ログイン
高さ六百三十四メートルの電波塔の天辺から、見下ろす人間界に、生命反応はウジャウジャと有るというのに。
蠢く蟻の様な、無個性、均質的な、この「ニンゲン」という生き物を殖やす事を「神」は、お望みだ。
「だけど、この国は『少子化』。笑止ね」
背中の翼が、笑うと揺れる。
背丈はニンゲンの女の子と、ほぼ変わらない一メートル六十三センチ。
視認される恐れはあるけど、どうせ気付かれない筈なのだ。
ニンゲンは世界の本質を知らない。
神は地上を監獄と定めている。
あくせく働いて、寝て、食べて。
それを無限に繰り返すだけの、肉体の囚われ魂に過ぎない囚人達だから。
「パパは蟻のジオラマを造りたいと言うけど。脳が過大に発達し過ぎて、ニンゲン達は文明が手に負えないくらいに発展しちゃった。特に、この国は顕著に弊害が出てる。誰もが本能を忘れ、セックスをしなくなりつつある」
スコープで川辺のホテルを拡大すると。
窓の向こうに二匹の動物が居た。
全裸でヤッている男と女か。
『あふン……イクっ……イクっ……』
『ううッ……出るッ……』
声ばかりが大きい。
ややもすると演技の可能性も有る。
バックで尻を突き出し突かれる女と、しきりに腰を前後する男のシラケた交尾がズームに映し出されると、胸の底から不愉快な怒りが込み上げてくるのだ。
「7ケタ動画ってヤツ? アングラでモザイクも無い分、騙しが効かないんだから。もっとリアルな交尾を映し出してあげなきゃ、観ている童貞も性欲を掻き立てられないでしょーがっ!」
これは始末をつけなきゃいけない、と天使に許可された「天罰執行システム」の発動に、アタシは飛び立つ事にした。
風に乗る天使の翼が大きく羽ばたく様に、空中回廊のような電波塔の展望室に驚くニンゲン達の眼差しを感じるけど。
瞬く間に降下したアタシはホテルの窓へと突き進み。
女が手をついてバランスを支える窓に、目が合いそうになるけど、どうせあちらは気付いていない。
朦朧とした意識に、ぼんやりと見つめる世界は、きっと非現実の写真の風景の様に隔絶されているのだろう。
だから、アタシがミリ単位まで接近して初めて驚いた目をしたが、遅い。
勢い飛び込んだアタシがガラスを割れば、十代後半くらいの少女は痙攣する肉体が絶頂の余韻に浸っていたのにも拘らず、本能的に避けないとならないアンビバレンスな葛藤に僅かに遅れた。
「ぎゃああああーッ」
遅れは絶望的な混沌を若き肉体に及ぼすだろう。
避けきれないカラダはガラスの破片と共に弾き飛ばされ。
アタシは、顔面と乳房から流血する少女が破片を突き刺したままで壁に激突するのを、目で追いつつも。
柔な男が、ふにゃけたチンポを、だらしなくぶら下げて震えているのを見て。
「直ぐ膣から抜けちゃうのは、それだけ、本気の交尾をしちゃいなかったってコトねー」
死神と見紛う鎌を、右手に物質化させるアタシは「天罰執行」に、男のチンポを切断し。
噴水の如く噴き上がる血が、柔な遺伝子を次世代に残す事を阻止する。
「うわあああーッ……俺のチンコがあああーッ……」
「うわあああーじゃないわよ。中途半端なAVを撮っているくらいならば、アンタは子種をばら撒かない方がイイかなって『天使』のアタシが思ったから。だから、愚かな分身を作らないで済んで感謝しなさいよね」
ニンゲンの男が、そのシンボルを根こそぎ切り落とされれば、出血多量で死ぬという事は勿論、理解している。
子種を残すな、と言うより、お前の命は根こそぎ刈り取る的な、天使の横暴。
これがアタシには許されている。
「止まらないッ……血がッ……」
男は股間を押さえ込み、その場に崩れ落ちて、死んだ。
でも、ガラスの破片に突き刺された少女は、まだ息があった。
だから、アタシは、その子の傍に寄って。
「ねえ。ゴム着けてヤるなんて、繁殖する気、無いでしょ? 無修正でモザイクも無しなんだから、孕みもしない『空撃ち』セックスにコンドームで覆われたペニスを白々しくも見せつけられて、AV観ている童貞どもがリアルに『子作り』したくなるワケがねーんだよ? 『生でヤッて』って言えない度胸無しは死んで?」
虫の息の耳元に優しく囁いて。
アタシは、口角を上げて、一思いに少女の首を斬り落とした。
「ごめんなさ……がはっ……」
目が潤んでいるままで、頭だけが転がり。
鮮血を噴き上げる首元から下の肉体は、まだ弛緩を続けていたので。
アタシは、ゴムに覆われた切断チンポの封印を解くように、そのベールを剥がして、女の子の大事な部分に詰め込んであげる。
傍から見れば、殺してから「詰め込む」のなら、生きているうちにそうしてあげたらイイのに、と思われるかもしれないが。
軟弱な子種が蔓延る元凶は、きっとこういう偽物AVの所為だと、アタシは思い。
ついつい電波塔の天辺から見えたから、撲滅したくて飛んで来たのだけど。
やはり、架空の「エッチ」というものを画面上で観させて満足をさせるAVは「罪」だ、と思う以上に。
寧ろ、AVを観て、それをオカズに満足しちゃっている「チェリーボーイ」を救済する方向にシフトしていこうかと思わされたの。
「作戦変更かな。童貞を探す」
サイレンの音が近づいてきたので、ガラスの割れた窓から抜け出す天使は、情けないったらありゃしないが。
『あれは何だ!』
『人が飛んでいるぞ!』
こっちへ向かって来る何台も並ぶパトカーから、驚く警官の声が響くけど。
今は警察なんて相手にしている場合じゃないから、翼でそよぐ風で吹き飛ばしてやりたいけど、問題を大きくしてはならないと、敢えて我慢。
この「大天使ルエキラ」様は、些細な事では暴力は振るわない性格だから。
ここは大人しく、やり過ごそう。
アタシはAVをオカズにしている童貞を、この広い東京の街から探し出さないとならないのだから。
だけど、花粉が飛んでいるっぽいから、鼻の奥がむずむずして。
「はっくしょい」
つい、くしゃみをしてしまい、反動で背中の翼が激しく揺れてしまって。
「ヤバ」
大地を吹き飛ばす程の風を起こしてしまい、列になったパトカーを浮き上がらせてしまった。
大惨事になる、ホテル前の通りは、落下するパトカーと下敷きになる乗用車との爆発で大炎上し。
御陰でホテルの客室で死んでいる男女の遺体も当分は発見されないだろうから、天使による殺人も暫くバレないかなと安堵して。
隅田川沿いを飛行しながら、古いアパートの連なる一角に喘ぎ声を聞いた気がした。
微かに聴こえる声でも天使の耳は、それがモテない童貞の喘ぎであると直感するんだ。
「勃ってきちゃった。アタシの乳首……」
ピンと硬く立つアタシの乳首は高性能なアンテナだ。
直ぐ、この近くに、アタシの性感周波数と一致する様な童貞男が居て、AVを観てシコッていると分かれば、その初物を奪うだけだ。
「……いっただっきまぁーすっ!」
急降下にアパートの二階の窓を覗けば、開けっ放しの、その奥に。
パソコンの画面と睨めっこをしつつも、忙しく右手の動いているのを見て取るアタシ。
その握る右手の力強さに、惚れ惚れしてしまい、思わず童貞に抱きついてしまうアタシなのだ。
「はぁはぁ、『れな』ちゃんのおっぱいがあああ! ぼ、僕の顔面にアタックして欲しい……って、うわあああ? あ、あんた、誰えええーっ……?」
「えっへん。こんなに勃起しちゃったチンコ、無駄撃ちするなんて勿体無いよぉ? アタシなら神のマンコでイカせてあげられる……あ、いや、神じゃなかった天使のマンコ……」
だけど、折角の興奮を邪魔してしまった挙句に驚かれたら、アタシも申し訳なくて変な言い間違いをしてしまい、ドギマギしちゃって、ちょっとシラけさせてしまって。
「ぼ、僕は『れな』ちゃんが四つん這いになって後ろから犯されてるところに興奮しちゃっていたんですけど……じゃ、じゃ、じゃ、邪魔しないでくださいますかあああーっ?」
見た目、十七歳くらいの童貞君は、少し太った体型ではあっても、ムスコ君は剥けていて、擦られる反り具合が立派な巨根なのに。
本当、勿体無いくらいに左に曲がっていて、一体、今まで何回も何回もオナニーにシゴかれてきたという事が見て取れて可哀想な程だった。
だから、アタシは先ずはモニター画面に映る「幻想」をブチ壊してあげようと、事実をお伝え申し上げる。
「アンタが贔屓にしている『れな』ちゃん? この子、さっきアタシが殺したわ。スカイタワーから見えたんだ、この子が川縁のホテルの一室で7ケタ動画の撮影に男にケツを突き出してあんあん喘いでいたからさー。速攻、男共々、アタシの鎌で首ちょんぱして殺してやったわー」
画面の中のショートの髪形の女子が、騎乗位で腰を振っている臨場感溢れる映像が、如何に「創られた」偽物であるかって事を分からせてあげなきゃいけない。
「嘘だろ? キミは窓から入って来たかもしれないが……普通の女の子だろう? それが、どうして鎌なんかで? 首? 首ちょんぱって? ふざけてるよ。そんな冗談をね、言われたって、僕の『れな』ちゃんへの想いは決して変わらないんだ……」
でも、童貞君は、白いローブを身に纏い、背には白い翼を持つ、このアタシを本物の「天使」だとは思っていない様で。
抱きついたままのアタシの背中の羽を、特に珍しそうに眺めては、
「良く出来たコスプレだけど、もしかして新手のデリヘル? 押しかけプレイ? く、クーリングオフは出来ますか……?」
度胸が無い事を平気で言うので、アタシは質問に答えるよりも、行動で示した方が早いから。
「天使の言う事が信じられないのならさー、本当は今からホテルに戻って生首持って来てあげてもイイんだけど。そういうグロい事よりも、アンタがアタシを天使だと信じるには、こっちの方がイイでしょ?」
「……じゃあ、剛士《たけし》。あなたには犬の様に這いつくばりながら、私のアソコをキレイに舐めて貰いたいと思うのですが、如何ですか? 清水原さん、いいえキヨの迸る精液が私の子宮の奥の奥まで放出されて、なかなか全部が零れ落ちないみたいですから。この恋敵の精子をあなたの口の中で味わいながら、敗北の雄叫びをチンチンの姿勢で上げてください。その上で、自分でシコるんです。その負け犬の惨めなシコりで以て玉袋の中に有るザーメンを全て出し切って、ペニスをふにゃふにゃに萎める事で『原状回復』としましょう。勿論、私のハートもそれにより『リフォーム』されて、剛士の事をすっかりと忘れられます」 春来の提案は「大家」としての最大限の「入居者想い」の退去時精算。「わ、分かった。春来のマンコを舐めて、こいつの精液、全部吸い取ればいいんだな? それで以て吠えてシコってやるよ。お前との最後に、お前のマンコを舐めてシコれるだなんて俺は幸せだ。惨めな精子をいっぱい出すから、お前、見届けてくれよな」 タケちゃんは、なかなか潔かった。 そのスッキリとした性格にアタシは惚れ惚れし、ロープの後ろ手の拘束を、ようやく解いてあげる気になったワケだけど。「タケちゃん、アタシのパパがね、ちょっとイタズラして。もしかすると、勃起が収まらないかもだよ? 『神のシアリス』の念が。タケちゃんの、ちんちんの海綿体に送られる……そんなヴィジョンがアタシのエンジェル・インスピレーションで感じられたんだ。これはね、ちんちんの海綿体の『量子的重ね合わせ』の状態が、常に『勃っている』と『勃っていない』の二つの可能性が同時に起こっているワケなんだけど。それが春来に『観察』される事によって、ちんちん波動の関数がスーッと収縮して、一つの状態に決定される、要するに『勃ったままの状態』に確定されてしまって、ちんちんのエントロピー、すなわちエロトロピーが増大し続けてしまうんだ。これは由々しき事態でね、タケちゃんは春来が見ている前では、幾らシコシコしても、永久に『勃ったまま』で萎まない。だからパンパンなままでシオシオにならない。そんな恐ろしい神の采配が……かのアインシュタイン曰く、『神はサイコロを振らない』が、エロエロに腰は振らせる、との言葉があるように……」 アタシは嫌な予感がして「パパやめて」と、心の中で叫びつつも。 タケちゃんが、既
「えっ? う、嘘でしょ……?」 『神様も見られてシコシコ! えー出んのソノ、股間の善悪の木! 安息日だってドピュピュのピュ・カフェ』 見てはいけないお店のサイトを見つけてしまって、天界スマホを投げつけたくなった。「もう、パパったら!」 実の父親の行きつけの神界風俗には、今度、殴り込みに行かないとならないと思った。 勿論、「見られてシコシコ」している現場を押さえてパパを殴るのだ。 その為にも、体験入店をアタシはしなくちゃならないからスマホを壊す訳にはいかないんだと、怒りの衝動をタケちゃんのチンポにぶつけて。 黒マジックで、その亀頭を黒く塗りたくってやるという暴挙に出た。「パパのバカ! バカバカ! バカバカぁぁぁーっ!」 泣きながらキコキコ塗るインキが、陰気な気分をそのままタケちゃんのチンポに投影している。「ちょ、お前、何すんだ。マジックで俺のチンコを塗るな! 何だ、お前、泣いてンのか? そのスマホで何を見た? 『凝視カフェぴゅぴゅっと』が検索で見つからなかったから泣いてンのか? 悪い。ありゃ嘘だ。本当は、そんな店は無えんだ。虫眼鏡で観察すんのは女のマンコで。本当は『クスコの膣鏡で天空遺跡を観察カフェ・おマチュピチュ村のムラムラぴちゅぴちゅツアー』という風俗店の常連で……」「陽が傾いてきたから丁度イイ角度で観察出来るよぉ」 真っ黒になったチンコに、下手な言い訳ばかり続けるタケちゃんだから、アタシは黙らせる為に虫眼鏡で陽の光を集めて。 じりじりと焦がす煙の立ち上りが、アタシの鬱憤を解消してくれるだろう。「あちちちちちッ! や、火傷するじゃねえか! ヤメロ!」 バタバタと苦しみ暴れるタケちゃんを見ていたら、気持ちがスーッと晴れた。「だってアンタ勃ってたんじゃん? だから約束通り、アンタの負けで、アンタのチンコちょん切らなきゃいけないんだよ? それを虫眼鏡で太陽の光を集めてジリジリ焦がす刑に変えてあげたんじゃない? 優しい天使だと思うでしょ?」 元々、タケちゃんのイチモツを、ちょん切るつもりなんて無かったの。 只、弄びたかっただけ。 キヨと違ってタケちゃんみたいな強気チンポの男性は、意外と寝取られマゾかもしれないなー、と。 敢えてフィアンセをキヨに抱かせて、タケちゃんの自信満々な体育会系ノリのチンコがビンビンになる様が見たかったの。
大鎌をタケちゃんに突き付けて、内臓でも抉ってやろうかと思ったんだけど。 「大家さん」の見ている前でその婚約者を血祭りにするのも、気が引けて。「キヨ。こいつ、縛るよ? ロープ無い?」「あ、有ります。道で女の子を攫って部屋に監禁したいなーという願望を、いつか実行する時の為にロープだけ買っておいたんだけど……後で我に返って、何でこんな物、買ったんだろうと後悔して、自分のチンポを縛って遊ぶ用に使おうかと思って……でも血の巡りが悪くなってチンコがもげ落ちても怖いから、結局、全く使わないで新品同様のロープが、有るんだ……」 押し入れから直ぐに用意が出来たロープを、キヨがその手に持ち。「女の子を道で誘拐? それ、パパが好きなプレイだね。多くの性犯罪者を唆して、パパが実行させてたよ。キヨにもそういう念波が送られてたんだ? よく思い止まったねえ。パパの所為で、その後の人生メチャクチャになった男が何人もいるんだよ」 パパの趣味を暴露し、そして神の誘惑に耐えたキヨを褒め称えつつ、アタシは後ろ手に縛られたタケちゃんを見下ろし。「許婚を犯されるところを、大人しく見ていろよ。アンタ、どうせ勃つんじゃねえの?」 ズボンを下ろさせ、パンツを下ろさせ、そのイチモツを露わにさせるのだけど。「ば、馬鹿な。俺にネトラレ趣味は無え。は、春来とそいつをヤラセても、た、勃つワケが無え……」 かなり立派な男のシンボルを持つタケちゃんだが、目の前でフィアンセが犯されるのを見ても「勃たない」と言い切るから。「よーし。だったら賭けようか? 勃てば許婚への愛が『無い』。勃たなきゃ許婚への愛が『有る』。愛が無くて勃ったなら、アタシの勝ち。アンタの負け。だから、アンタのチンコをちょん切るし、春来もキヨのモノになる。で、愛が有って勃たなかったら、アタシの負け。アンタの勝ち。なのでアンタのチンコは無事そのままだし、春来もアンタのモノ」 アタシは、「勃たない」と自信を持って言い切る、タケちゃんと賭けをする事にしたのだ。「……ちょ、待ってくれ。愛が無いから勃つ、とか、愛が有るから勃たねえ、っつーのもおかしかねえか? それに、もし勃っちまった場合のペナルティは散々だがよ、勃たねえ場合にそっちに何かペナルティは無えのかよ? フェアじゃねえだろ、こんなの」 だけど、タケちゃんは、公平に自分の勝った場合のペナ
未だ硬さが保たれているキヨのイチモツを目に、アタシは問うのだけど。「え、大家さんと本番を? も、勿論、出すよ。まだいっぱい出るよ」 キヨも乗り気で。 己の精液を飲み干した「大家さん」が、既に自分のオモチャの様に思えるのだろう。「に、妊娠させちゃうかもだけど、中出ししてイイのかな?」 四度目となる射精であっても、己がメスを孕ませる程の濃い精子を放出する事が出来るのだ、という自信があるのだろう。 キヨは、自分が、これから強姦し、孕ませる「種付け執行人」にでもなったが如くの興奮に。「じゃ、今度は僕が上だ。で、大家さんが下で。正常位というヤツでズッコンバッコンと犯してみたいんだ」 まだ跪いた姿勢でいる「大家さん」を、突き飛ばすキヨは、仰向けに寝かせた女の両脚を広げさせてみて。 ビンビン、という表現がピッタリのイチモツを、「大家さん」の陰部に挿入しよう、挿入しよう、と焦るけど、亀頭の先っちょがなかなか滑り込まず。「あれ、あれ、あれ……?」 尚更、焦る、キヨは、だんだんと萎んでいってしまう、おちんちんに。「……もうちょっとで入る筈なのに! こいつ! この、この!」 何度も何度も膣の穴に亀頭を押し込もうとするのだけど、悪循環に萎むペニスに泣き出しそうで。「清水原さん。アソコは濡らさないと、入りませんよ」 股を広げさせられたままの「大家さん」であるが、冷静にキヨに告げて。「濡らす? 水鉄砲でも持って来いって言うの?」 男のプライドがあるのだろう、キヨは「大家さん」に言われて、ちょっと不機嫌だ。「バカ。前戯だよ、前戯。挿れるには女のアソコから汁を滲ませてあげないとね!」 アタシは呆れて、キヨに説教。「ええと、ぜ、前戯って言うのは、どうすれば?」 難攻不落の鉄壁マンコの様に思えてくるのだろう「大家さん」の割れ目に、萎んでしまったペニスをもう一度、勃起させるのも自信が無さげなキヨだから。「何の為にAV観てんのかねー? 男優が女に挿れる前に、乳首舐めたり、マンコ舐めたり、あっちこっち色々、弄ってるでしょ? それが前戯じゃん。メス犬の快感をちょっとずつ高めてあげて……じわじわとアソコから男性カモーン汁を分泌させねーと気持ち良く挿入出来ないんだよ!」 今まで童貞だっただけの事はあるわー、とアタシは寧ろ感心もし始めた。 これはもう、能動的セックス
契約に、だらしなく垂れ下がったチンコを判子代わりにすればイイじゃんと、思えてしまう迫力の無いキヨだから。 アタシは、きちんと真実を教えてあげようか迷いつつも。「そ。パパは『主』って呼ばれてる『創造主』だから。この宇宙丸ごと人間界もひっくるめて創造しちゃったすんごい存在だから。パパが『殺しちゃってもイイよー』って言ったら、寧ろ逆らう事こそ、自然の摂理に反するってね。分かる? 箱庭のニンゲン、パパからすれば蟻みたいなモンなの。だから、そのうちの一匹や二匹、アタシの気分次第で殺しちゃっても、お咎めナシなんだ。なので『れな』って娘と、AV撮影していた男と、二匹とも、ここへ来る前に殺したんだよ。だって、中途半端なダメセックスしかしない、似非AVを撮っていたんだよ? そんなの出回ったら、人間界のバカ達は間違ったセックスばっかしちゃって、繁殖しないじゃない? だって、交尾もロクに出来ないダメ男達が蔓延り、そんな闇雲エッチに満足するメス共が子供なんて作れると思う?」 長々と持論を展開するアタシは、キヨと一度セックスが出来たら、やっぱ独占欲ってもんが薄れてきた感じもしてきて。「アタシ決めた。キヨをもっと男にしてあげる。ついさっき『童貞』は卒業出来たんだから。今度は、ヤリチンなウハウハ男になっちゃいなよー」 折角の大鎌を脅しの道具に使う事を躊躇わなくなった。「ね? 『大家さん』? キヨもアタシも裸なのにさー、アンタだけが服を着ていて、いい身分じゃない? この六畳はアタシが『神』だから。この部屋で服を着ているのは契約違反だね。どうする? 今、ここで、アタシの鎌に首を刎ねられるか。それとも、全部脱いで、すっぽんぽんになるか。選びなよ?」 大鎌は、首を刎ねるとか言っておきながら、その刃は「大家さん」の胸元に宛てがわれている。 さっき、エプロンを器用にも真っ二つに切り裂いてやったので、流石に鈍感そうな「大家さん」にも、その威力というものは伝わっている筈だ。「ひいっ? わ、私が契約違反ですか……わ、分かりました……ぜ、全部脱ぎます。は、裸になりますから、だから、お願い、殺さないで……」 「大家さん」は、豊かに膨らんだ胸が、服の上からでも切り裂かれてしまうのが恐怖なのだろう。 震える指が、慎重に湾曲した鎌を遠のけようとなぞるから。「ちゃんと脱いで、マンコも見せるんだよ。
「き、キミの、おおお、オッパイは何て鮮やかに赤くて……ゆ、ゆ、ゆ、揺れるんだああああーっ……」 ガブリ、と噛み付く乳首に、「キヨ」はもう、我を忘れて夢中になってる。 でも、アタシは未だ持続する「イク」感覚が、引いては寄せて引いては寄せる波の様に襲うから。「あ、あ、あんっ、浴びっ、浴びっ……浴びたいんっ……中に浴びせてんっ……早く……早く……早ぐぅぅぅーっ……」 蜘蛛が襲撃しているかのスパイダー騎乗位に、抗い必死に噛み付く童貞は、撃ち終えないと「卒業」したとは言えないから。 乳首を噛み付かれ、攻めと守りが互いに崩壊している野獣の様な攻防戦に、穴と凸とが過激な摩擦を繰り返しているというのに。 未だ発射されない子種ミルクの、その感触をアタシは早く子宮に満たしたい。「ぶはっ……ぼ、僕は遅漏なのかなぁーっ……」 「キヨ」が苦しくなって乳首を口から放したタイミングに。「本番でぇ……持続するチンチンは最強だよ……んちゅっ……れろっ……」 崩した体勢から「キヨ」の唇を奪い、「本茶臼」の密着騎乗位に被さり、お互いの乳首を重ね合わせながらディープなキスを。 今度は、「キヨ」に攻めに集中して欲しいけど、アタシも臼を挽くみたいにグラインドに膣を回したりして、ピストンと回転運動の蕩ける快感に、「キヨ」のチンポをイカせたい。「うぷぅ……き、キミは……天使じゃなくて……小悪魔だぁ……ああうぅ……ちんちんが溶けちゃうよ……」 目が「あの世」を見ている様な、意識が「ここに在らず」な「キヨ」は。 濃厚な唾液の交換と、膣内汁に浸される陰茎のトリップ感覚に、自身の性器が異次元に喪失した様な気分なのだろう。「アタシのぉ、アソコはぁ、バミューダトライアングルじゃないよぉ……それに悪魔だなんて失礼だよぉ……あはぁんっ……どうして『小』が付くのぉ……」 曲がりなりにも小さいとは言えない、「キヨ」の肉棒に突かれつつ、アタシは小悪魔だなんて言われた事にプライドが傷つき。 哀しみの中で膣を回していたら、子宮に温かい液が当たる感触を覚えた。「うっ」 何という、あっけない射精だ。「え……イッちゃったの? アタシがブルーになっている瞬間に……タイミング悪っ……」 どうもキヨの「絶頂」と、アタシの「イク」とはタイミングが一致しない。「ごめん……我慢出来なくって……」 途端に膣の中