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第179話

Author: 一燈月
あまりに長い間、小夜に会えなかったせいだろうか。

樹は食事が終わるとすぐに彼女にべったりと甘え、宿題を見てほしい、お風呂に一緒に入ってほしい、夜も一緒に寝てほしいとせがんだ。

この一連の甘えに、彼女は弁護士に連絡する時間さえ取れず、明日に持ち越すしかなかった。

樹の入浴については、手の怪我のため手伝えなかったが、ただそばに座って話に付き合った。夜、一緒に寝ることだけは拒まなかった。

その夜、圭介は帰ってこなかった。彰は、寝室の外で一晩中見張っていた。

……

翌朝早く。

「ママ、学校まで送ってくれないの?」

小さなランドセルを背負った樹が、車のそばで不満そうに立っている。

久しぶりにママが帰ってきたのに、学校へ送ってくれない。パパもどこかへ行ってしまい、送ってくれない。

「奥様は手を怪我されておりますので、外出は難しいのです。またの機会に」

彰は一晩中起きていたにもかかわらず、疲れた様子は少しも見せず、相変わらず精悍な顔つきをしていた。

彼は腰をかがめてそう言うと、渋る樹を車に乗せ、運転手に学校まで無事に送り届けるよう命じた。

主寝室に閉じ込められた小夜は早々に
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