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30話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2026-02-16 18:17:54

刑務所で、ちょっとした諍いが起きてから数日が経った。

数日が経ったにも関わらず、音羽の元に夫・樹からの連絡は一切来なかった。

ひと月、ふた月、とあっという間に時間が過ぎて行く。

時間が経過するに伴い、音羽のお腹はどんどんと膨らんで行く。

音羽は、律子以外にも仲の良い受刑者が出来た。

そして、カウンセラーの伏見との会話も、最早日常となってきた頃。

それは、突然やって来た。

その日も、いつものように朝食を食べ、音羽が出来る範囲の軽作業を行っている時。

看守に音羽は呼ばれた。

「568番。面会希望だ」

「──へ?私に、ですか?」

「ああ」

こくり、と頷いた看守は戸惑う音羽を早く来るようにと促している。

「音羽、こっちは気にせず行きな」

「そうそう。音羽の作業は終わらせておくよ!」

律子を始め、同じグループで軽作業をしていた仲良くなった受刑者が、笑顔で見送ってくれる。

音羽は申し訳ない、と思いつつ、その言葉に有難く甘えさせてもらい、その場を離れた。

看守に着いて歩きながら、音羽は面会室に到着した。

面会室に来るまで、音羽は誰が会いに来たのか、全く想
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