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夫の愛人に襲われて、骨折しました

夫の愛人に襲われて、骨折しました

By:  静野心Completed
Language: Japanese
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夫が私の写真をSNSに投稿したところ、夫の「彼女」が私を愛人と勘違いした。 赤ん坊を抱え、親戚や友人を引き連れて道端で私を待ち伏せしてきた。 「恥知らずの女、よくも私の夫を誘惑したわね!」 「この忌々しい泥棒猫、今日こそ懲らしめてやる!」 彼らが私を殴る蹴るを繰り返し、私の車を壊し、服を引き裂かれた。 私は全身打撲、脳震盪、さらに手を骨折するほどの怪我を負った。 最後に警察を呼び、徹底的に追及する決意を固めると同時に、離婚届を作成して浮気夫に突きつけた。 「私がいなかったら、あんたがどこの路上で物乞いしてるかもわからないのに、よくも私に隠れて女と子どもを作ったもんね」 「出て行きなさい。私のお金を1円でも持っていくなんて、許さないから」

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Chapter 1

第1話

ショッピングモールに入ろうと車から降りたとき、向かいの通りから大勢の人が険しい表情でやって来るのが見えた。

彼女たちは携帯や拡声器を手に持ち、ライブ配信し、「泥棒猫を懲らしめてやる」と叫んでいる。

私は頭を振りながら心の中で呟いた、今どきのライブ配信は本当に何でもアリなんだな、これだから人気なんだろうと。

ふと目を凝らして見ると、その中の赤ん坊を抱えている女性が見覚えのある顔だと気づいた。

立花恵美、夫が支援していた大学生だ。

夫の家庭は裕福ではなく、数年前、彼は大学生の学費を支援したいと言っていた。

私は彼がかつて自分も苦労した経験から、他人を助けたいと思っているのだろうと感じ、彼を支援した。

この恵美も彼の支援を受けた学生のひとりで、彼女の写真やプロフィールは見たことがあった。

彼女の家は貧しく、両親を亡くし、祖父母に育てられたと聞いていた。そんな境遇を気の毒に思った私は、夫にできる限り彼女を支援してもらうようにしていた。

彼女たちが私に向かって歩いてくるのを見て、私は道を開けようと思ったが、突然誰かに突き飛ばされ、危うく転びそうになった。

恵美が私を見つめ、言い放つ。

「逃げようったって、無駄よ!」

そして彼女はスマホのカメラに向かって叫んだ。「皆さん、見てくださいよ、こいつが私の夫を誘惑した泥棒猫なんです!」

私は冷静に言い返す。「人違いだよ。私はあなたの夫の愛人なんかじゃない」

しかし恵美はすぐに言い返した。

「人違いなんかじゃない。私たちが懲らしめるのは、まさにお前よ、久世瑶子」

「みんな知らないでしょうけど、この泥棒猫がどれだけ無茶苦茶か。私の家庭を壊そうとするだけでなく、私の夫にすべての財産を彼女の名義に移すよう迫ってるのよ!私の夫は上場企業の社長で、イケメンなんだから、この悪女は彼に色目を使ってるのよ!」

彼女は抱いていた赤ん坊をカメラに向けて見せつけた。

「これは私と夫の娘、六か月になるわ。この泥棒猫は私が妊娠中にもかかわらず、私の夫を誘惑し始めたの。恥知らずな女!」

彼女の話がどんどん酷くなり、私はもうこれ以上弁解する気力を失い、言い放つ。

「恵美だね。勝手な言いがかりはやめなさい。私は―」

だが、私の言葉が終わらないうちに、隣の女が私の顔を平手打ちした。

突然、頭がクラクラし、立っているのもやっとだった。

生まれてこのかた、指一本触れられたことがなかったのに、ここまでされると、さすがに我慢できない。バッグからスマホを取り出して警察に連絡しようとしたが、手元のルイヴィトンのバッグを奪われ、地面に叩きつけられて踏みつけられてしまった。

「この泥棒猫が、まだ認めないの?痛い目見ないとわからないんだね!」

「お前の母親は、他人の家庭を壊すなんていう下劣なことをするなと教えなかったの?あんたなんて、娼婦以下よ!」

彼女たちは私の髪を掴み、頭皮を引っ張り上げる。あまりの痛みに冷や汗がにじんだ。

「放してよ。あなたたちに触られるような人間じゃないんだから」

だが彼女たちは私の言葉には耳を貸さず、カメラを私の顔に押し付けたり、写真を撮ったり、動画を撮影したりしていた。ライブの視聴者数はどんどん増え、コメントやギフトが絶え間なく流れてくる。

「こういう泥棒猫にはしっかりお灸を据えてやらないとね。人の男に簡単に手を出すんじゃないって教えないと!」

「知ってて愛人になるなんて、道徳心の欠片もない。懲らしめられて当然よ」

「見た目は清純っぽいけど、愛人やるなんて最低ね」

恵美はこのコメントを見てさらに言い放った。「みんなも知らないでしょ?こういう表面だけ清純ぶってる女が、内面では一番あさましいのよ。男を見るとすぐ脚を開きたくなるようなやつ」

恵美の友人も調子に乗って言う。「見た目からして、こういう愛人稼業に慣れてる感じが出てるでしょ!」

そう言って彼女たちは今度は私の車に目をつけた。

「この車、フェラーリだよね?数百万円くらいするんじゃない?愛人やると儲かるのね」

恵美は抱いていた赤ん坊を隣の中年女性に渡し、言った。「この女の車は体を売って稼いだお金で買ったんだろうから、ぶっ壊してやるわ」

そして鉄棒を持って来て車を滅茶苦茶にし始めた。私は今まで、こんな非常識な人たちを見たことがない。恵美は私の車の鍵を奪い、車の中の物をすべて取り出し、地面に叩きつけて踏みつけた。その中から大きなギフトボックスが出てきた。

私は眉をひそめて言った。「言っておくけど、この輪島塗飾壺は、10億円以上するんだ」

この飾壺は先週、オークションで手に入れたもので、父が好きだったので、今晩渡そうと思って車に積んでいたのだ。

恵美は鼻で笑いながら言った。

「私が分からないと思ってるの?ただの安物の飾壺しょ。10億円だなんて、笑わせないで!」

そして彼女はその飾壺を地面に叩きつけ、さらに大笑いした。

私は壊された物と恵美を冷ややかに見つめ、言った。「その賠償金を払うときに、果たしてまだ笑っていられるでしょう?」
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