晴れた日にリライフ

卒業式の日、私はずっと校門で待ち続けていた。これが高橋くんと会える最後のチャンスかもしれないと思うと、絶対に見逃したくなかったと決意した。彼に直接、自分の気持ちを伝えたかった。もちろん、私みたいなデブに応えてくれるわけがないと思っていたが、それでも、後悔しないように勇気を出して言い出さないといけない。

最後の甘皮を取るところに、高橋くんが出てきた。

「ちょっと待って！」

私は少し緊張しながら彼を呼んだ。高橋くんは振り返って私の方を見ていた。夕暮れの夕日が彼の顔に当たり、白と青の制服が彼の若々しさと魅力を一層引き立てた。彼は私が三年間想いを寄せていた人だ。

「何か用ですか？」彼の声は相変わらず心地よい。

「自分に自信はないけど、直接伝えたくて、あなたのことが好きです！入学の時から、初めて会った時からずっと好きです。他の狙いはないんで、ただ、伝えたかっただけ。これからも毎日、幸せにしてほしい！」

勇気を出して言いたいことを言い終わり、振り向いて去ろうとしたその時、高橋くんに呼び止められた。

「古手川さん、まだ私の返事を聞いてないでしょ？そんなに急いでどこ行くの？」

私は足を止めて、信じられないほどの驚きを感じて彼の方を振り返った。

私の驚きと喜びの目で、光り輝くかのような少年がゆっくりと口を開いた。

「いいよ。実は私もあなたのこと、気になってたんだ。今夜、一緒に夜食を食べに行かない？九時に「暮色」で待ってるね」

高橋くんが話し終わると、優しい微笑みを浮かべながら学校を後にした。彼の軽く上がった口角が目に入り、私の心臓はドキドキと高鳴った。これは恋が成就する兆しではないか！

その時の天真爛漫私は、高橋の目に映る軽蔑と悪意に全く気づいていなかった。

クローゼットの前で一枚一枚と服を試着してみたんだけど、太りすぎちゃった私にとって、どんな服も似合わないんだ。

考えた結果、祖父の新しい車椅子を買うために貯めていたお小遣いを使うことにした。ちょっとだけなら使っても大丈夫かなって！

親友の園崎を連れてショッピングモールに行って、服を買いに行った。初デートだから、もっと綺麗にならないと。

「高橋があなたのことを受け入れた？それで今夜デートするって言ってるの？冗談でしょ？彼、頭狂ってるの？」

園崎は信じられないほどの驚きに満ちた目で私を見ていた。

「信じられないけど、彼はずっと前から私のことに気づいてたって言ってるんだ。彼はすごく優しいし、本当に彼のことが好きなの。でも私は……」

ちょっと恥ずかしいんですけど、鏡に映る自分を見たら自信もなくなった。

「まあ、どうであれ、望み通りになったね。あんた二人が幸せになることを願ってるよ！でも、古ちゃん、本当にダイエットした方がいいよね。あ、そうそう、夜に外出する時は身の安全に注意しないと、家に着いたらメッセージ送ってね……」

園崎がぺちゃくちゃと話しているに、私は笑ってうなずいていたけど、彼女の目に一瞬違和感があったことには気づかなかった。

八時半になると、私は心を込めて外出の準備をしたところ、リビングで座っているおじいさんは、私に声をかけてくれた。