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第2296話

Author: かおる
正道は淡々と言った。「明日香に連れて行かせろ」

翔は仁志から託された件を思い出し、正道に言った。

「知佳はまだ小さいし、俺たち雲井家の血を引いてる子だ。明日香と一緒に漁村に返すのはあまりに可哀想だ。

いっそ星に、この子をどうするか聞いてみるのはどうだ?」

正道は、鈴が残した血を受けた子をすでに嫌悪の極みで見ていた。

鈴は子の父親が誰かも知らず、明日香も鈴とそっくり、いや、それ以上にあくどい。

知佳が大きくなれば、同じように雲井家をかき乱し、ひいては雲井家を自分のものにしようと企むかもしれない。

こんな目に遭うのは一度で十分、二度目はごめんだった。

正道は手を振った。「あの母娘を、もう俺の前に現すな」

翔は頷き、また別のことを思い出した。

「そういえば……」翔はためらいながら言った。「我が家の執事……どうやら明日香の手の者のようだ」

正道の呼吸が荒くなった。「道理で……道理で明日香を呼び戻すよう私に勧めたわけだ。

あいつまで明日香に買収されていたとは!

明日香の野心は、長年雲井家に仕えてきた執事まで取り込むとは、まさか......」

正道はまた呼吸が苦しくなり
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