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第329話

Author: かおる
「雅臣、何か他に勇を助けられる方法はないの?」

清子の声は弱々しかった。

だが雅臣の声音は冷ややかだった。

「山田グループには協力し、星を持ち上げる宣伝をさせる。

これ以上余計な問題を起こさせないためにも、しばらく勇には大人しく冷静になってもらうべきだ」

清子は凍りついたように立ち尽くした。

「雅臣......勇を助け出すつもりはないの?」

雅臣は表情を崩さぬまま告げる。

「勇に伝えろ。

自分で後始末できないのなら、軽々しく騒ぎを起こすな。

いつも誰かが尻拭いしてくれると思うなと」

清子の瞳が揺れた。

――雅臣の勇への態度が、変わった。

命を救われた恩義があるからこそ、これまで彼は勇に限りなく寛容だった。

それなのに、どうして急に?

......そうだ、星だ。

警察署を出たあと、二人きりでカフェに入っていた。

きっとあの時、何かを言われたに違いない。

――勇を、牢に閉じ込めておくわけにはいかない。

彼がいなければ、星はますます得意顔になる。

清子は心の奥で歯噛みした。

勇は愚かだが、それでも切り札にはなる。

一方その頃、彩香の胸中はこの上なく
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