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第487話

Author: かおる
誠一は、ふっと煙を吐き出し、気怠げに言った。

「孫にすれば俺たちと家族同然になって、葛西家の誰かと縁組させることはできなくなる。

弟子なら、家族にも他人にもなれる余地が残る。。

どうせ口実に過ぎないんだ。

弟子だろうが孫だろうが、大した違いはない。

ただ――その女が本当にじいちゃんの言うように良い人間なのか、それとも最初からじいちゃんの正体を知った上で、わざと近づいたのか......そこが問題だな」

輝が尋ねる。

「お前はどっちだと思う?」

「俺は後者だと思うね」

その答えに、輝はじっと兄を見つめた。

「ほう、お前がそんなに勘が鋭いとはな。

らしくないな」

誠一の声は低く沈む。

「俺が少しでも成長しなきゃ、明日香の隣に立って、友人でいる資格すらないだろう」

輝は冷ややかに言った。

「まだ明日香のことを引きずってるのか?

あの子はお前を好きな素振りなんて、これっぽっちも見せてないぞ」

誠一は肩をすくめる。

「好かれなくてもいいさ。どうせ俺じゃ釣り合わない。

でも......遠くから、彼女の幸せな姿を見られるだけで十分だ」

輝は呆れたように吐き捨てた
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