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第824話

Author: かおる
勇は慌てて清子を押しのけた。

「清子、お前は酔ってるんだ。

俺は雅臣じゃない、勇だよ」

清子は手当たり次第に勇へ口づけを落とした。

「雅臣......本当にそんなに冷たいの?

もう私をいらないの?

わざとじゃないのよ......愛しすぎただけ......お願い、無視しないで」

勇は焦り、額には汗がにじんだ。

「清子、本当に俺は雅臣じゃないんだ。

よく見てくれ!」

彼も清子のことが好きだった。

だが「親友の妻には手を出すな」という道理は理解している。

たとえ雅臣が「清子を気遣ってやれ」と言っていたとしても、越えてはいけない一線だ。

もし雅臣が後になって後悔したらどうする。

その時は雅臣とも友人関係でいられなくなる。

何度も拒まれ、清子はさらに悲しくなった。

彼女はその場に座り込み、涙をぼろぼろとこぼした。

勇は何度か慰めようとしたが、まったく効果がなかった。

好きな女性がそこまで泣いているのを見ると、勇の胸も痛んだ。

彼はそばにあった酒瓶を手に取った。

「清子......俺にできることなんてないけど、せめて一緒に飲むよ」

勇は一本、また一本と酒を
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ごめん、清子が何したいのかサッパリわからない
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