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第996話

작가: かおる
星は、自分の目を疑った。

思わず部屋の中へ足を踏み入れ、無意識のままヴァイオリンを手に取る。

馴染みきった感触に触れた瞬間、胸の奥が熱くなり、こみ上げるものを抑えられなかった。

彼女はそっと楽器を抱きしめる。

ひんやりとした質感が、これほどまでに愛おしい。

もう長いあいだ涙を流していなかったはずなのに、この瞬間だけは、どうしても堪えきれず、頬を伝って落ちた。

これは、母が遺してくれたヴァイオリンだ。

それなのに、壊されていくのを、ただ見ていることしかできなかった。

守りたいもの一つ守れなかった自分が、あのとき、どうしようもなく情けなかった。

星が涙を流す姿を見て、彩香の目も、いつの間にか赤くなっていた。

二人は長年の親友だ。

彼女は何度も星野家を訪れ、夜とも顔を合わせ、食卓を共にしたこともある。

夜は、穏やかで美しい女性で、時の流れさえ、その面差しに爪痕を残せなかった。

彩香の記憶の中で、夜はいつもヴァイオリンを抱え、眩い光を放っていた。

夏の夜の星が壊された瞬間、胸が締めつけられるように痛んだのは、星のためだけではない。

夜のためでもあった。

あのとき
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댓글 (21)
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sayu
私も玲央が乗り捨てた車を仁志が回収している気がします。ドラレコも残ってたらいいのに…星ちゃんの手を玲央が突き刺した場面とか…決定的証拠を突き付けてほしいです!
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nocccoo
美桜さん オルゴールへの気持ち、薄れてたらいいな。 航平が要らんことしたせいなのに、何食わぬ顔で星の前に現れ、星にお礼まで言われてる。 航平が傍にいると星に災い降りかかるので、本当に国に帰って欲しいですね。
goodnovel comment avatar
nocccoo
夏の夜の星、普通なら辿り着けない場所の木の洞に誰が隠したのか? 怜央?こいつなら、別荘から回収して手元に持っていればいいはず。 影斗や航平も違う。 朝陽も監禁されてたし命令も出せないから違う。 考えられるのは朝陽か怜央の部下?怜央に見つから無いよう考えて隠し、時期を見て自ら回収する気だった。 もしくは、星側の人物が見つけてくれるのを願い隠した? 朝陽の部下が裏切ってヴァイオリンを隠してたなら動画撮ってたから、これが物証? 朝陽の証言だけでは怜央や雲井家は認めないような気がするから、物証が必要やと思うし。 何にせよ楽しみやなー。星と仁志の反撃。
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