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12話

Author: Amy
last update publish date: 2026-10-02 21:00:24

祥子が実家を訪ねた、その日の夜。

若菜が夕食の皿を重ねていると、湊が床に並べた玩具から顔を上げた。

「お母さん。おじいちゃん、僕に怒ってた?」

皿を持つ手が止まった。

「昨日のこと?」

湊はうなずき、玩具を膝に載せた。

「僕、手を振ったのに」

検査施設の待合室で、英明は笑い返さなかった。

若菜は湊を受付へ連れていき、そのあとは採取を怖がらせないことばかり考えていた。

もう気にしていないと思っていた。

帰ってからも普段どおりにしていたこの子が、ひと晩たってから尋ねてくるほど、あの顔を覚えていた。

若菜は皿をテーブルへ戻し、湊のそ

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