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第 1573 話

Auteur: 水原信
夕奈は、自分がいまどんな状態なのかまったくわからなかった。

身体のどこも動かない。手も、足も、指先さえも――まるで他人のもののようだった。

……私は、死んだんじゃなかったの?

眩しさに目を細めながら、ぼんやりと天井を見つめる。

爆発の瞬間、誰かが自分の身体を強く引き寄せた気がする。

そのとき――

「目が覚めたか?」

低く、どこか聞き覚えのある声が、耳の奥に落ちた。

視線を動かすと、目の前には一人の男が立っていた。

包帯の隙間から見えたその顔を見た瞬間、夕奈の瞳が大きく見開かれた。

――あなた!

あの時、彼女の目の前に現れたマスクの男。

彼は夕奈の殺気立った視線にも微動だにせず、淡々とした口調で
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