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店長からの電話

Author: 影畑凛星
last update publish date: 2026-07-19 15:08:07

 コンコン。

 部屋のドアが控えめにノックされた。

「失礼いたします」

 支配人が新しい紅茶を運んできてくれる。

 美月は慌てて立ち上がった。

「ありがとうございます」

 支配人は一礼すると、静かに部屋を後にした。

 再び静けさが戻る。

 美月は窓の外を眺めた。

 昨日まで、自分はいつもこの時間にはカフェで働いていた。

 ランチの準備をして、お客様を迎えて。

 忙しく動き回る時間だった。

「店長、一人で大丈夫かな……」

 思わず声が漏れる。

 昨日も今日も、迷惑ばかり掛けている。

 すると、まるでその言葉を聞いていたかのように、スマートフォンが震えた。

 画面には「店長」の文字。

「もしもし」

『美月ちゃん? 今、大丈夫?』

「はい」

『仕事中だから長くは話せないんだけどね』<

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