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第3話

作者: ちょうどいい
どうやら、彼ら三人はほんの数日のうちに自分たちの未来を計画し終え、そこから俺を排除していたようだ。

だが、もともと暗黙の了解では、露華は俺と一緒にいるはずだった。

璃々はまず清志を家まで送り届けた後、俺と一緒にホテルへ戻り、じっくり話し合う構えを見せた。

「露華は最初から海外の学校を選んだし、きっと海外の自由な雰囲気に憧れているのよ。あなたも、これからは頻繁に会いに来ればいいんだよ」

露華の姿を思い浮かべ、俺は少し迷った。

俺のこだわりは、本当に意味があったのだろうか。

しばらく沈黙したあと、俺は顔を上げて彼女に尋ねた。

「この十八年のこと、君は俺を恨むか?

露華は、俺を恨むと思うか?」

璃々ははっとして、俺の言いたいことに気づいたようだ。

「恨まないわ。全部、私のせいよ」

彼女はいつもそう言う。

すべての責任を自分一人で背負い込むのだ。

つまらないな。

俺は諦めて、口を開いた。

「わかった。露華の意思を尊重する。これからは君たちがきちんと面倒を見てくれ」

璃々は笑って言った。

「まるで、もう露華に会えなくなるみたいな言い方ね」

俺は雑談のように答えた。

「海外の生活はあまり向いていないかもしれない。俺は平凡な暮らしが好きなんだ」

清志と数日間はしゃぎ回った璃々の目には、どこか複雑な色が浮かび、懐かしさのようにも見えた。

俺は部屋に戻り、帰国のための荷物をまとめながら、二十日あまり後に離婚届受理証明書を受け取りに帰国することを、璃々に念を押した。

彼女はうなずいたが、立ち去らなかった。

璃々はまた俺に尋ねた。

「じゃあ、この十八年間、あなたはずっと演技をしていたの?」

俺は白い目を向けて聞き返した。

「君だって、そうだっただろ?」

彼女は一瞬言葉に詰まり、話題を変えた。

「それで……私、合格だったと思う?」

彼女は落ち着かない様子で、ハンカチで手のひらの汗を拭き、ひどく不安そうだった。

きっと、これから清志をうまく支えられるか心配しているのだろう。

俺は古い友人のように彼女の肩を軽く叩いて慰めた。

「大丈夫だ。清志の前では、きっとうまくやれる」

そして、付け加えた。「ベッドの上でもな」

俺はもう何も気にしていなかったが、璃々はかえって喪失感を覚えたようだ。

俺が帰国してから、璃々は頻繁にインスタを更新するようになった。

展覧会に行ったり、ピクニックをしたりしていた。

その写真のどれにも、清志の顔は写っていなかった。

まだ正式に離婚していないことを、彼女なりに気にしていたのだろう。

だが、この十八年間、俺と璃々の生活には常に清志の影がまとわりつき、息苦しいほどだった。

俺も時折、璃々の演技に騙されそうになった。

いっそあの約束をなかったことにして、何も忘れたふりをして、また次の十八年を彼女と過ごそうかと思ったこともある。

だが、それでは、あの時、救急室を出たばかりで瀕死だった自分に申し訳が立たない。

今は、璃々を解放する決断をした自分を、心からよかったと思っている。

そして、露華の足を引っ張りたくもない。今なら、まだ手放すのは遅くない。

璃々は時々、露華の写真を送ってきて、他愛ない話をしてきた。

最初は俺も返事をしていたが、そのうち一切返さなくなった。

俺は仕事に全身全霊を注いだ。

会社で忙殺されているうちに、離婚手続きが終わった。

璃々と露華は、一緒に海外から戻ってきた。

露華は俺を見ると、以前よりも少し甘えるような目をした。しかし、俺はどれくらい国内に滞在するのかと探るように聞くと、露華は考えもせずに答えた。

「今夜にはもう出発するよ」

そんなに急ぐのか。

清志のもとへ急いで戻るためだろうか。

璃々は俺の顔を立てるように、学業が大事だからだと一言添えた。

精気を吸い取られたような露華の様子を見ると、俺は海外の大学がそんなに過酷なのかと疑問に思った。

だが、俺は疲れていて、それ以上追及しなかった。

そして、俺たち三人は役所へ向かった。

役所の職員は、俺と璃々に書類に署名するよう求めた。

俺は一切ためらわずに自分の名前を書いた。

璃々は俺を一目見て、少し迷っているようだ。

俺は腕時計を見て言った。

「急いでくれ。時間がない」

露華も促した。

「母さん、早くサインして。今夜、陸川おじさんと一緒に食事するのよ」

露華の言葉を聞いても、俺の心は何一つ揺れなかった。

璃々は意地を張るようにペンを取り、雑に署名すると、強くペンを置いた。

「これで満足?」

その穏やかな声が、いつもと違う調子を帯びて、どこか沈んで聞こえた。

俺は眉を上げた。

「最初から最後まで、俺は君を無理に迫ったことはない」

璃々は鼻に触れ、気まずそうにしてから、露華に向き直った。

「露華、行きましょう」

だが露華は、なかなか返事をしなかった。

俺が振り向くと、露華は顔色を失い、全身を痙攣させたまま、突然その場に倒れ込んだ。

「露華!」

俺と璃々は、血の気が引いた。

離婚届受理証明書に判を押していた職員が慌てて駆け寄り、様子を確認した。

「まずいです!これは薬物依存の発作です!」

璃々は信じられない様子で反論した。

「どうしてそんなものに?昨日食べたパンのせい?でもあれは清志がくれたのに……」

璃々は、それ以上言葉を失った。
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