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第368話

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決然と去っていく静奈の姿を見送りながら、彰人は心臓を抉り取られたような、空虚な痛みを感じた。

巨大な虚しさと苦痛が、言いようのない苛立ちをもたらす。

どうしてダメなんだ?

昨日のパーティーで、自分は最も直接的な方法で、公衆の面前で沙彩たちと縁を切った。

態度は十分に明確だったはずだ。

これで自分の変化と誠意が伝わると思っていた。

プライドを捨てて許しを乞うたのに、なぜ彼女はチャンス一つもくれないのか?

心が動くどころか、以前よりさらに冷たくなっている。

彼女は……

こっちの悔い改めなど必要としていない。

償う機会を与えるつもりなど毛頭ないのだ。

その認識は、かつてない無力感をもたらした。

無意識にタバコを探す。

ライターに触れた瞬間、特別補佐から電話が入った。

「社長、E国のパートナーが急に契約条項の変更を求めてきました。社長と直接話したいと……」

彼は火をつけていないタバコを箱に戻した。

逆巻く感情を押し殺し、いつもの冷徹な声に戻る。

「分かった」

その頃、病院。

ICUの前の廊下には、重苦しい空気が漂っていた。

沙彩はまだ中で意識不明のままだ
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