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第192話

Penulis: 八雲詩乃
「君が普段食べているものに興味がある。いつもどおりでいいよ」

そう言われても、若葉はフードコートの中から、比較的落ち着いて食事のできる韓国料理の店を選んだ。少なくとも二人掛けの席があり、司をほかの社員と相席させずに済む。

席を決めると、若葉はスマホでQRコードを読み取った。

自分の分を手早く選び、向かいに座る司へ画面を差し出す。

「お好きなものを選んでください」

こういう店には慣れていないだろうから、注文の仕方を説明しようと思った。

だが、その前にスマホが返ってきた。

「決めた」

「もうですか?」

画面を見ると、司は別の料理を選んだのではなく、若葉が注文したビビンバをもう一つ追加していた。

辛さもトッピングも、備考欄までまったく同じだ。

操作を間違えたのかと思い、若葉は説明した。

「私と同じものにしなくても大丈夫ですよ。辛さもトッピングも変えられます。希望があれば、私が直します」

「変えなくていい。これがいい」

司は意外なほど譲らなかった。

「そうですか」

若葉も、それ以上は言わなかった。

たまたま好みが同じなのだろうと思い、そのまま注文を確定する。

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