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第774話

作者: 浮島
蒼空は、自分と柊平のあいだで取り決めたことを、小春に伝えた。

それを聞いた小春は、大きく息を吐いた。

「なーんだ。てっきり、本気で彼のこと好きになって、付き合うつもりなのかと思った」

蒼空は笑って言う。

「まさか。これはお母さんにこれ以上ほかの人を紹介させないためなの。古賀さんのほうも同じ考え」

小春は彼女をちらっと見たが、心の中の言葉は口にしなかった。

――もし蒼空が本当に柊平と付き合ったら、遥樹はどうなるんだろう。

そう考えてしまっていた自分に、内心ため息をつく。

本当に、遥樹のことで気を揉みすぎだ。

少し考えてから、小春は気遣うように言った。

「それでも、ちゃんと距離は保ったほうがいいよ。あの古賀って、蒼空のこと本気で気に入ってる気がする」

蒼空は即座に否定した。

「ないない。考えすぎだよ」

今夜は終始、礼儀正しい距離を保っていて、一線を越えるようなことは何一つなかった。

それでも小春は、どこか達観したようにぽつりと言う。

「将来のことなんて、誰にもわからないでしょ」

蒼空は迷わず小春の腕をぱしっと叩いた。

「変なこと言わないで」

――

一方
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