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第45話

Auteur: つき酔
車内は暖房がよく効いている。莉奈はクラブでコートを脱いでいたため薄着だったが、承也のオーバーコートに包まれていて全く寒さを感じなかった。

体がぽかぽかと温まり、酒の酔いが完全に回ってくる。

そう問い詰めた後、莉奈の頭はふらふらと揺れ、やがて骨ばった大きな手が後頭部に添えられ、元の位置へと引き戻された。

莉奈の頭は承也の胸にそっともたれかかっている。小さな顔は赤く染まり、長く濃いまつげのせいか、それとも薄暗い光のせいか、少し濡れているように見えた。

口からは、途切れ途切れにあの二文字が漏れている。離婚……離婚……

「どれくらい飲んだ?」男の声は、弦を弾くように低く響いた。

莉奈は少し目を閉じ、何かを呟いた。

「何だって?」

承也は莉奈の顎をつまみ、顔を上げさせた。「ろくに舌も回らないのに、よくもまあでたらめを言えたな」

だが莉奈はバシッと承也の手を払い除け、うつむいた頭をこっくりこっくりと揺らした。

「私……気安く触らないでよ?私が誰だか知ってるの?

私は東安市テレビ局報道部のシニア記者、向井莉奈よ!

私の親友……いや、大親友は映画スターな
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