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あと、一分だけ

Autor: るな
last update Fecha de publicación: 2026-10-05 19:11:50

次の日、出社すると、私と桐生の話題でデザイン部は持ち切りだった。今朝、この件の対応は事前に桐生と口裏を合わせていたので、私はそれに沿って答えた。

「おはようございます」

「桜井さん、桐生社長と親しいの?」

早速、デザイン部の女性社員が私に尋ねた。他の社員も興味津々な様子で私をチラ見した。

「桐生社長には、前の会社でトラブルに巻き込まれた時に、助けていただいたんです。それから何かと気に掛けてもらっていて。昨日もその流れで……」

「なるほど。そういう事だったのね」

「昨日は私の歓迎会だったにも関わらず、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」

私は深々と頭を下げた。

「桜井さん、頭を上げて?私もプライベートな事を聞いてしまってごめんなさい」

「いえ、とんでもないです」

どうにか、納得してもらえたことに私は安堵した。ふと顔を上げると、五十嵐が私をじっと見ていた。私は背筋が凍りついた感覚に陥り、思わず五十嵐から目線を逸らした。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

昼休憩に、私は佐藤と近くのカフェでランチをしていた。私はパスタを食べながら、佐藤に桐生の事を話
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