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103話

Penulis: 籘裏美馬
last update Terakhir Diperbarui: 2025-11-23 07:26:24

それから、私たちはいくつかのブランド店を回り、全て回りきった頃には、お昼過ぎになっていた。

「しまった。ごめん加納さん、もうこんな時間だ。お腹が減っただろう?どこか近くの店に入ろう」

ふ、と滝川さんが時計に目を落とし、驚いたような表情を浮かべる。

滝川さんに言われて初めて、大分時間が過ぎている事に気付いた私は、慌てて周辺のお店を探す。

「す、すみません滝川さん!私がスケジュール管理をしなくてはいけないのに…!待ってくださいね、すぐにお店を調べます」

「いや、俺も迂闊だった。この近くに和食料理が美味しい店があるんだ、そこに行かないか?」

「わかりました、そのお店で大丈夫です」

私の返答を聞き、滝川さんは頷いたあと和食料理店に案内してくれた。

滝川さんが案内してくれたのは、こじんまりとした、一見するとお店だとは分からない造りになっている和食料理店だった。

お店に入る扉を開けた滝川さんが、振り向いて私に向かって手を差し出してくれる。

「ここは店に入ってすぐ地下に降りる階段があるんだ。怪我も治ったばかりだし、無理はしないでくれ」

滝川さんの気遣いが有難くて、私は笑顔でお礼を伝え、滝川さんが差し出してくれた手のひらに自分の手を乗せた。

「ありがとうございます、滝川さん」

「どういたしまして。足元気をつけてくれ」

滝川さんに手を握られながら階段を降りて行くと、開けた内装が視界に入る。

入口は和食料理店だと分かりにくいけど、中に入ってみると店内は広く、とても綺麗な作り。

明るすぎず、暗すぎずちょうどいい塩梅の照明がゆったりとした優しげな空間を作り出している。

私たちに気付いた店員が席に案内してくれた。

席は一席ずつ、個室のような作りになっていて、
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