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第6話

Author: 小米しょうが
男の子は鼻を鳴らし、達也を見上げた。

「言っただろ。お前の姉ちゃんは、もう旦那に捨てられたんだよ。捨てられた女なんだよ!」

達也の顔が怒りで強張った。

私は慌てて達也を押さえた。

「琴葉さん、私は今もまだ颯太の妻です」

琴葉は鼻で笑った。

「あなたがそう言えば済む話なの?この子は私の弟よ。颯太の義弟に手を上げて、ただで済むと思っているの?」

担任教師はすぐに琴葉へお茶を出した。

さっきまで私を頭ごなしに責めていた態度は、見る影もない。

「奥様、わざわざお越しいただき申し訳ございません。こちらでも確認しております。先に手を出したのは、間違いなく高坂達也くんです。

学校としても厳しく指導し、弟さんにもきちんと納得していただけるよう対応いたします。ご安心ください」

琴葉は勝ち誇ったように、手首の時計に触れた。

担任教師はすぐに椅子を引き、琴葉に座るよう勧めた。

その時計は数千万円はするものだった。

私は知っている。

昔、颯太が私に告白したとき、同じ時計を贈ってくれたからだ。

彼は、時間を見るたびに俺のことを思い出してほしい、と言った。

いつでも、俺の気持ちを
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