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第27話

مؤلف: ソフトクリーム
私はふと足を止め、真崎の視線を追った。

そこには、少し古びた機械式の時計。

文字盤には細かい傷がつき、革のベルトも使い込まれてボロボロになっている。

これは、就職活動の時に真崎が初めて貰った給料の半分を使い、私に買ってくれたものだった。

ビジネスは戦場だ、良い時計をつけていないと顧客になめられるぞ、と真崎は言った。

当時の私は涙が出るほど感激し、いつか必ず真崎を社長の座に座らせ、彼の夢をすべて叶えてやろうと心に誓ったものだった。

私が立ち尽くしているのを見て、真崎は私が心を動かされたと勘違いしたらしい。

彼はふらつきながら一歩一歩み寄り、声を柔らかくして言った。

「菫、忘れられないんだろう?俺たち6年間の情を、忘れられるはずがないよな?

全てなかったことにしよう。知佳も、この男のことも全部忘れて、やり直そう。な?」

真崎は感情のこもった目で私を見つめた。

かつてはその瞳に溺れ、全てを捧げてもいいとすら思っていた。

しかし、今となっては、吐き気がするほど憎い。

私はためらいなく時計を外した。

冷たい金属が手首から離れた瞬間、長年繋がれていた重い鎖が解けた気がし
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