INICIAR SESIÓN涼と恋人関係になってから3日が過ぎた。しかし、涼からの連絡は一切ない。俺は、今日も圭のバーでひとり寂しく酒を煽っていた。
「司、飲みすぎ」
「少しくらいいいだろ?明日休みだし」「そんな飲み方、司らしくないわ」
そういうと、圭は俺からグラスを取り上げた。
「おい、返せよ」
「嫌よ。今の司に出すお酒はない」
「なら帰る」
「ね、司。友人として言わせてもらう。頭冷やしなさいよ」
「分かったよ」
俺はテーブルに1万円札を置くと、足早に店をあとにした。
足がフラフラする。
頭もクラクラする。 真っ直ぐ歩けない。「あ、すみません」
俺は通行人にぶつかった。
「お兄さん、格好いいね。ひとり?」
なんだ、ナンパか。めんどくせぇ。
「急ぐので」
「って、急げてないじゃん」
俺は不覚にも腕を掴まれて、身動きが取れなくなってしまった。
「いい店知ってるから行こ」
「結構です」
心は拒んでも身体が思うように動かない。俺は半ば強引に店の中へ連れ込まれそうになった。
「何してるんだよ。行くよ」
すると、聞き覚えのある声がした。その声の主は俺の腕を引っ張ると、振り向きもせずに歩き出した。
「涼、腕痛い」
涼は何も言わず、俺をホテルに連れ込んだ。
そして、涼はホテルの部屋に俺を押し込むと、そのまま床に押し倒した。「涼、やめろ!」
俺の制止も聞かず、涼は俺の唇に強引に舌をねじ込んだ。
「んんっ……くるしっ、」
咄嗟に俺は涼の唇を噛んだ。
「いてっ」
涼の唇には血が滲んでいた。
「司さん、俺が来なかったらあの男と寝てたの?」
「寝ないよ」
「そっか」
そういうと、涼は俺から離れた。
「司さん、ごめん。俺、頭冷やしてくる」
俺は咄嗟に、部屋から出ていこうとする涼を抱き締めた。
「俺は大丈夫だから」
この時、俺は初めて涼の脆さに触れた気がした。
「涼、腕痛い」
涼は何も言わず、俺をホテルに連れ込んだ。
そして、涼はホテルの部屋に俺を押し込むと、そのまま床に押し倒した。「涼、やめろ!」
俺の制止も聞かず、涼は俺の唇に強引に舌をねじ込んだ。
「んんっ……くるしっ、」
咄嗟に俺は涼の唇を噛んだ。
「いてっ」
涼の唇には血が滲んでいた。
「司さん、俺が来なかったらあの男と寝てたの?」
「寝ないよ」
「そっか」
そういうと、涼は俺から離れた。
「司さん、ごめん。俺、頭冷やしてくる」
俺は起き上がり、部屋から出ていこうとする涼を抱き締めた。
「俺は大丈夫だから」
この時、俺は初めて涼の脆さに触れた気がした。
「ねぇ、司さんは俺のこと好き?」
「正直、よく分からない」
「好きって言ったら、今日でゲームオーバーだったのに」
「ん?なんの事だ?」
俺は涼に聞き返した。
「だから、全部嘘」
「……嘘?」
俺は思わず、涼の言葉を繰り返した。
「司さんだって、俺に嘘ついてただろ?あの時、スイートルームに連れてきたのは俺が初めてだって言ってたけど違うでしょ」
「あぁ、それは……」
「んははっ、俺たち嘘だらけだったね」
「俺と恋人になるっていうのは?」
「それは半分本気。司さんとなら俺もちゃんと恋愛できるかな?と思ったんだけどな。なんか俺、分かんなくなっちゃった」
涼は俺の胸から離れた。
「さっきはなんで司さんを助けたんだろう?たまたま、他の男に声を掛けられてる司さんを見かけて、無性にイラついて、気づいたら身体が先に動いてて……」
「もしかして、嫉妬した?」
自惚れかもしれないが、俺は涼に問いかけた。
「これが嫉妬?なのか?」
信じられないという表情で、涼は俺を見つめた。
「ってことは、俺は司さんのことが……嘘だろ……」
涼は頭を抱えながら、その場に座り込んだ。
「涼?」
「怒んないの?俺の事」
「俺に怒る資格はないよ」
「俺、格好わるいな」
涼は項垂れた。
「それなら、今夜で俺たち終わりにするか?」
俺は涼に問いかけた。
「それは……いやだ。」
「良かった。俺も涼とは終わりたくない。3日間連絡が無いだけで、ヤケ酒するくらいには涼に惚れてるのかも」
「かもってなに?」
「仕方ないだろ。好きとかよく分からないんだから。それでも涼のことは大切に想ってるよ」
俺はもう一度、涼を強く抱き締めた。
「今日は俺が抱いてやろうか?」
「司さん、受けでしょ?」
「でも、攻めもできる」
「んはっ、司さん最高」
俺は涼をベッドに押し倒した。そして、涼の唇に舌をねじ込み、何度もキスを繰り返した。
「んんっ……」
涼の吐息が俺の耳元にかかる。俺はそのまま、涼の右耳を丁寧に舐めた。
「くすぐったいっ」
「ははっ、涼がいつも俺の耳を舐めてくれるからお返し」
「司さん、無理してない?」
涼は俺に問いかけた。
「してないよ。涼のことを可愛いなとは思ってるけどね」
「俺は可愛くない」
その言葉と同時に、涼の目付きが変わった。
「一瞬、司さんになら抱かれるのもありかなって思ったんだけど、やっぱり無理」
涼は起き上がり俺を抱き締めた。
「司さん、抱かせて」
「……///」
身体の力が一気に抜けた。涼に触って欲しいと俺の全身が疼いた。好きとか恋とか嘘とか、今はそんなことどうでもいい。
ただ、涼が恋しい。「司さん、明日は仕事休み?」「ああ」「それなら、明日、どこか出掛けませんか?」「うん、いいね」「やった。嬉しい」涼が俺の肩にもたれかかった。甘える涼の髪を俺は優しく撫でた。「司さん、明日はどこに行きましょうか?」「そうだな。映画でも観るか?」「それいい!食事は俺の行きつけの焼肉屋さんでどうです?」「おお、楽しそうだ」明日の予定を涼と話し合う。それだけで楽しい。けれど今夜は涼に触れて欲しい。俺は涼の耳をそっと舐めた。「んっ、司さん。俺、そこ弱いの知ってます?」「知ってる」「ずるい。また触れたくなるじゃないですか」涼は俺をソファーに押し倒した。「俺の事、好きって言ってみて?」「……すき/」俺の身体は一気に熱を帯びた。「司さん……」涼は俺の名前を呼びながら、バスローブの紐を解いた。「司さん、綺麗だ」「あんまり見るな//」涼の手が俺の上半身を優しく這った。「んんっ//」俺は身体をビクンとさせ、口元を手で覆った。「口隠さないで」涼は俺の手をどかして、バスローブの紐で縛った。「いい眺めだ」涼は唇をペロッと舐めた。なんて色っぽいのだろうか?そして、涼は俺の身体を丁寧に舐め回した。今までの乱暴さはそこにはない。 こわれものを扱うように、丁寧に舌を這わせていく。「んぁっ……//あぁっ」もどかしい。もっと触れて欲しいと俺の身体が疼きだす。「焦らすな……/」「今夜は司さんを優しく抱きたいので。それとも激しい方が好きですか?」「それは……//」「ん?」涼は俺の耳元で囁いた。さっきの仕返しか?このドSめ。でも嫌いじゃない。いや、違う。そんな涼が好きなのだ。その時、俺はかつての涼の言葉を思い出した。『俺と愛のあるセックスをしましょう』今夜は全身から涼の優しさを感じる。これが愛というのならば、俺は初めて本当の意味で満たされるのかもしれない。「どうしました?」「ちょっとな」「俺以外のこと考えてたの?」涼の目の色が変わった。「違うよ。涼のことを考えてた」俺が答えると、涼は俺の手首を縛っていた紐を解いた。「少し痕ついたね」「もっと付けてくれてもいいのに」「いいの?」「ああ。涼がくれるものなら」俺は涼の首に手を回した。「涼、好きだよ」俺は涼の首筋に吸い付いて痕をつけた。それは、俺に初めて独占欲が芽生え
「髪乾かさないと風邪ひくぞ?」「司さん、やってくれますか?」「熱かったら教えてくれ」「はい」俺は涼の髪にドライヤーの熱風をあてた。初めて人の髪を乾かすので加減が分からない。「もしかして、人の髪を乾かすの初めてですか?」「ああ。痛いか?」「ううん。気持ちいいです。司さんとこうやって過ごせるなんて夢みたいだ」「俺もだよ。よし、乾いたぞ」俺は仕上げに軽く涼の頭をマッサージした。「俺、寝ちゃいますよ?」「寝ていいぞ」「嫌、寝たくないです。司さんと話します」やっぱり可愛い。今、無性に涼を抱き締めたい。「なら乾杯するか」俺は、グラスにビールを注いだ。「乾杯」夜景を眺めながら隣同士に座って酒を飲む。今の俺達に駆け引きはいらない。「さっき、司さん言ってましたよね?俺と何話せばいいのか分からないって」「ああ」「お互いの好きなものでも話しませんか?」「うん。いいかも」そういえば、俺たちはお互いの好きな食べ物も知らなければ、苗字すら知らない。ここまで何も知らない相手と恋愛しようと思うのだから、恋というものは不思議だ。「早速、俺から質問しますね。司さんの好きな食べ物は?」「焼肉」「まじですか?俺も大好きです」涼が嬉しそうに言った。「それなら、今度、食べに行くか?」「はい!ぜひ」「予約しておくよ」「もしかして、司さんがいつも食べに行ってる焼肉屋さんって高級なところ?」「まぁ、それなりに。個室だけど」「それなら俺が普段食べに行ってる所に行きませんか?」「いいね。行ってみたい」俺は笑顔で言った。「そんなに期待しないでください」「初めてはなんでも興味がある」「その気持ちは分かります」俺は2杯目のビールをグラスに注いだ。「次の質問行きますね」次は何を聞かれるのだろうか?俺は期待を込めた視線を涼に向けた。「うーんと、家でお酒は飲みますか?」 「飲む」俺は即答した。「おお。俺の予想だとウイスキー飲んでそう」「正解。よく飲むよ。あとはワインも好きだな。ビールも好きだけど」「お酒好きなんですね」「そうだな。毎日飲んでる」俺は、涼のグラスが空になっているのに気づき、ビールを注いだ。「ありがとうございます」「ん、次はワインにするか?」「いいですね」俺は追加でワインとチーズをルームサービスで頼んだ。「涼も酒
「んぁっ……あぁぁっ///」「もうこんなに濡れてる」「涼が、触るから//」涼は俺のモノを手で扱いた。いきそうになると、動きを止めては、俺を焦らす。「うぅ……あぁっ//」「ヒクヒクしてますね」涼は、俺のモノの先端を口に含んだ。「あぁぁっ///」舌の感触が気持ちいい。涼は舌と手を上手く使いながら、俺のモノを愛撫した。俺はだらしなく足をひらいて、更なる快楽を求めた。「涼、欲しい//」自分から懇願するなんて恥ずかしすぎる。けれど、それくらい俺は涼を求めている。ここまで来たらなんとでもなれだ。俺は涼を押し倒し、その上に跨った。そして自ら腰を沈めた。「あぁぁぁぁっ///」今まで感じたことのない快感が俺の全身を襲った。俺は無我夢中で腰を振った。「司さん、いい眺め」涼は俺をみながら呟いた。涼の吐息も荒く、目付きも色っぽかった。涼も感じてくれているのだろうか?俺はひたすら腰を振りまくり、涼の腹の上に自分の欲望を放った。「はぁ……はぁ……///」「俺の身体に司さんのいっぱい付きましたね」「ごめん……我慢できなくて//」「嬉しいです。多分、俺は司さんのことが好きなんだと思います」そういう、涼の表情はどこか吹っ切れて見えた。「多分、俺も涼のことが好きなのかもしれない」「ははっ、俺たちお互い恋愛には向いてないみたいですね」「そうだな。こじらせ過ぎだ」「それ自分で言いますか?」涼が笑った。「でも、ちゃんと恋愛するなら相手は涼がいい」「それは俺も同感です」俺は涼を抱きしめようとして、彼に止められた。「司さんのが付いてしまうので、先に風呂に入りませんか?」「そうだった。ごめん」「司さん、謝ってばっかだ」今日の涼はよく笑う。つられて俺も微笑んだ。「司さん、痒い所ないですか?」 「うん、大丈夫」「じゃあ、流しますね」涼は俺の髪を丁寧に流し始めた。涼の綺麗な指が、俺の地肌に心地よく触れた。たまにはこういう時間もわるくない。「はい、洗えました」「ありがとう」「お湯でも浸かりますか?」「そうだな」俺が先に湯船に浸かると、続いて涼も浸かった。「おい、くっつき過ぎだ/」「今更照れてるんですか?」涼は俺を後ろから抱き締めるように、背中にピタリとくっついた。「司さんの背中大きい。落ち着く」甘えるように俺に抱きつく涼を不覚にも可
涼と恋人関係になってから3日が過ぎた。しかし、涼からの連絡は一切ない。俺は、今日も圭のバーでひとり寂しく酒を煽っていた。「司、飲みすぎ」 「少しくらいいいだろ?明日休みだし」「そんな飲み方、司らしくないわ」そういうと、圭は俺からグラスを取り上げた。「おい、返せよ」「嫌よ。今の司に出すお酒はない」「なら帰る」「ね、司。友人として言わせてもらう。頭冷やしなさいよ」「分かったよ」俺はテーブルに1万円札を置くと、足早に店をあとにした。足がフラフラする。 頭もクラクラする。 真っ直ぐ歩けない。「あ、すみません」俺は通行人にぶつかった。「お兄さん、格好いいね。ひとり?」なんだ、ナンパか。めんどくせぇ。「急ぐので」「って、急げてないじゃん」俺は不覚にも腕を掴まれて、身動きが取れなくなってしまった。「いい店知ってるから行こ」「結構です」心は拒んでも身体が思うように動かない。俺は半ば強引に店の中へ連れ込まれそうになった。「何してるんだよ。行くよ」すると、聞き覚えのある声がした。その声の主は俺の腕を引っ張ると、振り向きもせずに歩き出した。「涼、腕痛い」涼は何も言わず、俺をホテルに連れ込んだ。 そして、涼はホテルの部屋に俺を押し込むと、そのまま床に押し倒した。「涼、やめろ!」俺の制止も聞かず、涼は俺の唇に強引に舌をねじ込んだ。「んんっ……くるしっ、」咄嗟に俺は涼の唇を噛んだ。「いてっ」涼の唇には血が滲んでいた。「司さん、俺が来なかったらあの男と寝てたの?」「寝ないよ」「そっか」そういうと、涼は俺から離れた。「司さん、ごめん。俺、頭冷やしてくる」俺は咄嗟に、部屋から出ていこうとする涼を抱き締めた。「俺は大丈夫だから」この時、俺は初めて涼の脆さに触れた気がした。「涼、腕痛い」涼は何も言わず、俺をホテルに連れ込んだ。 そして、涼はホテルの部屋に俺を押し込むと、そのまま床に押し倒した。「涼、やめろ!」俺の制止も聞かず、涼は俺の唇に強引に舌をねじ込んだ。「んんっ……くるしっ、」咄嗟に俺は涼の唇を噛んだ。「いてっ」涼の唇には血が滲んでいた。「司さん、俺が来なかったらあの男と寝てたの?」「寝ないよ」「そっか」そういうと、涼は俺から離れた。「司さん、ごめん。俺、頭冷やしてくる」俺は起き上がり
司さんと過ごした夜から1週間が過ぎた頃、俺はバーに顔を出した。そこには、圭ちゃんと談笑する司さんが居た。司さんにまた会えた。やはり俺と司さんはこうなる運命なのだろう。俺は目を閉じ、深呼吸をしてから店に足を踏み入れた。「いらっしゃい。涼くんじゃない。久しぶり」「こんばんは。来ちゃいました。司さんもお久しぶりです」俺はさりげなく司さんの隣に座った。相変わらず、綺麗な顔をしている。その司さんが快楽に溺れていた姿を思い出すと、身体中がゾクゾクした。早く司さんに触れたい。俺の欲望は疼いた。俺はそっと司さんに足を絡めた。誰にも見られない死角で触れ合うのは、それだけで気分が高揚した。司さんの頬がほんのり赤くなったのを俺は見逃さなかった。今夜の相手は司さんがいい。司さんを満たせるのは俺だけだ。なにより司さんは俺に簡単には堕ちない。だからこそ俺は司さんがいいのだ。「この後どうです?」俺は司さんを誘った。戸惑う素振りを見せた司さんだが、答えは決まっているはずだ。「圭、タクシー呼んでくれるか?」ほら。司さんは俺と似ている。快楽を得るためには手段を選ばない。今夜も司さんのお陰で、最高の夜が過ごせそうだ。俺と司さんを乗せたタクシーが高級ビジネスホテルに到着した。すると司さんは、一切迷うことなくフロントで鍵を受け取った。この人は慣れている。そう確信した俺は、司さんに鎌をかけた。「いつもここで?」「ここに連れてきたのは涼が初めてだよ」司さんは呼吸をするかの如く、顔色ひとつ変えずに平気で嘘をついた。俺を年下だと思って侮っているのなら教えてあげる。司さんの嘘くらい簡単に見抜けるということを。ホテルの部屋に入ると、司さんにシャワーを勧められた。だが、俺はそれを断り、嘘をついたお仕置を考え始めた。とことん、焦らすか。 とことん、攻めるか。 それとも、とことん、辱めるか。いっそのこと、全部はどうだ?けれど、このドM気質の変態エリートさんには全てご褒美になってしまいそうだ。そこで、俺はスマートフォンを取り出し、司さんの恥ずかしい姿を撮った。これは保険だ。俺にはトラブルを避けるための切り札が必要だった。「自分のいやらしい姿を見て興奮してるんですね」俺は司さんに微笑みかけた。お仕置のはずだったのに、司さんは涎まで垂らして快感に悶えていた。どこまでも、この人は俺を楽しま
俺が司さんを知ったのは大学の友人の話がきっかけだった。その友人は司さんに遊ばれたと俺に泣きついてきた。俺は、友人が泣くほど本気になった人に興味がわいた。そして、俺は教えてもらったゲイバーへ頻繁に通うようになった。ゲイバーに通い始めて、数ヶ月がたった頃、俺は初めて司さんと会った。第一印象は、〝綺麗なひと〟だった。吸い寄せられるような瞳、サラサラの黒髪、長い指、司さんの全てに俺は目が離せなかった。その日から俺は、司さん目当てでバーに通うようになった。その甲斐あって、バーのママの圭ちゃんとも親しくなった。圭ちゃんは、司さんの高校の同級生らしい。司さんも圭ちゃんの前では、本音を話しているように見えた。そこで、俺は知ってしまった。司さんの秘密を……「昨日、お持ち帰りした子とはどうだったの?」「あー、まぁいつも通り」「また、言えなかったのね」司さん、昨日、やったのか。俺はそれくらいに考えていた。「俺、攻めに見える?」「見える」圭ちゃんは即答した。「だよなぁ……」「だから、言っちゃえばいいのに。ほんとは受けだって」ええ、今なんて?司さんが、受け??「言えたらこんなに悩んでない」「そもそも、ちゃんと恋愛してみたらどうよ?ワンナイトって響きはいいけど、虚しくならない?」「俺、誰かと付き合うとか向いてないから」「完璧人間の司くんの唯一の欠点ね」俺なら司さんを喜んで抱くのに。この人を堕としてみたい。俺の欲望が疼きだした。俺も恋愛には向いていない。好きだ、惚れただ一時の感情に流されるのはごめんだ。けれど、セックスは嫌いじゃない。だから俺はいつも、自分とぴったりの相性のひとを探していた。そんな俺の前に現れた、高嶺司という男。このルックスで、受けだとは。興味がわかない訳がない。まずはどうやって近付こうか?俺は一人で酒を飲んでいる司さんに、意を決して近づいた。あくまで、偶然を装いながら……「きみ、ひとり?」司さんが食いついた。俺は、笑みが零れそうになることを悟られまいと、あえて素っ気ない態度をとった。全ては今夜、最高の獲物を釣り上げるため。「はい。ナンパなら他を当たってください」司さんを観察した結果、追うと必ずと言っていいほど逃げる。それならば、興味のない振りをして様子を見るのが一番効果的だ。俺は絶好の機会が来るのを静かに待った。そして、俺は司