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25.ドクターチョコレート

last update تاريخ النشر: 2025-09-22 21:52:54
 新幹線の車内アナウンスが流れる中、Dと私は東京へ戻るか、このまま進むか話していた。

「進みましょう」

 Dは戻っても宮木野線の車両、ドクターチョコレートに乗れないかもしれないと言った。

「戻って試してみよう」

 私は見過ごすということが嫌いだ。ボタンがあったらためらわず押す。向こう見ずというより押した瞬間のワクワク感が好きなのだ。

新幹線はすぐに品川駅に着いた。今引き返せば間に合うかもしれない。荷物棚からコロコロを下ろして席を立ち、

「降りよう」

 Dが動いてくれるかと通路に出る素振りを見せたが立ち止まったところで入ってきた乗客に押し戻されてしまった。

Dは降りるつもりが全然ないらしく、品川駅に初めて来た人のように窓の外に見入ってしまっている。

私が行き場なく突っ立ていると、

「タケルさん、あれ」

 Dが窓の外を指さす。私は立ったままDの前に体を屈めて外を見る。

 あった。茶色の汽車、ドクターチョコレート。東京品川間で追い抜かれた? いったいいつ?

「ここであいつを掴まえよう」

 と言ったが、今度は見ているうちにドクターチョコレートが発車してしまった。

私はようやくコロコロを元の棚に
夜野たけりゅぬ

読者の皆様 22時の更新時間過ぎてしまいました たけりゅぬとDの探索の旅 いよいよN市に近づきました。 これからさらに辻沢を探しの旅を続けます どうか楽しんでいただきますように 次回は9/24(水)22時です お楽しみに たけりゅぬ

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  • 少女がやらないゲーム実況   57.螺旋の中心へ

     私たちはヘッドランプを消し螺旋の中心に向かうべく蛭人間の列に近づいて行った。寸劇さんたちは暗視ゴーグルを装着していたが、私たちは持っていないので寸劇さんの腰に結わえたトラロープに頼ってついて行った。 下草の上を生臭い風が渡って行く。グアン、グアン、グアン、グアン。一定間隔で獣の唸り声が繰り返し聞こえている。その声は右から左に移動するように響いていた。「痛っ!」 暗闇の隣でDの声がしたと思ったら強い力で肩を掴まれた。寸劇さんの前に出てしまったのだった。「やつらこっちに気づいているのに攻めてこない」 寸劇さんが囁いた。目は私たちを追っているけれど隊列をくずそうとしないそう。「鎌爪でがっちり連結してる」 とサーリフくん。「攻めるつもりがないんじゃないか?」 サダムさんが言った。「サダム、グレネードを最長距離で投擲。暗視ゴーグル外せ」 寸劇さんの指示でサダムさんが動いた。しばらくすると、数十メートル先で白い光が点滅しだした。先ほどから聞こえている獣の唸り声が青墓に盛大に響く。 光の中の蛭人間は、隣同士で腕を交差させお互いの体に鎌爪を突き刺して連結していた。投擲した光源を見ているようだったが、列を崩そうとはしない。「動けないみたいだな」 光が消えて暗闇になった。「ヘッドランプに変更。お二人もつけていいぞ」 目の前が明るくなった。「偵察に行く。サーリフ俺と一緒に来い」 寸劇さんとサーリフくんが体を低くして蛭人間の列に近づいて行った。それを感づいた蛭人間の唸り声がまた大きくなったが、寸劇さんたちに襲い掛かる様子はなかった。 蛭人間の列にぎりぎりまで迫った寸劇さんが、シャムシールの切っ先で膨れ上がった腹を突き刺した。蛭人間は寸劇さんを見下ろしてはいるが、されるがまま動こうとはしない。シャムシールを引き抜くと、今度は正面に立って手で膨れた腹をたたき出した。それでも蛭人間は反抗すらしなかった。サーリフくんに至っては、腕を掴んで肩に登ろうとしていた。 寸劇さんは戻ってくると、「どうやら奴らは構造体と化しているようだ」 つまり普段のスレイヤー・Rのエネミーではないという事らしかった。「それならあたしだけで行きます」 とDが言ったが寸劇さんは、「いや、中がどうなっているかわからない。一緒に行く」 と返した。 私

  • 少女がやらないゲーム実況   56.螺旋のビジョン

     青墓は蛭人間であふれ、マップアプリを真っ赤に染めるほどだった。その赤い点滅の渦が収束する中心点が私たちの目的地。ミサさんが実況していそうな場所だった。ただ、ビーコンの位置はあやふやで、ミサさんがそこにいるかどうかははっきりとしていない。危険度MAXの渦の中心に行くからには確信が欲しかったのでDに聞いてみた。「今ミサさんの実況は見れないの?」 実況が見られたら倉庫の広場にいるかわかるかもしれない。「実況はリアタイで配信できないんです」 配信前に運営の検閲が入るのだそう。「そのせいでスマフォもカメラもヤオマン製しか持ち込めません」 サーリフくんが頭が目玉のオヤジになったスティックカメラを見せてくれた。「まあ、人が死ぬのを流されてもな」 とサダムさんがさらっと言ったのが余計に怖かった。そういうシチュエーションを何度も見て来たように聞こえたからだ。「隊列」 寸劇さんの抑えた号令で三角隊形を組む。近くに蛭人間の気配を感じて身を低くする。寸劇さんのフィンガーサインでみんなが前方を見た。 樹海の下草の先に蛭人間の壁があった。体を密着させて延々並んだ様子は、まるでそこから向こうに行かせないかのようだ。「マップを」 寸劇さんの指示でサーリフくんがマップを出す。マップを見ると渦の様子が変わっていた。蛭人間の赤い列が弧を描きながら中心に向かって続いている。「一つを突破しても、すぐに壁に当たるな」 サダムさんが眉間に皺を寄せている。この突破はかなり難易度が高いようだった。 「メンバー優先の観点からここは撤退する」 寸劇さんの判断は早かった。そう宣言されたら私はもう反対できなかった。寸劇さんたちが後退を始めた。私もそれについて行こうとしたらDが、「ここまでありがとうございました。あたしは一人で中心に行きます」 私は振り返りDの顔を見た。悲痛な顔をしているかと思ったら、あんがいさっぱりした表情をしていた。ことの重大さが分かっていないのかと思って、「無理だよ。一旦引こう」 Dはそれを聴き入れず、「タケルさんは、安全な場所で待っててください。ミサはあたしがきっと連れ帰りますから」 寸劇さんたちも立ち止まってDを見た。すると寸劇さんがDに、「勝算は?」 と聞いた。「あります。ビジョンです」 ベッド・イン・ビジョン

  • 少女がやらないゲーム実況   55.蛭人間の渦

     私とDは寸劇さんのパーティーに守られて青墓の樹海を進んでいた。先頭に寸劇さん、私たちの両脇をサーリフくんとサダムさんが固めていてくれた。 それにしても寸劇さんはデカかった。見上げる巨大な背中は屏風岩のようだ。時折緊張した筋肉がビシビシと音を立てる。これはどんな音だろうと思いながら小説で書いたのだったが、実際に聞けたのは嬉しかった。「団長、これ見てください」 サーリフくんが隊列を崩し前に進み出るとスマフォを寸劇さんに差し出した。寸劇さんはそれを見て、「ゆゆしき事態だな」 停止の号令をかけた。そしてそれをみんなに見せるよう指示した。サーリフくんのスマフォには画面いっぱいに赤い光の点がひしめき脈動のように点滅してた。 それはスレイヤー・R専用のマップアプリで、参戦しているスレイヤーたちに青墓に放たれた蛭人間の位置情報を知らせるためのものだった。普段なら、広い青墓全体で十数体の蛭人間しか出現しないので重宝されているが、この表示ではまったく役立たずだった。「500体か。たしかにゆゆしいな」 サダムさん言った。「これ既視感あります」 Dが私に囁いた。私もそれを感じていた。小説で寸劇さんたちのパーティーが壊滅した晩も同じように青墓中に蛭人間が溢れかえったのだった。3人は一晩中蛭人間の攻撃を受けそれに堪えて生き延びる。しかし、朝になって休息を取っているところをヴァンパイアの襲撃に遭って全滅する。「ミサを探されたくないのかも」 Dが青墓の森の木を見上げながら言った。 これもまた繰り返しならば、それが辻沢の意志なのかもしれなかった。 サーリフくんが、スマフォの赤い点滅を指して、「この渦の中心って、倉庫の広場ですよね」 マップの赤い点滅はゆっくりと渦を描いていた。その渦の中心がミサさんが実況拠点にしている場所で、渦はそこに向かって収束しているのだった。つまり蛭人間はミサさんを集中攻撃している?「いそぎましょう」 Dが寸劇さんを促した。それに寸劇さんは少しムッとした顔をしたが、このパーティーの目的を悟って莞爾と笑い、「まあ、待て。やみくもに前進してもやられるだけだ」 とマップ画面を指して、「この渦には風車のように蛭人間が密なところと疎なところがある。我々はこの疎を目指して中心に到達する」 言い終わると寸劇さんはDに目配せ

  • 少女がやらないゲーム実況   54.スレイヤー・R開幕

     ヒイラギ林の流砂帯を抜けて青墓の本体に足を踏み入れたら一段と寒く感じた。着ているものを通して冷気が体を撫ぜていく。ヘッドランプの光が届かない暗闇の中に禍々しい物が蠢いているようで怯えながら進む。青墓の杜の道はどこも積もった朽ち葉がぐにゃぐにゃしていて歩きにくい。 私とDは寸劇さんのパーティーについてスレイヤー・Rの会場を目指している。 私の前を歩くサーリフくんが、「チケットなしだとポイントどうなるんでしょう?」「未登録扱いだからいくら蛭人間を倒してもチャラだろう。最悪垢BANもある」 しんがりのサダムさんが答える。そのまましばらく沈黙したまま隊列は進み、ちょうど横からの獣道と交差する地点に来た時、先頭の寸劇さんが立ち止まり、「だな」 と振り返って言った。 一行はそこで二回目の休息を取ることになった。寸劇さんたちは、その場で今夜のスレイヤー・Rの位置づけを話し合っっていた。私とDはその側に腰掛けて待っていたいたが、急に寸劇さんが、「あんたらもどうするつもりだったんだ?」 と聞いてきた。私はどうもこうもなかったのだが、Dが、「あたしたちは人探しに来たんです」「いるなそういうの」 寸劇さんはスレイヤー・Rで人がいなくなるなんて珍しくもないといった反応だったが続けて、「写真あるか?」 と聞いてきた。それでDはスマフォを出してミサの写真を見せた。「ピンク髪女子か。この子なら何度か見かけたことがある」 とそのスマフォをDの手から取って他の二人にも見せた。それにサーリフくんは、「見たことがあります」 サダムさんは少し眉間に皺を寄せて、「俺も知ってる」 と言ったのだった。Dはそれを聞いて何か言いかけたのだが、寸劇さんが制して、「探すのを手伝おう」 と言った。 それでまずミサの情報を寸劇さんたちと共有することになった。・ピンク髪(染めている)で黒いメイド服を着ていて背格好はDくらい。・行方不明になったのは2週間前の定例。・ビーコンがあるが位置は青墓ということしか分らない。・LINEの既読はなし 情報を確認しての寸劇さんの感想は、「生きてる保証はないな」 私が思っていても口にできなかったことを寸劇さんは言った。Dは何か言い返そうとしたけれど声が出ず拳を固く握ったまま下を向いてしまった。 スレイヤー・Rは非

  • 少女がやらないゲーム実況   52.流砂脱出

     私とDはスレイヤー・Rのために張られた青墓の規制を回避するために、人が踏み込まない流砂地帯を抜けることにした。ヒイラギ林までは獣道を通って順調にこれたのだったが、流砂地帯に入った途端、私は足を滑らせて流砂穴に落ちてしまった。「タケルさん、動かないで!」 先を歩いていたDが私が落ちたことに気が付いて言った。「でも」 ふつふつと沸き立つ砂が足を呑み込み、どんどん中に引きずり込もうとする。じっとしていたらそのまま頭の先まで沈んでしまいそうだった。 私は摩擦を増やせば少しは呑み込む速度が減るかと思って砂の上に上半身を投げだした。顔に吹きかかる砂で息がしづらくなって余計に怖くなってしまった。起き直そうとして両手を砂に付くと、今度は両手が砂に呑み込まれて行く。一番やってはいけないことをしてしまったと後悔したけれどもう遅かった。次に浮上する時は屍人になっているに違いない。「これ掴んで!」 Dの叫び声がした。ヘッドランプの先に黄色と黒の縄が飛んで来た。私とDの絆、トラロープだった。私は砂に引きずり込まれつつある片手を伸ばし、トラロープを掴みに行った。「とどかない!」 トラロープの先端は伸ばした手の数十センチ先だった。するとヘッドランプの光の輪からトラロープが消え、再び現れた時には、私の頭の上に掛かった。私は命のトラロープを掴んで引っ張った。ロープがピンと張られて助かったと思った直後、ロープが力なく砂に落ちた。もがいたせいで砂に胸まで埋まる。かろうじてロープは掴んだまま。「力が入らないです」 Dは左腕が利かないのだった。「どこかに結わえて!」「やってます!」 ロープがピンと張るのを待って体を引き上げる。砂の抵抗が大きくて体がなかなか抜けない。「ダメだ!」「fdjshgs!」 Dがわめいたが何を言ったのか分からなかった。すると急にロープがぐいぐいと引っ張られて、そのおかげで私は砂から体を引き出すことが出来た。ロープを頼りに流砂穴の縁まで来ると、腕を掴まれものすごい力で引っ張り上げられた。「大丈夫か?」 立ち上がって見ると遥か上に顔があった。2mを超える大男、寸劇さんだった。「どうして?」 スレイヤー・Rに参戦しに来たのじゃないのか?私の質問の意味が把握できなかったのか、寸劇さんはしばらく黙っていたが、「あ

  • 少女がやらないゲーム実況   51.お天道様の油注ぎ

     私とDは辻沢駅前のヤオマンカフェで、迷彩服姿のスレイヤー・Rの参加者がバスを待っているのを見ていた。その中に本当ならこの世に存在しない寸劇の巨人さんがいて、Dはそれを度々起こる「繰り返し」と感じ、私はビジョンの中にレイカを見た時の、―――辻沢の時間軸が狂い始めている。 を思い出したのだった。 バスの時間が来て私が立ち上げるとDが、「怖いです」 声が震えていた。「出直すかい?」 それにはDは首を振り、「ミサを探さなきゃだから」 とバックパックを担いで立ち上がった。 青墓行きの長い列に並んでバスに乗り込む。、「青墓北堺まで」(ゴリゴリーン)(ゴリゴリーン) 中は迷彩服でギュウギュウだった。寸劇さんは前のバスで行ってしまったらしく、搭乗していなかった。 私とDは後からの乗客に押されて車両の中ほどまでに押し込まれた。ガタイのいい男の中でバックパックを前に抱えたDは私に向かって立って、「すみません」 と私の左腕を掴んだ。 バスが発車して左右に揺られながらDの顔を見ると憔悴しきっていて、「あんたこれから大変な思いをするね」 という作左衛門さんの見立てを思い出してしまった。それでDが気がまぎれるようにクイズを出すことにした。「寸劇さんの前世の名前はなんだ?」 私を見上げたDは、なんで今? という顔をしたが、辻沢オタクの血が騒いだらしく、「まめぞうです」「正解。じゃあ、まめぞうの二つ名は?」「お天道様の油注ぎです」 と即答した。まめぞうは背が7尺半(230cm)もあるので「太陽に燃料を注ぐ人」と言われていたのだった。「正解。さすが」「この話好きなんです」 とDは微笑んで、「本当はタケルさんのおばあさまの綽名なんですよね」 祖母は誰にも聞かせたことがない女学生時代のことを私だけに話してくれた。「寮長の目を盗んで冷蔵庫の牛乳を飲んだ」「九条武子(大正三美人の一人)に似てると言われていた」(これは他の人には言ってはいかんよ) 等の話の中に、「背が高かったから級友から『お天道様の油注ぎ』と呼ばれてた」 というのがあって、それをキャラに使ったのだった。 そのことは小説の後書きに載せておいたのだが、Dは覚えていてくれたよう。 Dを慰めようとしたのに優しかった祖母を思い出して逆に私の方がほっこりしてしまった。

  • 少女がやらないゲーム実況   28.辻沢バイパス

     N市駅の北口にDと佇んでロータリーに入ってくる車両を眺めていた。そのほとんどが会社員風の人や学生を送りに来た車だった。「なんかワクワクしますね」「なんで?」「藤野家の人が来るかもだから」 藤野家の人とはN市に家があるフジミユとその養女の夏波と冬凪のことだ。この既視感だらけのロケーションだとそれもありえそうだが、私の中ではまだそこまでは思わなかった。とは言え、「辻沢シリーズ」の読者ならではのDの夢を壊すことはない。「そうだね」 と答えておいた。

  • 少女がやらないゲーム実況   27.N市駅

     チェックアウトを済ませて駅に向かう。今回も素泊まりだったので何も食べていなかった。コンビニの前でDに、「朝ごはん買わない?」「あたしはいいです」立ち止まる気配もない。私もDに合わせることにしてコンビニをやり過ごす。夜食のつもりで買ったおにぎりが残っているから、あとで食べることにしよう。 駅チカの食料品街の手前に地下鉄の表示があった。そこからかなり深くまでエスカレーターで降りてようやく改札に行き着いた。エスカレーターに乗っている時

  • 少女がやらないゲーム実況   23.蘇芳ナナミからの電話

     チェックアウトの時間になっても蘇芳ナナミからの電話はなかった。「出ましょうか」 Dが荷物をまとめ終わって言った。私は昨晩のうちに全部片づけておいて寝たのでDの合図待ちだった。コロコロとメッセンジャーバッグを持って部屋の外へ出る。後から巨大なバックパックにコロコロを曳いてDが出て来た。「忘れ物ないですか?」 そんなのあるはずない。バッグを叩いて確かめた。ポケットを弄った。「スマフォない!」 と部屋に入りかけたら、「どうぞ」

  • 少女がやらないゲーム実況   22.去来モード

     胸がぎゅーとなった。嗚咽が漏れそうになって歯を食いしばって我慢した。涙が溢れて止まらない。目の前の女子高生がこちらを見ている。私は下を向いてカバンの中のハンドタオルで顔を隠した。それでも声が漏れ出ないか気が気でなかった。去来モード。来たーーーーー!創作者への天の恵み。これまでの苦労や忍耐が一気に幸福に反転する瞬間だ。「お客さま。大丈夫ですか?」 涙を拭いて顔を上げると、さっきまでカウンターで接客していたdさんがテーブルの前に膝まづいて心配そうに見上げていた。「大丈夫です。大丈夫です」 私は涙で真っ赤になった目を見られないように席を立って店外のレストルームへ向かったのだ

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