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第2話

Auteur: マンゴー
ニュースを見たとたん、両親が心配でいてもたってもいられなくなって、迎えに来ると言い張ったんだ。

両親は、私を抱きしめながら、涙を流して安堵していた。私も、その温かさに包まれて、実家に一晩身を寄せることにした。

翌日会社に行くと、お昼休みに亮太がすごい剣幕で私のオフィスに乗り込んできた。

人目を避けるためか、彼は今まで会社で私を訪ねてくることなんてなかったのに……

今日は、いきなり私を指さして怒鳴ってきた。「霞、いい加減にしろ!俺をブロックした挙句、家にも帰らないなんて、どういうつもりだ!」

「あなたこそ、どういうつもりなの?昨日の夜は帰ってこなかったくせに。今朝になってようやく私がいないことに気づいたんでしょ。亮太、あんたみたいなのが夫だって?よく言えるのね」

スマホを確認したけど、昨日の夜、亮太からの着信はなかった。それどころか朝の8時に何度かかけてきた。

結衣のせいで彼が家に帰ってこないなんて、今に始まったことじゃないもの。

案の定、亮太は眉をひそめて、さも当然だという顔でこう言った。「大袈裟だよ。結衣は帰国したばかりなんだ。友達として少し一緒にいてやっただけだ。やましいことは何もないのに……」

帰国してもう1年も経つのに、それを「帰ってきたばかり」だって?

「もうどうでもいいわ」私は静かにそう言った。

「な、なんだと?」亮太は何か言い訳を続けようとしていたみたいだけど、私の返事を聞いて固まってしまった。

私は続けた。「あなたが誰とどこで何をしようと、もう私に報告しなくていいって言ってるの」

亮太は呆然として、しばらく黙って私をじっと見つめていた。

「仕事が終わったら待ってろ。ちゃんと話す必要がある」

ちょうどいい。私にも彼に言っておきたいことがあったから、頷いておいた。

……

仕事が終わり駐車場へ行くと、すぐに亮太の車が目に入った。そして助手席には、結衣が座っていた。

「結衣がこの辺で取引先と会ってたんだ。ちょうど帰り道が同じだったから、乗せてきた」

亮太は気まずそうに説明した。そうね、いつもなら私が説明を求めていたもの。

結衣は申し訳なさそうに私に微笑みかけた。「ごめん、亮太にご迷惑おかけしちゃって。霞さん、気にしないよね?」

口では謝っているけど、その目には挑発の色が浮かんでいた。

私は「ええ」とだけ返事をして、後部座席のドアを開けた。

「助手席に乗らないのか?」

亮太が不意に口を挟んだ。私が顔を上げると、一瞬、亮太の目に戸惑いの色が宿った。

亮太のその問いかけに、結衣は少し驚いたようだった。

それもそうね。昔は助手席のことで、よく一人で拗ねていた。

そのことを亮太に言うたびに、「大袈裟だな」とか「女は面倒くさい」とか、逆に私が責められたものだ。

でもこれは性別の問題じゃない。愛する人の心の中で自分がどんな存在なのかっていう、大切なことなのに。

今回、私が自ら後部座席に座ろうとしたら、亮太は不機嫌になる。けれど、私の心は、逆にとても穏やかだ。

「早く行こう。私、この後も予定があるから。食事に使える時間は30分しかないの」

彼はそれ以上何も言わず、私をじっと見つめると、前を向いて車を発進させた。

レストランに着いて注文を終えると、亮太と結衣は楽しそうに話し始めた。

いつもそうだ。食事に行っても、結衣は決まって二人しか知らないような内輪の話ばかりする。私はただそばにいるだけで、話の輪に入ることなんてできなかった。

料理が運ばれてきても、私は箸をつけなかった。代わりに店員を呼んで、自分の食べたいものを改めて注文した。

「どうして食べないんだ?」亮太は眉間にしわを寄せた。

私はテーブルに並んだ料理に冷めた視線を送り、亮太をまっすぐに見つめた。

「これらの食材にアレルギーがあるって、知ってるはずよね?前に発作を起こして救急搬送されたこと、忘れた?」

亮太は目を逸らし、珍しく申し訳なさそうな表情を見せた。

だってあの時、私が救急搬送されたのは、彼のせいだったからだ。
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