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第5章

Author: Laine Martin
last update publish date: 2026-08-25 16:14:11

アリソン

「うげっ! あいつには本当に腹が立つ」鼻を鳴らし、バックパックを床に投げ捨てた。「自分を何様だと思ってるのよ?」

「ああ神様」

「学期始まってから初めて授業に顔を出して……もう自分の気ままに全部操ってるのよ」円を描くように歩き回り、両手をしっかりと腰に当てたまま。「あの傲慢な態度とは一緒にやらない。絶対に」

「ああ神様!」

「自分がファンの一人で、命の息吹みたいに彼とペアになりたがって死にそうだと思ってるの?」

「アリソン!」シエナが叫んだ。

「何よ?」

「ちょっとだけ喋るのやめてくれる?」彼女の顔が輝き、目が興奮で光った。「あいつ、あなたのこと好きよ」

「はあ?」混乱して彼女を見つめた。「誰が?」

「ヘイズ……カーター」彼女は立ったまま飛び跳ねるようにした。「あなたに気があるの。ああ神様、すごく明らかよ」

私は嫌悪で顔をしかめたが、彼女が完全に真顔のまま見つめ続けているのを見て、突然笑い出した。

「あのうっとうしくて自己中心的なくそ野郎が?」

シエナは目を丸くした。

「見えないの、アリー? あいつは今まで……本当に今まで、女の子に自分から会話を始めたことなんて一度もないのよ——人生で一度も」目が私に固定されたまま、笑顔が広がった。「あなたに気があるの」

私は鼻で笑った。「カーター・ヘイズが私に話しかけたからって、イギリスの女王様みたいに感じろって? シー、私はあの男好きじゃないの。不快で、自分勝手で、信じられないくらい自己中心的。私が彼を好きになる宇宙があるなんて、正直笑えるわ」鼻を鳴らし、また笑いの渦に溶けた。

「じゃあどうするの? 全部無視するの?」

「その通り」クローゼットに歩み寄り、学校の制服を脱ぎ捨て、いつもの楽な服——スウェットパンツとオーバーサイズのフーディに着替えた。「私はカーターが好きじゃないし、これからも好きにならない」フーディを頭から被った。

「怒らせてごめん」

「怒ってないわ、シー。ただ……イライラしてるだけで、あなたにじゃない」ため息をついた。「どうやってターナー先生を説得してパートナーを変えさせたのか、まだわからないわ」

「だってあいつはカーターだから」シエナは大げさに目を丸くし、名前を引き伸ばした。「アリー、あいつは実質学校を所有してるようなもので、氷上では獣みたいで、しかも美しいのよ。誰がノーって言えるの?」

私はただ首を振り、鼻を鳴らした。バッグ掛けにしゃがみ、サッチェルを外して肩に掛けた。

「どこか行くの?」

「ええ。チューターしてる生徒に会うの……」首を横に傾け、腕時計を下向きに見た。「……二十分後」

「わかった。夕食作っとくわ」

彼女のところへ急ぎ、息が詰まるほどのハグで抱きしめ、顔中にキスを浴びせた。

「あなた最高」歩き去ろうとしたが、彼女の声で急ブレーキをかけさせられた。

「そんなに急がないで……私が夕食作る代わりに、あなたは家のパーティーに私と一緒に行くの」

顔をしかめ、肩のバッグのストラップを直した。

「シエナ、月曜日よ。誰が月曜日に家パーティーなんか開くの?」

「私が行くパーティーの主催者たちよ」彼女はにやりと笑った。「で、あなたも一緒に来るの。いつかは実際にこの部屋から出て楽しまなきゃ。人生は本だけじゃないわ」

「行けないわ。ディベートの論文に取り組まなきゃ」

「帰ってからやればいいの」彼女は手を振った。「少しは生きなさいよ、アリー。ノーは受け付けないから」

私は負けたうめき声を上げて頭を後ろに倒した。

「行きなさい」彼女が横腹を軽く突いて前に押した。「行きなさい……遅刻するわよ」

足を動かして出口へジョギングした。

「ああ、くそ。じゃあね」

「で、今日は男の友達作ってきなさいよ、アリー!」

振り返って彼女に向き合った。「みんな時間の無駄よ、シー。それに無駄にする時間なんて私にはないの」彼女は私に目を丸くした。手を振って外に出た。

図書館で何冊もの本を読み終えた後、私は翻った。文字通り待ちくたびれて。何度目かもわからないくらい携帯電話を確認し、苛立ったため息を吐いた。

三十分遅れ。

何が引き留めているの?

ブランソン先生は生徒が来ると保証してくれたのに。突然気が変わって、彼に知らせずにやめたのか? もう二十分待って、それから帰るつもりだった。お金は必要だけど、誰かに時間を無駄にさせるつもりはなかった。

あと二十分。それで終わり。

適当な心理学の本に顔を埋め、時間を潰していると、近づいてくる足音に本能的に顔を上げた。

席で身じろぎし、完全に驚いた。わざと私を追い回してるのか? これはもう馬鹿馬鹿しくなってきた。

「へえ……これはますます面白くなってきたな」彼はくすくす笑い、下唇を噛んだ。私はゴクリと喉を鳴らした。「アリソン、だよな?」

「今度はあんたが本物のストーカーね」本を閉じて飛び上がり、胸の前で腕を組んだ。「どうして私がここにいるって知ってたの、ヘイズ?」

「いいか、俺はストーカーなんかじゃない、アリー。ここに来たのは——」

「あんたにはアリソンよ」

「はあ?」

「アリーって呼ばないで。その権利を得てないわ」

顔に笑みが広がり、視線が私に落ちた。

「じゃあリスと呼ぶ」彼は気軽に肩をすくめた。「実質俺が発明したんだから、それくらいは権利があると思う」生意気な笑みが顔を洗い、長い指を厚い髪に通した。私は目を逸らし、ゆっくり息を吐いた。

「それも呼ばないで。で、今すぐ私から離れて」

彼は一歩前に出て、私たちの間の大きな距離を縮めた。

「一。アリー、リス……ここは公共の場だ。つまり俺がどこに立つか立たないかをお前が決める権利はない」彼は身をかがめ、唇が耳をかすめた。鳥肌が肌を駆け巡り、鋭く息を吸い込んだ。「二……」声がさらに低く落ちた。「がっかりするかもしれないが——信じてくれ、本気だ……お前に出くわしたのは純粋な偶然だ」顔を私から引き離し、にやりと笑った。「俺はチューターに会いに来たんだ」

眉が寄った。これって何かの冗談?

「どういう意味?」

「言った通りの意味だ。チューターに会いに来たんだ」彼はくすくす笑った。「で、お前の顔を見る限り、それがお前だろ」長い、苦痛な一分間私を観察し、唇を鳴らしてからようやく口を開いた。「カーター・ヘイズだ」手を私に向けて伸ばした。「よろしく」笑みが深まった。「で、お前は……?」

疑わしく伸ばされた手を見つめ、両手を体にしっかりと押し付けたままにした。

「ただの手だぞ、リス。火傷しない」

「これ知ってたの? 私がチューターになるって?」

彼は手を下ろし、ポケットに滑り込ませてから頭を後ろに転がした。

「いや。さっき言っただろ、偶然だって。ブランソン先生にチューターを手配してもらって、彼がやったんだ。質問なんてしなかったし、どうやって選ぶかも聞かなかったし、チューターの名前なんて絶対聞かなかった」首を傾けた。

「十分詳しいか?」

視線が絡み合い、彼の温かくて洞察力のある目が私に集中した。奇妙で混乱する一秒、息が止まった。一……二……三秒、それから視線を引き剥がし、喉を鳴らした。

「私はあんたをチューターしない」

彼は鼻で笑った。「なんでだよ? 何? 俺に惚れるのが怖いのか?」

私は柔らかな笑い声を漏らした。「自惚れないで、ヘイズ」

「じゃあチューターしろよ、本の虫。俺の魅力に本当に免疫があるって証明してみろ」

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