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第177話

Author: シガちゃん
「……さすがにそれは言い過ぎでしょう」

智宏はそう言って、眉をひそめた。彼もまた、由奈が英語を理解していないと思い込んでいる。アンデル教授のそばには通訳がいるのに、祐一と奈々美が、あえて由奈の前で英語を使い続けた――その意図は、誰の目にも明らかだった。

智宏が由奈をかばうように口を出したのを見て、祐一は無表情のまま彼を見据える。その視線は静かだが、底知れぬ圧を孕んでいる。

だが祐一が何か言うより先に、由奈が智宏の袖を軽く引いた。

「いいんです。気にしてませんから」

淡々とした声だった。自分が英語を理解していることを示す様子もないし、アンデル教授の前で真偽を争おうとする気配もない。

――嘘は、所詮嘘。いくら取り繕っても、真実にはなれない。

由奈にとって、それだけの話だった。

智宏は表向きは頷いたものの、胸の奥のざらつきは消えなかった。

……

パーティーはそのまま続いていた。

真由美は休憩室から出てくると、近くにいたサービス係を呼び止める。手にしていたグラスをトレーに乗せ、そっとチップを挟み込んで囁いた。

「このお酒、あちらの中道さんに」

サービス係が去るのを見送
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Comments (1)
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ritsu
奈々美が嫁の立場になればわかるよ 実家の様にわがまま三昧が通用しないこと 不同意で結婚となれば奈々美の性格じゃ なおさら嫁ぎ先で孤立無援だな 戸籍を汚すだけ
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