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第247話

作者: シガちゃん
由奈は祐一の車の前を通り過ぎ、そのまま美夏の車の前へ向かった。美夏が窓を下ろし、顔を出す。「由奈さん?どうしてここに?」

「弟が入院してるの」

美夏は何か言いかけたが、視線が向かいに停まっている車へ移った。ちょうどそのとき、祐一がドアを開けて降りてくる。

一瞬、息をのむ。どこかで見たことがある顔だ――そんな感覚が胸をかすめた。

次の瞬間、彼女は思い出す。以前、東山家が主催した会食の席で、遠目に一度だけ見かけた男だ。人混みの中でもひときわ目立ち、忘れようにも忘れられない相手だった。

祐一は由奈の隣で足を止め、自然な仕草で彼女の腰に手を回す。「新しい友人か?」

美夏は一瞬言葉を失い、由奈を見る。

由奈は小さく微笑んだ。「ええ。江川市でできた、最初の友達よ」

そう言って祐一の腕からすり抜け、向き直る。「私たち、ちょうど同じ方向だから。送ってもらわなくて結構よ」

祐一は彼女を見つめ、怒るどころか、不意に笑った。「君がそれでいいなら」

由奈はドアを開け、そのまま車に乗り込む。

祐一は遠ざかっていく車を見送った。表情は穏やかなままだが、その瞳はどこか翳っていた。

走行中、美
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