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第8話

Penulis: 安田徹
病院。

紬からのメッセージを受け取ったとき、智也はまだ彼女の好きなカフェラテを手にしていた。

カフェラテはすでに冷め、手のひらからも温もりが失われていった。

別れる?

紬は本気で言っているのか?

二人は5年間も付き合ってきた。

本当に自分と別れられるのだろうか。

だが、この数日間、紬が向けてきた冷たく失望に満ちた眼差しを思い出すと、智也は急に不安になった。

菜月と付き合っていたとはいえ、智也がいちばん好きなのは、最初からずっと紬だけだった。

菜月のことは、ただ放っておけなかっただけだ。

紬が二度と自分を相手にしてくれなくなるのが怖くなり、智也はすぐに電話をかけた。

しかし、紬のスマホはすでに電源が切られており、つながらなかった。

LINE通話をかけても同じだった。

智也は眉をひそめ、切符を予約する画面を開いた。

今すぐ新幹線に乗り、青陵市まで紬を捜しに行こうとさえ思った。

「どうしたの、智也?顔色が悪いよ」

彩乃が歩み寄り、智也からスイカを受け取った。

「早く病室に戻ろう。菜月がさっきからスイカを食べたいって言ってるよ」

「紬に別れようって言われた」
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