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第6話

مؤلف: ほねちゃん
それから、麻美が入院している1週間、慎也は一度も姿を見せなかった。

ただ、出張中だという連絡とともに、時折部下が届け物やサプリメントを持ってくるだけだった。

そして、病室が贈り物やサプリメントで埋め尽くされていくのを見ていても、麻美の心に波風が立つことはなかった。

スマホを開くと、ここ数日で莉子が慎也と過ごしている様子の写真が送られてきていた。

そこには岩場に座って水平線から昇る朝日を眺め、壮大な景色の中で肩を並べる二人の姿、そして神社で神々に誓いを立てる様子まで収められていた……

写真のあとに、莉子からさらに長いメッセージが届いた。

【この場所は全部、昔慎也が私を連れて行ってくれたところですよ。そこには私と彼の素敵な思い出があって、そして互いにずっと一緒にいようと約束した場所でもあります。だから慎也も私と同じ思いでよりを戻したいと思ってくれてるじゃないかな?】

一方、麻美は淡々とメッセージを見つめるだけで、返信はしなかった。

体調が良くなり帰宅した麻美は、家の入り口で慎也の友人たちの声が聞こえてきて足を止めた。

「慎也、莉子ちゃんの前の旦那を借金漬けにして破産させたんだろう?これで、あいつはもう二度と立ち直れないし、莉子ちゃんの病気も回復に向かっているのに、お前はどうして戻ってきてからずっと荒れているんだ?」

少し開いたドアから見ると、慎也の周りには空のボトルが散乱していた。

酔っているのだろう。普段はクールな顔つきも薄く赤らみ、瞳は潤んでいた。

「俺は過去の自分を許せないんだ。くだらないプライドを捨てられず、自分からやり直そうと言えなかった。自分で思い詰めた結果、3年もの時間を無駄にしてしまった。それで、莉子は傷つけられてしまったんだ」

そんな慎也の様子を見て、友人たちは溜息をついた。

「そもそも別れを切り出したのは莉子ちゃんだろう?それでいて絶対によりを戻さないなんて言ったのも彼女だし、周りの反対を押し切って海外に嫁いだのも彼女自身だ。だから、あんなクズ男に傷つけられたのもお前のせいじゃない。自分を責めるな!」

「そうだ。莉子ちゃんは他の男を選び、お前は今の奥さんと一緒になった。二人は別々の道を歩んでいるんだ。わざわざ執着して苦しむことはない。麻美さんはお前を一心に想っているんだ、傷つけるなよ!」

「麻美さんはいつもお前のことを考え、お前が仕事で忙しくしている間もちゃんと家のことをやってきたし、ご両親の世話も完璧にこなしてきた。

それでお前が体調を崩した時だって必死に栄養をつけさせようと工夫したり、夜遅く帰った時も温かい食事を用意して待ってあげただろ?あれほど尽くしてくれる人なんてそうそういないぞ。少しは彼女の気持ちも酌んでやれよ」

すると、一瞬静まり返った部屋の中で、慎也は酒の勢いでポツリと一言を漏らした。

「どんなに良くても、彼女は俺の運命の相手ではない」

その言葉を耳にした麻美はまるで胸を鋭い刃物で切り刻まれたかのような痛みを感じた。

手を震わせながら、目を閉じると麻美はかつて慎也が自分に結婚を申し込んだ時のことを思い出した。

「君とは運命を感じるんだ」と、慎也はそう言ったはずだ。

それが今となっては、運命の相手ではないという言葉に変わった。

この結婚が慎也にとって間違いだとしたら、自分が捧げた3年の時間や愛情は、一体なんだったのだろうか?

答えは分からない。

そして、今の彼女にとってそんな答えはもうどうでもよくなった。
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