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36話

Auteur: 東雲桃矢
last update Date de publication: 2026-01-16 11:30:35

「あんたが神宮寺家にいる理由は分かった。改めて言う。成也に近づかないで。あの人は私のものなの。家族ぐるみの食事は大事ではあるけど、必須ではない。だから、あんたはいらないの」

「そうね、あなたの言う通り、会食だけなら素直に応じてた。けど、そうも言ってられないの」

 明里が真剣に話しているというのに、ミアは鼻で笑い、軽蔑の眼差しを向けた。

「今度はどんな理由で成也に言い寄ろうっていうの? 今は私が成也の妻なの。あの頃と立場が逆なの。分かってる?」

「そんなこと、分かってる。私はもう、成也に恋愛感情は抱いてない。冷静に聞いて。成也さんは末期の胃がんなの。早急に治療する必要がある。そしてあの病院で治療をできるのは、私だけ。関西で他の医師を探してる間に、手遅れになる」

「何を言うかと思えば。バッカじゃないの。そんな理由で私が納得するとでも? 成也の家は関東にあるの。それはあんたも知ってるでしょ? 今は仕方なく大阪なんて下品なところに来てるけどね。

 成也は関東で1番の病院に転院させるわ。あんたみたいな色目使うようなヤブ医者じゃなくて、ちゃんとした医者にね」

「嘘なんてついてない!」

 明里は絶
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