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第12話

Author: コーヒーミルク
混乱の中、麗子は寮から半ば強引に須賀家へ連れてこられた。

扉をくぐった瞬間、和久の母に激しく頬を叩かれた。

「このあばずれが!全部あんたのせいよ!」

「人の夫を誘惑してよその家庭を壊して、今度は和久の前途まで台無しにして!」

「許さないわ!」

母や親族の女性たちが一斉に群がり、髪を引っ張り、頬を叩き、爪を立てる。

麗子は悲鳴を上げながら床にうずくまり、顔にはたちまち血のにじむ傷がいくつも走った。

和久はその光景を冷ややかに見つめたまま、止めようとはしなかった。

ふいに、すべてがひどく滑稽に思えてきた。

5年前、自分は江津子と結婚すれば麗子を守れると思っていた。家族も満足させられると思っていた。

5年後、自分は麗子のために何度も江津子を傷つけ、結局すべてを失った。

そして、あれほど守らなければと思っていたはずの女は、今、道化のように床の上で泣きわめいている。

「もういい、やめろ……っ」和久が掠れた声で言った。

全員が手を止め、彼を見た。

「出ていかせろ」彼は疲れきった声で言った。「今日からもう、須賀家とも俺とも何の関係もない」

麗子は泣き叫びながら引きずり出
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