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第10話

Author: SHUBAI
スクリーンに映し出された内容を前に、会場のあちこちから息を呑む気配が伝わってきた。

専門家たちも次々と席を立ち、比較データを確かめるように画面へ目を凝らしている。

「間違いない。第3世代の標的治療薬だ」

「この数値が再現できるなら、第2世代とは明らかに違う」

研究者たちが興奮気味に言葉を交わす中、美羽だけは呆然とスクリーンを見つめていた。

「そんな……あり得ない」

かすかに震える声で呟き、そのまま思わず口を滑らせる。

「だって、恭介さんにもらったのは第2世代まで……」

途中ではっとして口をつぐんだものの、もう遅い。

「どうして、あり得ないの?」

私が問い返すと、美羽は言葉に詰まった。

「恭介から渡された第2世代が、私たちの最新成果だと思ってたんでしょう?」

美羽は答えられない。

私はそのまま恭介へ目を向けた。

「でも、おかしいとは思わなかった?」

会場のざわめきが、次第に収まっていく。

「本当に大切な研究資料なら、どうしてあんなに簡単に見つかったの?ロックすらかかってなかったのに」

恭介は何も言わなかった。けれど、病室での出来事を思い返しているのか、そ
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