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12.心機一転、自分優先の道

Penulis: 中道 舞夜
last update Terakhir Diperbarui: 2025-10-17 18:02:23

佐奈side

「今日からお世話になります、木村佐奈です。よろしくお願いします―――」

退職を告げてから二か月の有給を消化した後、私は新しい職場で働き始めた。

前職は海外部門で英語や中国語を使っていたが、今度は全く異なる経営管理の部門での仕事を選び、心機一転で一からのスタートを切った。

会社を辞めて出勤をしなくなったら、張り詰めていた緊張の糸が切れたように、目の前のことがどうでも良くなって、勢いで十日間の一人旅に出たり、自由気ままな生活を送っていた。

(社会人になった

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    佐奈side「佐奈さんと結婚させてください。お願いします―――――」両親への挨拶を済ませ、正式に婚約を交わしてから数か月が経った。窓から差し込む陽光は春の瑞々しさを通り越し、肌を焼くような夏の力強さを帯び始めている。街には入道雲が湧き上がり、太陽の熱がアスファルトを照り返し、人々はハンカチで汗を拭いながらも、夏祭りや休暇の計画に胸を躍らせ活気に満ちていた。私はMURAKIの次期リーダー候補として、夏の商戦に向けたプロジェクトの最終局面に追われていた。颯もまた自身が立ち上げに携わった新規事業の本格始動を目前に控え、以前にも増して多忙を極める毎日だ。「……よし、これで準備完了。あとは冷やすだけね」日曜日の午後。珍しく二人揃って休みが取れた私たちは、少し早めの夕食の支度をしていた。リビングの花瓶には、あの日に璃子からもらったブーケの代わりに、今はミニひまわりが太陽を映したような黄色い大輪を咲かせている。「佐奈、このところ残業続きで大変だったんじゃない?野菜を切るの代わろうか?」「大丈夫よ。颯こそ昨日は深夜までプレゼン資料を作って疲れているんじゃない? 椅子に座ってていいよ」「大丈夫だよ。それなら俺、お皿とか用意しておくから佐奈はサラダ

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