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第14話

Auteur: あめちゃん大好き
哉治がどうやって家まで辿り着いたのか、彼自身にも記憶がなかった。

道中、心美に何度も電話をかけたが、返ってくるのは無機質な電子音声ばかりだった。

「おかけになった電話は電波の届かないところにあるか電源が入っていない……」

諦めきれず、今度はビデオ通話を試みたが、やはり結果は同じだった。彼女が応答することは一度もなかった。

哉治は力なくソファに沈み込んだ。その表情は、かつてないほど険しく、重苦しいものだった。

幼い頃から、名家の跡取りとして感情を安易に露わにしないよう厳しく躾けられてきた彼は、どんな失意の底にあっても完璧なポーカーフェイスを貫くことを常としていた。

だが、リビングを照らす白色のダウンライトの下で、長年仕えてきた執事の目は、哉治の隠しきれない絶望をはっきりと捉えていた。

執事が小さく溜息をつき、その場を立ち去ろうとしたその時、哉治が掠れた声で彼を引き留めた。

「僕は、夫として失格だっただろうか」

執事は彼の非を直接問うことを恐縮し、言葉を選んで遠回しに答えた。

「旦那様は少々、お仕事に打ち込みすぎたのかもしれません。奥様を孤独にさせてしまった節は、確かに
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