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第718話

Author: 結奈々
「友達同士なら、こういうふうに接するべきだって遥真が言ってたから」柚香は特に感情を込めることなく、淡々と言った。

時也「……」

一体どこの誰が、友達ならこんな付き合い方をするって言ったんだ。

「その話、引き受けるよ」時也は立ち上がった。ここに長居するつもりはない。「正式に始める前に、一つだけお願いしてもいい?」

「何?」

「もし僕がいつか、これが原因で遥真にあの世へ送られそうになったら、助け舟を出してくれる?」

柚香「?」

「必死に頼み込んでくれって意味じゃない。ただ自然に、あいつを止めて僕を見逃してもらえるように言ってくれればいい」

「いいよ。もし本当にそんな日が来たらね」柚香は迷うことなく答えた。

遥真は悪人には容赦がないけれど、友達にはかなり情がある。時也とは長年の親友だから、本気で怒ったとしても、まさか彼に何かするわけではない。せいぜい誰かに京原市まで送り返させるくらいだろう。

それに、これはもともと柚香と時也の間で交わした約束でもある。

話を終えると、時也はそのまま帰っていった。

彼を見送ったあと、柚香は康平と慎吾のところへ向かった。自分に護衛が必要な
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    「友達同士なら、こういうふうに接するべきだって遥真が言ってたから」柚香は特に感情を込めることなく、淡々と言った。時也「……」一体どこの誰が、友達ならこんな付き合い方をするって言ったんだ。「その話、引き受けるよ」時也は立ち上がった。ここに長居するつもりはない。「正式に始める前に、一つだけお願いしてもいい?」「何?」「もし僕がいつか、これが原因で遥真にあの世へ送られそうになったら、助け舟を出してくれる?」柚香「?」「必死に頼み込んでくれって意味じゃない。ただ自然に、あいつを止めて僕を見逃してもらえるように言ってくれればいい」「いいよ。もし本当にそんな日が来たらね」柚香は迷うことなく答えた。遥真は悪人には容赦がないけれど、友達にはかなり情がある。時也とは長年の親友だから、本気で怒ったとしても、まさか彼に何かするわけではない。せいぜい誰かに京原市まで送り返させるくらいだろう。それに、これはもともと柚香と時也の間で交わした約束でもある。話を終えると、時也はそのまま帰っていった。彼を見送ったあと、柚香は康平と慎吾のところへ向かった。自分に護衛が必要なのは分かっている。けれど、今回、康平が自分のせいで死にかけたことがどうしても気にかかっていて、二人と話をしておきたかった。柚香が二人を呼んだ理由を知ると、康平はふっと笑った。柚香は不思議そうな顔をする。「何を笑ってるの?」「世の中には、ボディーガードが命を懸けて自分を守ってくれることを当然だと思ってる人も大勢いる。でも社長は、俺たちが怪我したり何かあったりするのを心配してくれるんです」康平は笑うと、明るく爽やかな雰囲気になる。「社長、ちょっと覚悟が足りないんじゃないですか?」柚香は呆れたように彼を見る。「くだらないこと言わないで」そして、慎吾が言った。「俺たちが社長を守るのは仕事です。最初に契約した時から、危険が伴うことも話していました。だから、そんなに気にしなくて大丈夫です」康平も頷く。「そうです」「でも……」柚香がまだ何か言おうとすると、「本当に申し訳ないと思うなら、俺たち二人の給料を少し上げてください。年収二千万くらいなら最高ですね」康平は気楽な口調で言った。「それ以外は、もう何も言わなくていいです」慎吾は無表情のまま続ける。「俺は年収

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