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4. 「異世界ほのぼの日記2」127

Auteur: 佐行 院
last update Dernière mise à jour: 2025-08-04 09:04:58

-127 可能性を潰す-

 長年行方不明(もしくは死去)となっていた代表取締役からの突然の電話(というより『通話』)に驚きを隠せない大地主である乃木建設社長の幸太郎は、門限になってもなかなか帰って来ない小学生をずっと探していた親の様に涙を流していた。十数年も音沙汰無しだったのだ、当然の反応であろう。

幸太郎(通話)「無事だったんですね、本当に心配してたんですよ!!結愛さん、今どこにいるんですか?!副社長は?!」

結愛「そうですね・・・、とても言葉では説明しづらい所なのですが旦那も一緒です。」

幸太郎(通話)「でも声が聞けて嬉しいです、実はあれから筆頭株主の真希子さんや息子の守君、そして海斗さんも姿を消しちゃって大騒ぎだったんですよ。」

 「異世界にいる」といっても「はい、そうですか」と納得してくれる人なんてとてもではないがいる訳が無い。

結愛「おば様も守もこっちにいますから安心して下さい、それより1つお聞きしたい事があるのですが。」

幸太郎(通話)「な、何でしょう。」

結愛「義弘派閥の2人は今どう動いていますか?」

 「義弘派閥の2人」と聞いて社長代理は数秒程沈黙した、何があったのだろうか。

幸太郎(通話)「これは真希子さんがいなくなった直後の事です、あの2人は貝塚財閥の株券を全て売却して行方をくらましました。しかし、あらゆる場所での八百長事件が次々と発覚して今は刑務所にいると聞いていますが。」

結愛「そうですか、分かりました。急ぐので、ではまた。」

 早々と『通話』を切ろうとする結愛を急いで引き止める幸太郎、そりゃあっさりと切られては困る。

幸太郎(通話)「また会えるんですよね、帰って来るんですよね!!」

結愛「すみません、私からはお答え出来ないんです。でも、また絶対お電話しますから。」

幸太郎(通話)「絶対ですよ、約束ですからね!!」

結愛「今度はおば様や旦那を呼んで一緒にお電話しますよ、ではこれで。」

幸太郎(通話)「必ず・・・、お願いします。」

 幸太郎との『通話』を切るのに思った以上の時間を要してしまった結愛、深呼吸すると表情を変えて急ぎ次の行動を始める事にした。正直、余り気乗りしないそうなのだが。

 一先ず、先程から行っていたリンガルス警部との作業を終わらせながら質問してみた。

結愛「ネルパオン強制収容所って何処にあるんですか?」

リンガルス「ダンラル
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