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4. 「異世界ほのぼの日記2」⑰

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2025-05-20 10:22:46

-⑰ 従業員面接開始したけど-

 業務提携の話し合いが上手く行き過ぎたが故に臨時休業とした拉麺屋の業務をすっぽかして昼間から堂々と呑んでいるシューゴとパルライを遠くに見ながら、自ら所有するビルの一部を提供してオーナーとして関わる事になった倉下好美はこちらもまた自らがオーナーとなりもうすぐ開店する予定であるコンビニのオープニングスタッフも併せて拉麺屋の従業員採用面接を行っていた。

 自分が採用面接の面接官をするだなんて思っていなかった上に、異世界。面接官をしている好美の方が多分緊張していたであろう雰囲気の中で、メモしておいた通りに必要事項を確認していった。

好美「どうぞ、お座りください。私、今回オーナーになる予定の倉下好美と申します。気軽に好美って呼んで下さい、まだ実感が湧いていないので。宜しくお願いします。」

 事前に決めておいた台詞を面接相手に向けて言うと、この世界の面接において必ず最初に行うべき事をすることにした。

好美「では、早速ギルドカードをご確認させて頂きますね。」

 この世界においてギルドカードは履歴書も兼ねているらしく、表面には氏名や種族などは勿論の事、所有スキルや資格
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」390

    -390 全否定する- 開店直前の超忙しいタイミングに電話をして来た「娘の彼氏」により父(メラルーク)は怪訝な表情をして来た、「同じ飲食業で働く者」として仕込みとこの時間がどれだけ大切かが理解出来ていないのではないかと疑いの目を持ってしまったのかも知れない。言葉は悪いが正直言って「新店で出す料理の監修」の件を受け入れた側からすれば普段以上に余計な仕事がプラスされてしまったからそれ以上の迷惑を掛けられたくはないと思ってしまった様だ、長女(ピューア)はイャンダをいつ紹介すべきか悩んでいた。メラルーク「ピューには申し訳ないけど、その人はこの店の状況という物を分かっていない様だな。ハッキリ言って「今は紹介されても会いたいとは思わない」というのが俺個人としての意見かな、まぁ誠意次第ではこの意見を良い意味で曲げても良いかなとも思うけどね。おっと・・・、卸しの人が来た。」 新店の副店長として、いや恋人として誰よりもイャンダの苦労を知っている娘が父親を全否定する事が出来るだろうかと自らに疑念を抱く中で店主の手には何故か大量の魚が。ピューア「ただただタイミングが合わなかっただけよ、元々24時間営業の店で働いていたもんだから仕込みも営業中に行っていた事があったからじゃないかな。と言うか、それ何?」メラルーク「これに関しては後で分かるって、それよりも一番大切な仕込みをそんな片手間で行っていたというのか?その店ってあんまり人気じゃ無かったんじゃ無いのか?」 今の流れで父親が彼氏の事を全否定するのは致し方ない事なのかも知れない、しかし娘は自分の恋人が決して仕込みを片手間で行っている訳では無い事を誰よりも知っていた。ピューア「味の決め手となるスープは店の代表者が各店舗に持って来るのよ、やっぱり何処の店でも変わらない味を提供しなきゃいけないっていう強い理念があるからね。」 何故か直前になって卸しの者が持って来た魚を捌き始めた父親は娘の発言が少し引っ掛かっていた様で、手に持っていた包丁を一旦その場に降ろして考え込んだ。メラルーク「ん?ちょっと待てよ・・・、「何処の店でも変わらない味」か・・・。ピュー、1つ聞いても良いか?」ピューア「別に良いけど、今は忙しいんでしょ?大丈夫な訳?というか、その魚は何?」 店主を勤める身として今は手を止めるべきでは無いという事を誰よりも理解して

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」389

    -389 今は紹介すべきかどうか- 開店30分前、メラルークが出来上がったばかりのカレールーで満たされた寸胴をホールにあるライスバーの脇に持って行こうとしていた時にピューアの携帯が鳴った。どうやら相手は「噂の彼氏」らしいのだが・・・。ピューア「もしもし?」イャンダ(電話)「おはよう、勉強の方は上手く行ってる?」 改めて言う事では無いのだが、ピューアが実家(ここ)に戻って来た本来の理由(目的)は「新店で提供する料理を監修する店の技術等を学ぶ事」であった。一応確認しておくが、決してこの事を忘れていた訳では無いよな?ピューア「大変だよ、もう頭が追いつかなくなっちゃっているもん。」 俺はニクシーの言葉が「覚える事が多くて」という意味なのか、それとも「店等の状況が変わり過ぎていて」という意味なのかが分からなくなっていた。まぁどうせ傍らから見ているだけだから理解する必要なんて無いと思うんだけどね。イャンダ(電話)「やっぱり親父さんの拘りや技術が凄いって事?」 イャンダ自身は前者だと思っている様だ、そう思うのが自然の流れのはずだが店の現状を知ってしまうと変わって来るに違いない。ピューア「そうだね、私が想像していた以上に奥が深かったし。」 電話の相手に心配させない様にざっとした返答しかしようとしなかったピューア、今必要とされる技術面に関してはちゃんとメモを取っているので何の問題も無いはずだった。イャンダ(電話)「そうか・・・、それでなんだけど俺もそっちに行こうと思っているんだが良いか?ピューアにも逢いたいし。」 ついさっき「彼氏が出来た」と父親に伝えたばかりなのに、突然その彼氏が来てしまったらどうなってしまうのだろうと想像しただけでも怖くなってしまう長女。ピューア「わ・・・、私自身は別に構わないけど新店の準備は大丈夫な訳?」 自分がいない間もずっと開店準備を進めているイャンダを心配している様に見せておいて「まだこっちに来ないで欲しい」という真意をやんわりと伝えたつもりでいたのだが、どうやらそれが裏目に出た様で・・・?イャンダ(電話)「問題無いよ、店自体は兄貴が予め色々と用意してくれていたみたいだから後は食材の入荷やピューの帰りを待つだけになっているんだ。」ピューア「そうなの?じゃあ何か・・・、悪い事しちゃったね。」 一見「自分の所為で開店が遅くな

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」388

    -388 緊張しすぎやろ- 娘からさり気無く出て来た衝撃的な一言により今までに無かった位の身震いを見せるメラルーク、いち娘を持つ父親としてはいつかやってくるであろう瞬間で覚悟を決めておくべきものと思っていた様だがピューアが長女だからか初めてだったのでどういう返答をすれば良いのか分からなくなっていた様だ。 一先ずそれなりに言葉を選びながら上級人魚(ニクシー)が惚れた男について探ってみる事に、いつか自分の義理の息子になるかも知れない人について聞くのは何の罪にもならないだろうという気持ちでいっぱいだった。メラルーク「ど・・・、どんな人なんだ・・・?俺とはまだ会った事無いよな?」 相手は自分の娘だが何故か緊張してしまっていたので質問が合っているかイマイチ分からないマーマン、先程も言った通り初めてだから仕方が無いか。ピューア「そうだね・・・、元王国軍の将軍って言えば良いのかな。」 「新店で一緒に働く店長」だという事を何故か隠すピューア、あまり社内恋愛に良いイメージを持っていないのだろうか。メラルーク「凄い人なんだな、俺会っても大丈夫な訳?剣とかで攻撃されちゃわない?」 改めて言う事では無いがこの世界の住民は種族関係なく皆が「戦闘行為の禁止」により守られているので攻撃される事は決して無いはずなのだが、「元王国軍の将軍」と聞いて恐怖心を覚えてしまった父。ピューア「大丈夫だって、最近は剣なんて握ってもないんだから。」 拉麵屋の厨房で剣を使う事があるのだろうかと思わず問いかけてしまいそうになる俺、でもここは親子水入らずにした方が良いよな。メラルーク「「最近は剣を握ってもない」って・・・、今は何をしている人なんだ?」 「剣を包丁に変えて働いている」と言うと聞こえがいいかも知れないが無駄にハードルが上がってしまう可能性がある、今以上に「拉麵屋の店長」だと言い辛くなることが目に見えて仕方が無い。ピューア「今は王国軍自体を離れて飲食業で働いているのよ。」メラルーク「飲食業ね・・・、気が合いそうだな。」 こんな事を言って良いのか分からないが、メラルークは鈍感な奴なのだろうか。ピューア「そうだね、今度紹介するからゆっくり話してみてよ。」メラルーク「うん、腹を割って話す機会が出来たら良いんだがな。」 ピューアの言った「今度」が結構すぐにやって来る事をメラルーク

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」387

    -387 気になる- 確かにメラルークがカレーの提供を始めたきっかけは「ライスバー」であったが、実はそれ以前からずっと思い悩んでいた事があった。 いくら自らの舌で選び抜いた拘りの豚肉の各部位を使ってるからと言っても必ず端材(切れ端)は発生する、その使い道に困っていたそうだ。 こう言ってしまえば難だが心中で「大食いの次女(メラ)がいるから悩む必要はないだろう」と思わず声をかけてしまいそうになる自分がいた様だが、よく考えてみれば当時は長女(ピューア)と共にネフェテルサ王国にある(好美所有の)マンションの一室に住んでいた事も決して忘れてはいけなかった事実。 しかし今となってはその長女がバルファイ王国に引っ越した事をきっかけにメラは(何故か)実家に戻って来てしまっている(別に悪く言うつもりは無かったが)、今でも食欲旺盛な本人やお客さんを満足させることが出来る物は無いだろうか・・・。 そう思い悩んだ末に完成させたのがこのカレーだった、切り落とし(若しくは細切れ)にした豚肉を中心に地元で採れた野菜やスパイスをふんだんに使用した物だ。これも決して店主1人だけでは完成しなかった商品の1つ、正直言って単品での販売を視野に入れるべきかもしれないと自問自答する毎日。 ただ「トンカツ屋らしさ」を強調させる為にはどうするべきか・・・、その答えが見つかるまでは一先ずライスバーの一角における提供でお客さんの意見に耳を傾けてみる事に。メラルーク「やっぱり「豚の味は豚で活かす」という事を重視しないといけないのかもな、ただどうすれば良いか・・・。」 肉を叩く手を止めて一言呟く父、その一言を娘は決して聞き逃さなかった。ピューア「お父さん、何を悩んでいるの?」メラルーク「いや別に・・・、気にしないでくれ。」ピューア「いやいや、完全に手が止まってんじゃん。「気にして欲しい、構って欲しい」って言っている様な物だよ?」メラルーク「そうだな、悪い悪い。」 店に出す料理等の改良についてはいつも必ず1人になった時に考える様にしていたメラルークは今回の方程式の解も自分のみの力で導き出すつもりでいた、ただ何が足りないというのだろうか・・・。メラルーク「なぁピュー、1つ聞いても良いか?」 決してこの悩みの答えを他の人に聞くつもりは無い、ただせめてヒント位は貰っても良いんじゃないかと・・・。

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」386

    -386 今まで気付かなかった事- 女子高生達は上級人魚(ピューア)に『付与』して貰った『瞬間移動』を利用して未だ口内に炊き込みご飯を残しながら早速身支度を済ませる為に各々の部屋へと向かった、今思ったが『付与』って『作成』を利用した転生者特有の魔法(能力)だったはずだけどどうしてピューアが出来る様になってんだ?ピューア「まぁまぁ細かい事は気にしないでいいじゃない、あんたってA型だったっけ?」 い・・・、いや先祖代々B型ですけど人魚さんって血液型の概念ってあるんですかね?ピューア「今更何言ってんのあんた、この世界の住民全員が種族関係なく人間と同様の血液型が存在するじゃない。それでもこの世界の創造主な訳?」 あのですね・・・、別に俺(創造主)は全知全能の神ではないんでね。そりゃあビクター・ラルーが「知らない」って言えば何かしら問題になるかも知れませんよ、勿論「全知全能の神」の称号剥奪ですよ?ピューア「今はあんたの事を言ってんじゃないのよ、ビクター神様は関係無いでしょ。」 まぁ俺の事は良いじゃないですか、今貴女がすべきなのはお父様の技術などを学ぶ事でしょう。ちゃんと勉強しないとあのシューゴさんだって黙っていないはずですよ?ピューア「あんたに言われたくないわよ、それにあんたにシューゴさんの何が分かる訳?」 逆にお伺いいたしますが、貴女は俺の何をご存知だと仰るんですか?ピューア「せ・・・、先祖代々B型・・・。」 それさっき俺が言ったからでしょうが、まぁ良いですから話を進めましょうよ。ピューア「そうそう、いつになったらこの台本って次のページに移る訳?」 おいおい待てよ、イャンダだけと思っていたが全員が台本を持ってんのか?!と言うか「台本」って何だよ、一体誰に渡されてんだよ!!ピューア「え・・・?ほら・・・、いつもあそこのADさんに渡されるけど。」 あらADさん、全然気づかなくてすみません。また今度菓子折りでもご用意致しますのでお許しくださ・・・、って良いんだよ!!いい加減話を進めんぞ!! 身支度を終えた女子高生達がギリギリの時間だったが何とかバス停へと向かったのを見送ったピューアはじっとメニューを見つめていた、どうやら「トンカツ屋ならこれは絶対あるだろう」という料理が見当たらなかった様なのだ。もしかするとこれはメラルークにすれば珍しいミスという

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」385

    -385 侮れない- 俺自身は咄嗟に出た冗談だと思っていたのだが、デルアが「ビル下店」の調理場で1人頭痛薬と胃薬を服用する一方で「C’ s キッチン」のホールでは「朝ごはん」と称してダンピール(ガルナス)達が相も変わらず飯を貪っていた。 上級人魚(ピューア)は先程からずっと女子高生達の方を見て「2人共遅刻するのではないか」と心配している一方で、「まぁ『瞬間移動』でも使えば何とかなるか」と言う気持ちも芽生え始めていたので正直「どうにでもなれ」とやけくそ気味になっていたのも否定はできない。 ただ元黒竜将軍(デルア)との『念話』でも言った通り、業務用の炊飯窯一杯に用意していた特製の炊き込みご飯が今にも無くなろうとしていたので「このままでは商売にならないのではいか」とピューア自身は危惧していた様だ。ピューア「お・・・、お父さん・・・。どうしたら良いのかな、炊き込みご飯が無くなっちゃうよ。」 白米と違ってだし汁や刻んだ野菜と油揚げといった具材を用意するという手間が必要となる為に開店前からバクバクと食われてしまうと正直言って困ってしまう、しかし長女から報告を受けた父親は至って冷静であった。一先ず次女たちが未だに食事を続ける現場から少し離れた場所へとニクシーを連れて行って一言・・・。メラルーク「ピュー、今更何言ってんだよ。あの2人(いや今回は3人か)が釜の飯を平らげちまうだなんて日常茶飯事じゃねぇか、「まずい」と思うのはコンロの隣を見てからにしてくれないか?あ、今のはくれぐれもメラ達には内緒な。」 ピューアがメラルークの指差した方向を見てみるとその先には一回り大きな炊飯窯が鎮座していた、よく見ればもう既に点火されている。メラルーク「こういう事もあろうかといつも別々に作ってんだよ、ただメラ達にあの釜の存在を知られる訳にいかないから1つしか無い様に見せかけていたんだ。騙すような事して申し訳ない、この通りだ。」 深々と頭を下げるマーマンの目の前でニクシーは開いた口が塞がらない様子でいた、どちらかと言えば「怒っている」というよりそれを通り越して「呆れてしまっている」という方が正しいのかもしれない。ピューア「そりゃあメラ達にお腹いっぱい食べさせてあげたいって言うお父さんなりの気遣いなんだとは思うんだけどね・・・、私嫌な予感がするのよ・・・。」メラルーク「「嫌な予感」

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」53

    -53 まだ淋しさが残る- 好美には張朴と王麗が美麗に気を遣っているのが分かった、何処にも山葵など無かったからだ。龍太郎がわざわざ中国から来た師匠の料理に悪戯などするだろうか、いや十分あり得る話だ。 しかし、店主はこう語りそうだった。龍太郎「そんな冒涜の様な事が出来るかよ。」 昔から龍太郎が料理に真摯に向き合っている事は師匠である張朴が一番知っていた、王麗もその姿に惚れて結婚したのだという。娘の美麗も料理をする父の姿が好きだった。 一方その頃、レポートを書いていた守は不自然さを感じていた。好美が電話に全く出なかったのだ、ただ好美本人が酔っていただけとは知らずに。夕方ぐらいからずっと

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」52

    -52 味の秘密- 好美と美麗の食欲に美恵はただただ驚愕していた。美恵「あんた達の胃袋どうなってんのよ、さっきまでバカ呑みしてたじゃない。」 美恵は出された料理を1口食べた、とても居酒屋とは思えないクオリティだった。美恵「こりゃ納得だわ。」王麗「そりゃそうさ、特級厨師である私の父ちゃん仕込みだからね。」 実は孫娘である美麗もこの事を知らなかった。美麗「おじいちゃんってそんなに凄い人なの?」 驚くのも無理は無い、美麗の祖父である張朴(チョウパク)は日本に来るたびに老酒(ラオチュウ)を呑みあさってばかりだからだ。 因みに英検2級、そして日本語検定1級の実力を持っている。男性「

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」㊽

    -㊽ 引き裂かれた娘と両親- 美麗は再び泣き出した。秀斗からの少し早いクリスマスプレゼントに感動したのか、それとも秀斗の死を未だに受け入れる事が出来ないからか。 王麗は両方だと思った、それが故にずっと娘の事を抱いていた。 泣きつかれた美麗は再び眠り始めた、暗い現実から逃げようとしたためか数時間程度眠り込んでいた。 その頃、龍太郎は店のカウンターで1人ヤケ酒を吞んでいた。龍太郎「馬鹿野郎・・・、違うだろうが・・・!!」 確かに秀斗にクリスマスの思い出を作ってくれと頼んだが決してこんな形の物ではない。 龍太郎が1人男泣きをしていると、住居部分となっている2階から王麗が降りて来た。

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」㊼

    -㊼ 美麗の涙- 金上の告別式がしめやかに行われ、守、好美、正、桃、裕孝、そして香奈子の6人が集まり、そして店を臨時休業にした松戸夫妻が駆け付けた。しかし、その場に美麗は来ていなかった。王麗「この度は・・・。」 全員王麗の声に合わせて頭を下げると金上の母で王麗の同級生である洋子が近づいて来た、ずっと涙をこらえている様だ。洋子「麗(れい)・・・、まさかこうなるとは思わなかったよ。皆も秀斗(しゅうと)の為にありがとうね。」王麗「洋子・・・、辛かっただろう。うちの美麗(メイリー)に秀斗君の心臓をくれてありがとう。」 2人共互いの肩を抱いて涙を流していた、そして洋子が辺りを見廻した。洋

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