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5. 「あの日の僕ら」㉝

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2025-09-13 07:38:30

-㉝ 待ちわびた瞬間(とき)-

 酒宴の夜が更ける中、守にはある感情が芽生えていた。授業やバイトの兼ね合いにより、最近好美とすれ違う日が多かったので、正直ご無沙汰だったのだ。少し寂し気な表情をする守に王麗が気付いていた。

 実は好美も同じ気持ちでいた、先程から座敷で隣に座っていた時に守の手に指を近づけようとしていたのだがその度に守が立ち上がっていたので失敗に終わっていた。

 そんな2人の様子をずっと見ていた王麗が守を呼び出した。

王麗「さっきから落ち着かないみたいだけど、何かあったのかい?」

守「実は最近好美とすれ違う日が多くてあまり会えてなかったんだ、いっそ酒の力を借りてでも今日好美とキスしたいなって思っちゃってさ・・・。」

王麗「悪い事は言わないからそう思うなら何もしないでじっとしてな、きっといい事が起こるはずだよ。」

 十数分後、しびれを切らした好美が焼酎を一気呑みした。

好美「もう無理!!待てない!!」

 そう叫ぶと守の両頬を両手で挟み無理くりキスをした、その様子を見ていた美麗が顔を赤くしていた。そんな娘の様子を父親は見逃さなかった。

 龍太郎は美麗に紹興酒を手渡してカウンタ
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