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7. 「異世界ほのぼの日記3」㊱

Author: 佐行 院
last update publish date: 2026-01-26 08:47:37

-㊱ 母の目的と隣人-

 自分の予感が当たらない事を願う守はエレベーターに乗り込もうとする真希子について行く事にした、理由は簡単な事だ。

守「母ちゃん、千鳥足じゃんかよ。危ないって、『瞬間移動』で行こうよ。」

真希子「良いんだよ、外の空気に当たって少し酔いを醒ますのに丁度良いからね。」

 確かに真希子の意見は正しい、しかし守は思い出してしまったのだ。何気ない一言を最後に母が自分の下からいなくなってしまった事を。確かに『察知』を使えば母がどういう状況なのかを簡単に把握する事が出来る、しかし問題はそこでは無い。

守「あの日、母ちゃんがいなくなってから俺も皆も辛かったんだぞ。好美もそうだけど、また俺の下からいなくなるつもりかよ。また辛い想いをさせるつもりかよ。」

真希子「何だいあんた、大袈裟すぎやしないかい?」

守「特に母ちゃんは俺がガキだった頃から無茶してばっかじゃねぇか、何でもかんでも軽く思ってんじゃねぇよ。」

好美「そんなに心配なら、守がしっかりとついて行けばいいじゃん。」

 好美の意見はシンプルだったが、現状の解決に1番適したものだった。

好美「確かに真希子さんはここに来るまで結構
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    -340 拘りって一体- 新しい副店長(予定)をそっちのけにしながら必死になってマークシートに予想を記入した「暴徒の鱗 ビル下店」オーナー・倉下好美、「別にSGとかでもないただの一般レースだし携帯のアプリで買えば良いんじゃねぇの?」と個人的に思ってしまうのは何となく俺だけであって欲しい。バハラ(当時)「もう・・・、気は済んだかい?息を切らしながらする程の事でもないと思うんだけどね?」ヤエル(当時)「そうだよ、あんたより時間が無いのはどちらかと言えばバハラの方じゃないのかい?それにこう言っちゃ悪いけどこのレースは内枠3艇が逃げるはずだから多分堅いよ?」バハラ(当時)「忙しいのに急に呼び出されて待たされるのは私じゃなくても誰だって嫌って事が分からないかい、それにここで働きながらでもレースを見続けているヤエルが言う程なんだから人気通りの決着になるかもだろ。」 周りから見ればそう見えるのかも知れない、しかし好美個人には必死になる理由があった様だ(※因みにですがこちらのヤエルさんは料理屋の女将さんであり決して予想屋さんではありませんので勘違いしない様に)。好美(当時)「そんな事無いもん、絶対このレース荒れるもん!!」ヤエル(当時)「もう・・・、こりゃムキになっちゃう悪いパターンだよ。それで「業務提携(さっき言ってたやつ)」はどう言う事なんだい?」 投票締め切りから数分の間はまだレースが始まらないのでその間に説明してしまおうという好美、こう言っちゃなんだが大切な事は焦ってはいけないと思うのだが聞こえている訳無いか。好美(当時)「バハラさん、確か家の畑って白菜も作っていたよね?」 やっと本題を話し出したか・・・、いつ話が進むかヒヤヒヤしてたんだよな・・・。バハラ(当時)「勿論さ、もうすぐ鍋料理が人気になる時期だからね。それに向けて栽培をしているけど、それがどうしたんだい?」 結愛が暑そうに見える長袖をよく着用している様に年中比較的温暖なこの世界でも少しヒンヤリとして鍋が恋しくなる時期がやって来る、特に夜に至っては日中との寒暖差が半端ではない事も事実と言えるだろう(まぁよく言う砂漠地帯みたいなもんだな、でもそれってバルファイ王国か・・・)。好美(当時)「それの一部を使ったキムチをうちで販売出来ないかなと思ってさ、それとヤエルさんのキムチも併せて販売させて

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    -339 そう言えば・・・- 数分経過してやっと競艇場前におけるざわつきが治まって来た中、「そろそろか」と頃合いを見たバハラは『人化』して普段通りの状態へと戻った(と言っても元々混沌龍なので何方の姿を普段と呼ぶべきなのかが分からないが)。 一行は一先ず場内の店へと歩を進ませた。好美(当時)「相変わらずの有名人ぶりだね、やっぱりテレビの影響力を舐めてはいけないね。」バハラ(当時)「笑い事じゃないよ、まだ私の姿を見慣れていない人だっているんだからそれなりに気を遣わなきゃいけない事を分かっておくれよ?」 そんな中で場内を数分程歩き店へと戻ってきた、「やっぱりな」と思う人も少なくないと思うが好美の右手には出走表と投票用のマークシートが。バハラ(当時)「それにしてもあんたはいつでも「遊ぶ」という事を忘れないんだね、私も見習いたいわ。」好美(当時)「良いじゃん、趣味を持つことは良い事だと思うけどな。」女将「そうだよ、仕事ばかりの毎日じゃ疲れちまうからね。」 自然な感じで会話に入ってきたがバハラと女将は今日が初対面だ・・・、多分。バハラ(当時)「そう言えば好美ちゃん、こちらの方は・・・?」 優しい眼差しを向けて女将を手差しするバハラ、今ではすっかり有名人となった混沌龍と言えどしっかりと礼儀をわきまえている。好美(当時)「ここの女将さん、今日バハラさんに来てもらったのはこの人と業務提携を結んで貰おうと思ってさ。」女将「「業務提携」?!あんた唐突に何言ってんだい?!」バハラ(当時)「そうだよ、そう言う事はシューゴさんって人に相談しなきゃいけないんじゃないのかい?」 するとポケットからスマホを取り出した好美、画面上にはシューゴから来たメッセージが表示されていた。シューゴ(メッセージ)「「ビル下店」の事だから好美ちゃんの自由にしてくれて良いよ、何せオーナーは好美ちゃんなんだからね。」 よく見ると好美が「ビル下店」のオーナーを始めてすぐの日付となっていたが今はそれを気にする程の余裕なんて勿論ない、今話し合うべきなのは女将とバハラでどういった業務提携を行おうとしているのかという事。バハラ(当時)「ハハハ・・・、あんたって心底信用されているんだね・・・。それでどうするつもりだい?こちらの・・・、女将さん・・・、ってあんたよく見ればバハムートのヤエルじゃない

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    -112 スイーツは別腹と話のきっかけ- 街の中心部で1番大きなビルの所有者、そして15階建てのマンションの大家は会場にある全員の為にスライムが丹精を込めて作ったケーキを半分程食べ尽くしてしまったが故にその場に倒れ込んでしまった。はっきり言って自業自得・・・。真希子「好美ちゃん、いくら「デザートは別腹」とは言っても酷すぎやしないかい?ちょっとは周りの皆の事も考えなよ。」 恋人の母親に正論を言われてシュンとしてしまった好美から少し離れた所から、再び歓声が沸き起こった。何があったのだろうか。ナルリス「私の予想通り、こう言う事もあり得ると思っていたのでプルちゃん本人にお願いしてあちらのケー

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」108

    -108 一応・・・- なかなか機嫌の直らないオーナーを物で釣るつもりの店長、ただ流石の好美でもそこまでは子供ではないと思われるが・・・。好美(念話)「じゃあ・・・、春巻きと唐揚げをたっぷりね。」 ・・・って、釣られるんかい!!まぁ・・・、事なきを得たならそれで良しとするか。渚「それでね、例の「あの話」なんだけどやっぱり私には荷が重いよ。相手は一国の大臣なんだろ?」パルライ「大丈夫ですよ、あの人も私達と同じで堅苦しいのが苦手ですから。」 一応確認だがロラーシュって人じゃなくてミスリルリザードだよな、まぁ気にする程の事でも無いから置いとくか・・・。パルライ「ハハハ・・・、この世界

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    -99 ホウ・レン・ソウ- 渚は話の流れから予想していたので冷静に対処していた様だが、ロラーシュの突然の申し出に自分1人で判断をして良い物かと悩んだ結果としてやはりシューゴとパルライの2人に『念話』で相談してみる事にした。自分が光に昔食べさせていた家庭の味を基にプロデュースした「特製・辛辛焼そば」は兎も角、メインである拉麺の元々の味を作り出したのは2人と言っても過言では無い。シューゴ(念話)「弟子ですか・・・。」 シューゴはバルファイ王国の国道を南下しながら渚からの『念話』を受けていた、もうすぐ貝塚学園魔学校が見える所まで来ていてこの日の巡回コースの3分の1まで達していたが時間的に余裕

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