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7. 「異世界ほのぼの日記3」㊶

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2026-01-31 07:30:54

-㊶ 誰だって食欲が湧く-

 出来立てのグラタンに食らいついた好美はフーフーしなかったので料理の熱さで口をハフハフさせていたが何故か幸せそうに見えた。

好美「あっつ・・・、あっつ・・・、でも美味しい・・・。」

ピューア「慌てて食べるからよ、ほら水飲んで。」

 ピューアがこう言いながら手渡したのはカップ酒だった、この件、守達は身に覚えがある気がしてならなかった。

 気を取り直して、好美は「バカ辛鍋」へと目線を向けて箸をつけた。

好美「凄い色だけど何が入っているの?」

ピューア「フフフ・・・、食べてからのお楽しみ。」

 好美はたっぷりの野菜と春雨を一緒に口へと運んだ、ただまたフーフーしなかったので・・・。

好美「あっつ・・・、これもあっつ・・・、辛いからビール欲しい。」

ピューア「馬鹿ね、さっきもそうだったじゃないの、ほら水。」

 そう言って次に渡したのは焼酎、2人が馬鹿なのはお互い様らしい。その様子を見て守は笑っていた。

好美「何よ守、馬鹿にしてるでしょ。笑わないでくれる?」

守「いやこの光景が滑稽で何処か可愛いなと思ってさ、ただ以前に見た事のあるのは気のせいかなって・・・。」

真希子
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」385

    -385 侮れない- 俺自身は咄嗟に出た冗談だと思っていたのだが、デルアが「ビル下店」の調理場で1人頭痛薬と胃薬を服用する一方で「C’ s キッチン」のホールでは「朝ごはん」と称してダンピール(ガルナス)達が相も変わらず飯を貪っていた。 上級人魚(ピューア)は先程からずっと女子高生達の方を見て「2人共遅刻するのではないか」と心配している一方で、「まぁ『瞬間移動』でも使えば何とかなるか」と言う気持ちも芽生え始めていたので正直「どうにでもなれ」とやけくそ気味になっていたのも否定はできない。 ただ元黒竜将軍(デルア)との『念話』でも言った通り、業務用の炊飯窯一杯に用意していた特製の炊き込みご飯が今にも無くなろうとしていたので「このままでは商売にならないのではいか」とピューア自身は危惧していた様だ。ピューア「お・・・、お父さん・・・。どうしたら良いのかな、炊き込みご飯が無くなっちゃうよ。」 白米と違ってだし汁や刻んだ野菜と油揚げといった具材を用意するという手間が必要となる為に開店前からバクバクと食われてしまうと正直言って困ってしまう、しかし長女から報告を受けた父親は至って冷静であった。一先ず次女たちが未だに食事を続ける現場から少し離れた場所へとニクシーを連れて行って一言・・・。メラルーク「ピュー、今更何言ってんだよ。あの2人(いや今回は3人か)が釜の飯を平らげちまうだなんて日常茶飯事じゃねぇか、「まずい」と思うのはコンロの隣を見てからにしてくれないか?あ、今のはくれぐれもメラ達には内緒な。」 ピューアがメラルークの指差した方向を見てみるとその先には一回り大きな炊飯窯が鎮座していた、よく見ればもう既に点火されている。メラルーク「こういう事もあろうかといつも別々に作ってんだよ、ただメラ達にあの釜の存在を知られる訳にいかないから1つしか無い様に見せかけていたんだ。騙すような事して申し訳ない、この通りだ。」 深々と頭を下げるマーマンの目の前でニクシーは開いた口が塞がらない様子でいた、どちらかと言えば「怒っている」というよりそれを通り越して「呆れてしまっている」という方が正しいのかもしれない。ピューア「そりゃあメラ達にお腹いっぱい食べさせてあげたいって言うお父さんなりの気遣いなんだとは思うんだけどね・・・、私嫌な予感がするのよ・・・。」メラルーク「「嫌な予感」

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    -384 図々しいにも程がある- 時計は午前7:35を示していた、メラとガルナスが好美のマンション下の乗り場から乗る貝塚学園魔学校行きの学園バスは出発が7:50なのでここでゆっくりと食事をしている暇がある訳がないと思ってはいたんだが・・・。ピューア「2人共、どう見てもまだ制服を着ていないじゃない。そんなにのんびりとしていて良い訳?!」 何処からどう見ても女子高生2人はまだ寝る時の格好のままだった、このままでは例え間に合ったとしても恥をさらしてしまうのが見え見えだ。メラ「大丈夫だって!!よく言うでしょ、「朝ごはんは1日のスタートだからちゃんと食べなさい」って。」ピューア「そりゃあ私だって中学・高校生の頃はよく言われてたけど授業の準備を整えてから食べる様にしていたの、もしかしてこれってあんたの影響な訳?」 もしかしなくてもそうである、ニクシーがふと好美の方を見てみると夜勤明けでよっぽどお腹が空いていたのか4回目のお代わりをよそおうとしていた様だ。好美「私(ははひ)、何も悪くないもん(はひほはふふはいほん)。」ピューア「はいはい、何となく言いたい事は分かるけど食べるか喋るかどっちかにすれば?」 呆れ顔をしていたピューアの言う通りにした好美、ただどうやら別の方向に持って行ったらしく・・・。ピューア「あ・・・、食べる方にしたのね。素直で良いんだけど仕方のない子なんだから。」 改めて言う事でも無いが、夜勤の休憩中に好美はいつも通りデルアの作った弁当をたらふく食べていた。因みにだが今日は調理師を目指すヌラルがバイト中に練習をしていて作り過ぎたという餃子や焼売、そして春巻きが入っていた様なのだが・・・。デルア(念話)「好美ちゃん・・・、弁当結構な量だったはずだけどまだ食べてんの?」 店の事で相談を持ち掛けようとオーナーの事を『探知』していた「ビル下店」の新店長が呆れ顔で『念話』を飛ばして来た、因みに混沌龍(ヌラル)が「作り過ぎた」というレベルを超えた点心の量は半端では無かった様で・・・。デルア(念話)「食べた本人だから分かると思うけど、あれ何人前だと思ってんの。暫くの間何も食べていなくても大丈夫と思っていたのにな・・・。」 どうやって詰めたのかを知りたいのだが、(一応)おかずとして入っていた3種類は各々15人前だったらしいのでどう考えても「弁当」とい

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    -381 本当に良いのか?- これも改めて言う事では無いはずなのだが結愛が仕事をほったらかして酒を吞んでいる場面に突如怒り心頭の光明が『念話』を飛ばして来るという事は・・・、お前またか?光明(念話)「そうだよ・・・、突然重役会議を抜け出したままなかなか帰って来ないから「まさか」と思ったけどやっぱり『瞬間移動』して酒を呑んでいたとはな。」 結愛さん、旦那さんはそう仰っていますが反論はあります?結愛(念話)「あのな・・・、俺はいつも言っているはずなんだよ?「俺無しでも重役会議位回せないと駄目じゃねぇか」って、ちったあ副社長らしい事をして欲しいもんだぜ。」 結愛自身の言葉の聞こえは良いのかもしれない、しかし言い換えてしまうと「重役会議なんて決して出たくない」と言っている様にも聞こえてしまう。光明(念話)「頼むよ、お前がいないと他の重役や社員達に示しがつかないだろ?代表取締役社長が毎回毎回会議をすっぽかす会社が何処にあるんだよ。」 どうやら今まで以上に教育支援に力を入れている大企業を引っ張る立派な社長になった今でも「面倒くさい事は嫌い」だという性格は変わらないらしい、全く誰に似たんだか・・・。結愛(念話)「うっせぇよ、俺は俺だ!!誰かの性格をそのまま模写した様な人間じゃねぇっつうの!!」 あ・・・、そっすか・・・。それは良いんですけど光明さん、今回はどの様な会議だったんですか?光明(念話)「「どの様な」って言われても今回の会議を言い出したのは結愛自身なんだよな・・・、多分米の開発事業についてだと思うんだけど。当の本人が会議室にいないと意味が無い気がするんだがこれじゃぁな・・・、重役全員集まっているのにどうするつもりなんだよ。」結愛(念話)「お・・・、俺はモニタリングに協力してもらっているこのお店で集めて貰ったアンケートの結果を基に会議を進めて行こうと思って回収しに来ただけだったんだよ。俺だってちゃんと会社の事を考えているんだって、分かってくれよ!!」 何処からどう見ても結愛が手に持っているのはアンケート用紙ではなく一升瓶、勿論日本酒は今回の会議における参考資料に全くならない。光明(念話)「お前な、顔を赤くして会議に出る会社の社長が何処にいるんだよ。」 呆れ顔の旦那の台詞をどうやって捉えたのかは分からないが、突然右手を突き上げだした結愛。何を考え

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