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第6話

Author: 春子
柳瀬先輩がそのまま私を病院まで送り、付き添ってくれた。

現場の安全事故として手続きを回している最中、初めて知ったことがあった。

柳瀬先輩の上司は、私の知り合いだった。

同じクラスで学年トップの優等生、そして校内でも目立っていた朝倉直人(あさくら なおと)が、今や私の上司にもなっていた。

私がケガをしたと聞いて、彼は焦るように病院に駆けつけてきた。

処置が終わって、きゅっと結ばれていた唇が、ようやく少しだけゆるむ。

「夏希……どうしていつも、自分をそんなにボロボロにするんだよ」

私は苦笑しながら、直人を見つめた。

「たぶん、運が悪いだけ」

以前もそうだった。

繁人を追いかけて、何度も恥をかいて、そのたびに都合よく直人が現れて、私を助けてくれた。

直人は眉を寄せたまま黙り込んだ。

その時、柳瀬先輩のスマホが鳴った。

「やばい。嫁が産気づいた!」

「後で僕が夏希をホテルまでは送るから」

直人がそう言ったので、先輩は安心して、慌ただしく走っていった。

すると、直人は何も言わずに腕を差し出し、慎重に私を車まで支えながら車へ連れて行ってくれた。

「ここに来ようと思
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