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第369話

Autor: フカモリ
真琴が電話を終え、こちらへ歩み寄ってきて、何事もなかったかのように個室へと消えるまで、信行も後を追うように個室へと戻っていった。

なすすべもなく、真琴と信行が目の前から去っていくのを見送りながら、由美はふっと、ひどく皮肉めいた冷笑を漏らした。

つまり、さっきの信行の態度はそういうこと?

自分があの西脇の女に手出ししないよう警戒していたというわけ?

たった数回顔を合わせただけの女を、そこまでして庇うの?

二人が入っていった個室の方を振り返り、由美の目は怒りで赤く滲んでいた。

……

個室に戻ると、真琴と信行が立て続けに入ってきたのを見て、光雅の瞳の奥がスッと暗く沈んだ。

その後さらに執拗に信行を酒の相手に引きずり込んだ。

夜十時過ぎ。お開きとなる頃には、光雅には相当な酔いが回っていたが、信行もすっかり酒に呑まれていた。

この数年間で、彼がこれほどまでに泥酔したのは初めてのことだった。

相手が光雅であり、彼が茉琴の兄であるという事実がなければ、信行がここまで付き合うことは絶対にあり得なかった。

一行が個室を出ると、和夫がまだ光雅に食い下がり、「興衆は実に素晴らしい企業
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