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第458話

Author: フカモリ
真琴がハッとして振り返り、男を見上げた時、車の後部座席からまた別の声が聞こえてきた。

「辻本くん」

深みのある、とても力強い声だった。

声のする方へ視線を向け、車の後部座席にいる人物の顔を認めた真琴は、驚いて声を上げた。

「五十嵐先生……」

以前アークライトで働いていた頃、智昭に同行して何度かお目にかかったことがあるし、恭介の誕生日の宴席にも出席したことがあった。

真琴が恭介を知ったのは、貴博と知り合うよりも前のことだ。

ただ、まさかあの大御所がわざわざ自分に会いに来るとは、ましてや自ら足を運んでくるとは思いもよらなかった。

驚いている真琴に、恭介は穏やかに笑いかけた。

「辻本くん、乗りなさい。少し場所を変えて話をしよう」

車内の恭介を見下ろしながら、真琴は彼が何のために来たのか、だいたいの見当はついていた。

十中八九、自分と貴博のことだろう。

逃げることも、拒むこともしなかった。真琴は微笑んで「はい」と答え、身を屈めて車に乗り込んだ。

車がゆっくりと発進すると、恭介は真琴の方を向き、温和な笑みを浮かべて言った。

「辻本くん、東都を離れていた二年間で、ずいぶ
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