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第45話

Penulis: フカモリ
由美の親しげな態度に、真琴は淡く微笑んで挨拶を返す。

「由美さん」

由美が真琴に声をかけると、周りの人々はようやく、そこに真琴がいることに気づいた。

しかし、挨拶もせず、ただひそひそと囁き合うだけだ。

実際には、何人かはとっくに真琴の存在に気づいていた。ただ、信行が彼女を無視し、由美と親しげに話している手前、皆もそれに倣って彼女をいないものとして扱っていた。

何しろ、信行はこれまで一度も彼女を妻として認めたことがなく、結婚式さえ挙げていないのだから。

信行の真琴に対する態度は、そのまま周りの人間の彼女に対する態度となる。

真琴の丁寧な物腰に、由美は親しげにその手を取り、笑顔で言う。

「真琴ちゃん、私たち、ちょうど朝食に行くところなの。一緒にどう?」

それを聞いて、真琴は微笑んで返す。

「由美さんたち、お先にどうぞ。秘書と待ち合わせをしていますので、ここで待っていないと」

由美はがっかりした表情を浮かべる。

「そうなの。じゃあ、先に入ってるわね。後で探しに来てちょうだい」

真琴は笑顔で頷く。

「はい。後ほど行きます」

もともと朝食に行くつもりだった。由美のあの言い方は、まるで真琴に釘を刺しているようだ。

でも、あの人たちと同行したくもない。

真琴が秘書を待っていると言うと、信行はようやく顔を向けて彼女を見る。

その視線を受け、真琴は笑顔で言う。

「美智子に資料を持ってきてもらうよう、頼んであるんです。彼女を待ちますので、あなたはどうぞお先に」

信行は人々の中心に立っており、周りは彼と由美の支持者で固められている。

二人の間には、まるで深くて暗い川が流れているかのようだ。

真琴の説明にも、信行の表情に大きな変化はない。

その様子を見て、由美は信行の腕を軽く組み、真琴を見て言う。

「真琴ちゃん、じゃあ、私たちは中で待ってるわね」

「ええ」

真琴が頷くと、人々はぞろぞろとレストランに入っていく。

皆が去っていく背中を見つめ、真琴はほっと息をついた。

美智子に何かを頼んだ事実はない。ただ、あのような賑わいは、自分には合わない。

ましてや、自分と、信行、そして由美の三人が一緒にいるのは、もっとあり得ない。

信行が遠ざかっていくのを見送り、彼が突然離した手の温もりを思い出し、真琴はただ可笑しそうに微笑む。

その笑みは、
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