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第492話

Author: フカモリ
口喧嘩をしていても、どれだけ鬱陶しがられ、顔を合わせるのを嫌がられようとも……

こうして姿を見ることができ、自分の車の助手席に座ってくれている。

それだけで、信行は十分に満たされていた。

その後、ハンドルから左手を離し、真琴の髪をぽんぽんと軽く撫でた。

それに気づいて真琴は微かに眉をひそめると、窓の方へ顔を背け、その手を避けた。

触れるのを拒まれても、信行はどこか嬉しそうだった。再び左手でハンドルを握り、真琴を乗せてレストランへと車を走らせた。

……

三十分後、レストランの外の駐車場に車を停めると、信行は横を向いて声をかけようとした。

だが、真琴は両腕を胸の前で軽く組んだまま、とうの昔に深い眠りに落ちていた。

頭を窓の方へ向けたまま、隣で無防備に眠っている真琴の姿を見て。

一時、信行はふと胸を打たれた。

この安心感、この自分の居場所があるような感覚は、まるで二人がまだ学生だったあの頃に戻ったかのようだった。

振り返って後部座席から上着を取り、真琴にそっとかけた。起こしてしまわないよう、信行の動作はひどく慎重だった。

車内の光が薄暗くても、真琴の肌は抜けるように
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