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第757話

Author: フカモリ
真琴はとっさに顔を背け、信行の唇を避けた。

その異変を察し、信行はすぐさま表情を引き締めた。

そっと右手を真琴の頬へ添える。

「どうした?どこか具合でも悪いのか」

真琴は信行を見つめ、首を横に振った。

「大丈夫、なんともないわ。ただ、急に少し胃がムカムカして」

心配をかけまいと、真琴は言葉を足した。

「前にもこういうことがあったの。時間を見つけて病院で診てもらえば済む話だから」

かつてうつの身体化症状に苦しんでいた頃、最初に現れた兆候が胃の不快感だった。

今の感覚は、あの時の鈍い違和感とよく似ている。

真琴がその病名を口にしなくても、信行には大体の事情が察せられた。

頬に添えた親指で柔らかな肌を優しくなぞり、信行は言った。

「いつ行きたい?俺も一緒についていく」

話すうちに吐き気もずいぶん治まり、真琴は信行の手首にそっと手を重ねた。

「月曜か火曜あたりに行ってみるわ。昔からの持病みたいなものだし、あまり気にしないで」

信行は手のひらに少し力を込め、真琴の頬を包み直した。

「分かった。その時は一緒に行くからな」

そう言って、信行は再び真琴を腕の中へ引き寄
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