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第11話

Auteur: 六月の猫
いますぐにでも梨花を見つけ出して、離婚協議書のことを問い詰めたかった。

こっちは離婚に同意した覚えはないのに、あいつはサインを偽造するなんて。

翼はエレベーターに向かいながら、梨花に電話をかけた。しかし、聞こえてきたのは冷たい機械音だけだった。

「おかけになった電話番号は、現在使われておりません」

翼の体がこわばる。まさか梨花に着信拒否されたのか?

心臓を鋭い刃物で貫かれたような、激しい痛みが走った。

エレベーターのドアが開き、翼はゆっくりと我に返った。

車で家に戻り、隅々まで梨花の姿を探した。

いつもなら玄関で出迎えてくれるはずの彼女の姿が、今夜はどこにもなかった。

翼は眉をひそめた。落ち着かず、どこへ梨花を探しに行けばいいのか、まったく分からなかった。

梨花は15歳の時に彼に引き取られてから、ずっとそばにいた。実家の鈴木家とは、ほとんど連絡を取っていないはずだ。

そういえば……あいつには、友達もほとんどいなかったはずだ。

何かを思いついたのか、翼は電話を取り出した。そして、梨花の親友で、弁護士をしている女性に連絡をとった。

けれど、返ってきたのはさっきと同
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