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44.裸の付き合い?

last update Date de publication: 2025-03-23 21:05:57

 そんなこんなで数時間後、俺達は前に来たことある例の『秘湯の温泉宿』に来ていた。

「あー、久々の温泉は気持ちいいな……」

 俺はお湯をゆるりと手ですくい、ゆっくりと顔を洗う。

 リラックス出来た関係か、嗅覚が鋭くなり硫黄臭を強く感じる。

(逆にそんなところが温泉地に来た雰囲気が味わえていいんだけどね……) 

 まだお昼であるし、太陽が昇っている関係で当然周囲は明るく少し離れた山々の深緑がくっきりと見え、空気が余計美味しく感じられる。

 太陽の反射光を浴びたお湯は輝いておりとても眩しい。

(こんな時間にゆっくり浸かれるのはホント贅沢極まりないよな……)

「失礼しまーす!」

「し、失礼します……」

 複数の声の主が俺が浸っている湯舟に近づいて来るのが分る。

(きたきた学と雫さん達だ&hellip
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