LOGIN魔王を討伐した冒険者そらは、近くの廃村に不自然な気配を感じ取り調査へ向かう。そこで出会ったのは、魔王から“待機”を命じられ大人しく隠れ潜んでいた娘サナだった。敵として斬ることも、幼い少女を見捨てることもできず、そらは彼女を保護する道を選ぶ。共に暮らすうちにサナは深く懐き、やがて二人は同じ旅路を歩むことに。魔王の娘の美少女との転生し無敵な能力を持つ冒険者が紡ぐ予想外の物語が幕を開ける。
View More深まる絆と夜の約束
ふと考えてみれば、サナと出会ってからというもの、彼女はいつも町娘のような可愛らしいワンピースを身に纏っている。買い物に出かける時も、命の危険があるダンジョンに潜る時も、そのスタイルが変わることはなかった。人のことは言えない。俺自身も町を歩くような軽装のままで、重苦しい防具を身に着けることはない。
サナなら強力なバリアを使いこなせるし、実力的には何ら問題ないはずだ。ただ、周囲から見れば、これから過酷な採集に向かうというよりは、休日の穏やかなお出掛けにしか見えないだろう。
(……まあ、自分も似たような格好だし、今さら気にするのはやめよう)
「うん。分かった。なくても問題ないならそのままで。でも、気を付けてね」
俺が改めてそう伝えると、サナは少し真剣な表情を浮かべ、俺の手をぎゅっと握り返してきた。
「そらも気を付けろよ。な! 絶対だぞ」
まさか、逆に心配されてしまうとは思わなかった。彼女の瞳に宿る真摯な気遣いが、胸の奥をじんわりと温める。その愛らしさと献身的な言葉がたまらなく嬉しくて、俺は思わず彼女の細い体を力いっぱい抱き締めていた。
サナは驚いたように一瞬体を震わせたが、すぐに幸せそうに目を細めた。
密着した体温と、眠れない夜 後ろから抱き寄せた拍子に、意図せず彼女の柔らかな胸に手が触れてしまった。驚きと焦りで、火がつくように熱くなった手をすぐに離そうとしたが、サナはその手を自分の両手で上から包み込み、わざと胸の位置に留まらせた。「そうされると落ち着くな。そのままでいてくれ……」
サナは俺の腕の中にすっぽりと収まりながら、吐息のような声で囁いた。
「サナが良ければ良いけど……。でも、ボクが……恥ずかしいんだけど」
「恥ずかしいか? 誰も見ていないぞ? お前と、わたししかいないのにか?」
「そういう問題じゃなくて、ドキドキするというか……」
俺の正直な白状に、サナは少しだけ体を揺らして笑った。背中越しに伝わる彼女の体温が、より一層熱を帯びたように感じる。
「ああ、そうだな。ドキドキはするな。……嫌、なのか……?」
「嫌じゃないってっ」
そう即答すると、彼女は満足したように、俺の腕から静かに手を離した。
「わたしは満足したから、もう良いぞ。そらは満足できたかぁ?」
「あ、うん。ありがとね」
少しの寂しさと、大きな高揚感を抱えたまま、俺たちは再びベッドに横たわった。
「そろそろ寝ようか」
「うん。寝る……」
短く答えたサナだったが、宣言とは裏腹に、彼女は俺の体にこれ以上ないほど密着してきた。俺の腕を抱きかかえ、柔らかな胸の感触を押し付け、さらには太腿まで絡めてくる。
密閉されたテントの中、サナ固有の甘い香りと、肌を通して伝わる暴力的なまでの柔らかさ。そんなものを全身で受け止めて、平静を保てるはずがなかった。
(……これ、寝かせてもらうのは無理だな……)
隣で安らかな寝息を立て始めたサナを横目に、俺は悶々としたまま、遠い朝を待つことになった。
桃色の朝と耳元への洗礼 朝、薄く差し込む光で目を覚ますと、視界のすべてがサナで埋め尽くされていた。昨夜よりもさらに密着度は増しており、彼女の柔らかな桜色の唇が、ぷるりとした感触を伴って俺の頬に押し付けられている。至近距離で伝わる規則正しい寝息と体温に、心臓が跳ねた。
「サナ、朝だぞ。起きろ……っ」
動揺を隠しながら声を掛けるが、彼女は眠りの淵を漂ったまま、無意識に顔を擦り寄せてくる。それどころか、熱を帯びた吐息と共に俺の耳たぶを「ちゅぅ、ちゅぅ」と吸い、最後には「はむっ」と甘噛みしてきた。
脳天まで突き抜けるような刺激に、俺は慌てて彼女の柔らかなお腹に手を当て、軽く揺すって起こした。
「ん……そら、おはよ……。ちゃんと眠れたかぁ……? ふぁぁ……。そらは、良い抱き心地だったなぁ……」
サナは大きなあくびをしながら、満足げに目を細めて微笑む。その無防備な笑顔を見ていると、一睡もできなかった苦労もどこかへ飛んでいきそうになる。
(まあ、サナも……最高に良い抱き心地だったけど、寝れるわけないだろ!)
「あ、あぁ、ちゃんと寝れたよ」
引きつった笑顔で、なんとか嘘を吐く。鏡を見なくても分かるほど顔が熱い。そんな俺の様子を気にする風もなく、サナは名残惜しそうに俺から離れると、戸惑いもなく眠そうな顔をしてパジャマのボタンを外し始めた。
朝から限界まで跳ね上がった鼓動をなだめつつ、俺は逃げるようにテントの出口へと向かった。
桃色の朝と紫の独占欲 テントの外へ這い出すと、ひんやりとした朝の空気が火照った顔を心地よく冷やしてくれた。焚き火の跡を囲んで、他のパーティメンバーたちは既に昨夜の残りのスープや硬いパンで質素な朝食を済ませているところだった。「おはようございます」
声を掛けると、昨夜肉を頬張っていた男がニヤニヤしながらこちらを振り返った。
「おはよう、ちゃんと寝れたか?」
その問いに、俺は昨夜の密着具合や今朝の耳元への洗礼を思い出し、喉の奥が詰まりそうになる。
「あ、ああ……まあ、それなりに……」
♢琥珀の夜明けと不変の信頼(徐々に日が昇ってきた……キレイだ。山で朝日が昇るのを見るのは、前世も含めて初めてかもな) 空の境界線が濃紺から鮮やかな橙色へと溶け出していく。火山の荒々しい稜線が黄金色に縁取られ、噴煙さえも神々しく輝いて見えた。前世では画面越しにしか見ることのなかった絶景が、今は肌を刺す熱気と共にここにある。 俺が小さく伸びをしたその時、リーダーのテントの入り口がゆっくりと開き、眠い目をこすりながら彼が姿を現した。「おはようございます」 俺が自然な調子で声を掛けると、リーダーは一瞬驚いたように瞬きをし、それから恐縮したように深く頭を下げた。「おはようございます。見張りお疲れ様です。……まさか、一晩中お一人で?」「おはよう」 続いて出てきた男の冒険者も、俺の姿を見て感銘を受けたような表情を浮かべている。(ちゃんと見張りをしてた事になったぞ……) 内心で冷や汗をかきながらも、俺は「気にするな」とばかりに軽く手を振った。魔法の結界で守られていたとはいえ、彼らにとっては、この危険な地で自分たちの眠りを守り抜いた英雄に見えているのだろう。 やがて他のメンバーも次々と起き出し、手際よく焚き火を熾して朝食の準備を始めた。パチパチと薪が爆ぜる音が、火山の静寂を活気に変えていく。「そら……。もう起きていたのか。冷たいな、わたしを置いていくなんて」 テントの隙間から、まだ眠たげに目を細めたサナが顔を出した。朝露に濡れたアメジストのような瞳が、朝日を浴びてキラキラと輝いている。彼女は寝起きの無防備な足取りで俺の隣に座ると、当然のように俺の肩に頭を預けてきた。 昨夜の「報酬」の余韻か、彼女の纏う空気はどこか柔らかく、それでいて底知れない魔力が満ち足りたように安定している。「おはよう、サナ。すぐ出発だから、早く目を覚ませよ」「んふふ……お前の匂いがする。それだけで、もう目は覚めているぞ」 リーダーたちが湯気を立てるスープを配り始める中、俺たちは火山の頂、ファイアドラゴンが待つ最深部へと向かう準備を整え始めた。♢焦熱の進軍と前衛の交代「朝食を食べて、さっそく出発しましょう」 俺の言葉を合図に、手早く食事を済ませて出発の準備を整える。使い慣れたテントを魔法で片付け、マジックバッグに収めると、いよいよ本格的な登攀が始まった。 標高が上がるにつ
♢桃色の限界と冷えぬ火照り「嬉しそうじゃないな。もっと遠慮せずに、そらの好きなように……触っても良いぞ?」 サナはそう言って、さらに俺の指先をお腹の深みへと誘うように、ぐいと手を引き寄せた。指先に伝わる柔らかさは増し、彼女の無邪気なまでの誘惑が、俺の理性の防波堤を今にも決壊させようとしている。(勘弁してください。そろそろ限界です……) これ以上この感触を味わい続ければ、理性が焼き切れてしまう。俺は沸騰しそうな脳内を必死で鎮めながら、意を決して彼女の手を緩めた。「そろそろ出るよ。ありがと……気持ち良い触り心地だったよ」「……ん? もう良いのか? それだけで満足したのか?」 サナは名残惜しそうに、大きなアメジストの瞳を潤ませて見上げてきた。その潤んだ瞳と、お湯から覗く白い肌のコントラストは毒が強すぎる。(これ以上くっついてこないでくれ!)「ボクは、先に風呂から出て待ってるね」 強引に立ち上がり、俺は前をタオルで隠しながら、逃げるように洗い場へと向かった。背後でサナが「むぅ……そらは気が早いな」と呟く声が聞こえたが、振り返る余裕なんて微塵もなかった。 脱衣所へ飛び込み、急いで服を身に纏う。清涼な布の感触が、火照りきった肌に心地よい。(はぁ……。落ち着いた……) 大きく息を吐き、ようやく心臓の鼓動が緩やかになっていくのを感じる。鏡に映る自分の顔は、火山の熱気よりも赤く染まっていた。 しばらくして、サナも満足したのか、あるいは少し寂しくなったのか、湯気を纏いながら浴室から出てきた。♢湯上がりの夜風と魔王の課題 浴室から出てきたサナを呼び止め、まだ湿り気を帯びた彼女の背中をタオルで拭うのを手伝う。白磁のような肌は湯上がりの熱を湛えていて、指先が触れるたびに、先ほどまでの「柔らかさ」の記憶が鮮明に蘇り、また少しだけ鼓動が速くなった。 着替えを済ませると、俺たちは再び転移を使い、火山の夜営地に張ったテントの中へと戻った。周囲はすっかり夜の静寂に包まれ、時折、遠くで火山の地鳴りが低く響いている。「お風呂、良かったなぁ! そらとの触れ合いも、最高だったぞっ♪」 テントの中、サナはふかふかの寝具の上に寝転がり、幸せそうに手足を伸ばした。「あ、うん。そうだね。疲れたけど」「疲れたのか? 大丈夫か? 今日は何も討伐はしてないぞ」(美少女のサナさん
腕を動かせば、ぎゅぅと密着た腕に伝わるその瑞々しい柔らかさが、ぬるりとしたお湯の感触と共に全身の神経を逆撫でする。華奢な体つきからは想像もつかないほど、その部分は確かな存在感を主張し、俺を優しく、けれど逃れられない檻のように包み込んでいた。「んふふ……。そらの腕、すごく熱くなっているぞ。……どうした、顔まで真っ赤ではないか」 サナはいたずらっぽく微笑むと、さらに深く、俺の腕を自分の胸の谷間へと沈めさせた。潤んだアメジストの瞳が至近距離で揺れ、濡れた睫毛が瞬くたびに、甘い毒のような誘惑が俺の理性を溶かしていく。「……我慢したのは、昼間だけだ。今はもう、わたしを抑えるものなど何もないぞ?」 湯気の中で、彼女の吐息が俺の頬を熱く撫でた。♢秘湯の誓いと桃色の余韻「我慢してたのか。そ、それはスゴいな……エライな!」 俺は照れ隠しも半分に、彼女の濡れた髪をかき分けるようにして、その小さな頭を優しく撫でた。 すると、その表情は一瞬でパァッと明るくなり、まるで春の陽光を浴びた花のように満面の笑みが咲き誇る。アメジストの瞳が歓喜に揺れ、俺の手に擦り寄るように甘えて頭を預けてきた。「ご褒美のキスはないのか?」(え、そんなシステムになってるの?) あまりに当然のように、そしてあまりに可愛らしく小首を傾げて強請られ、俺の鼓動はさらに一段階ギアを上げた。湯気のせいだけではない熱が全身を駆け巡る。 至近距離で見つめてくる彼女の肌は、お湯に温められて柔らかな桃色に染まっている。俺は意を決して、その熱を帯びた、吸い付くような感触の頬にそっと唇を寄せた。「……はい、ご褒美」 触れた瞬間に伝わる、マシュマロのような柔らかさと瑞々しい質感。彼女は一瞬、驚いたように目を丸くしたが、すぐにトロンとした甘い顔をして、俺の腕にさらに強く抱きついてきた。「おぉー、これで明日も頑張れるなっ!」「それは良かった」 自分の戦果を誇るように胸を張り、俺の腕を包み込む柔らかな感触をさらに強調させてくる。その無邪気さと、時折混じる確信犯的な色香のギャップに、俺はもう降参するしかなかった。♢湯煙の唇と魔王の独占欲「そらにもしてやるぞ」 返事をする間もなかった。強引に引き寄せられたかと思うと、目の前がアメジストの色彩で塗りつぶされる。 触れたのは、桜色をした、驚くほどぷるんとした柔ら
俺が念じたのは、俺の配下である最古のドラゴンの王・ドラキンの縄張りで、最初に住んでいたあの懐かしい家。——転移。 一瞬の浮遊感の後、視界に広がったのは、火山の乾燥した空気とは無縁の、清涼な魔力に満ちた懐かしい光景だった。ドラキンの気配が遠くに感じられる、静謐な隠れ家だ。「ここは……?」「ボクの原点みたいな場所だよ。ここなら、最高のお風呂があるんだ」(俺の始まりの場所。転生して……ここから、全てが始まったんだよな) 俺は不満げだったサナを促し、木造りの温もりがある浴室へと向かった。湯気が立ち上る浴槽には、ドラゴンの魔力によって温められた、万病を癒やすとされる名湯が満ちている。「そら、一緒に入るぞ。……当然だろう?」 サナは服を脱ぎ捨てると、まだ泥のついた足のまま、けれどどこか嬉しそうに俺の腕を掴んできた。 二人で湯船に浸かると、まとわりついていた汚れがさらりと溶け出していく。白く滑らかなサナの肌が露わになり、お湯に濡れたアメジストの瞳が、湯気越しに熱っぽく俺を捉えた。「ふふ……極楽だな。泥の不快感など、一瞬で吹き飛んでしまった」 サナは俺の胸に背中を預け、ぷかぷかと浮かぶように身を委ねる。浴室に響くのは、心地よい水音と、二人の静かな吐息だけ。火山の夜営地でリーダーたちが今頃首を傾げていることなど、今の俺たちにはどうでもいいことだった。♢湯煙に咲く紫のアメジスト(相変わらず細く、胸はふっくらとしてスタイル良いですなぁ……) 湯気で白く霞む浴室の中で、俺は何度目かもわからない感慨に耽っていた。隣に座り、丁寧に体を洗うサナの姿を盗み見るたび、こんな至高の美少女と一緒の湯船に浸かっている自分の境遇が、奇跡を通り越して何かの間違いではないかとさえ思えてくる。 サナが、洗い終えたばかりの白磁のような肌を輝かせて、俺の隣へと滑り込んできた。 お湯から覗く彼女の肩先は、華奢でありながらも瑞々しい質感を湛えている。濡れて肌に張り付いた髪の隙間から見えるうなじは、驚くほど白く細い。だが、その繊細なラインとは対照的に、豊かな膨らみを帯びた胸元が、お湯の浮力を受けてゆったりとした曲線を描き出していた。 きゅっと引き締まった細い腰から、お湯の中でなだらかに広がる太もものライン。それは、少女特有の初々しさと、魔王としての神秘的な色香が絶妙な均衡で混ざり合った