異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて3

異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて3

last updateLast Updated : 2026-03-23
By:  みみっくOngoing
Language: Japanese
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魔王を討伐した冒険者そらは、近くの廃村に不自然な気配を感じ取り調査へ向かう。そこで出会ったのは、魔王から“待機”を命じられ大人しく隠れ潜んでいた娘サナだった。敵として斬ることも、幼い少女を見捨てることもできず、そらは彼女を保護する道を選ぶ。共に暮らすうちにサナは深く懐き、やがて二人は同じ旅路を歩むことに。魔王の娘の美少女との転生し無敵な能力を持つ冒険者が紡ぐ予想外の物語が幕を開ける。

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Chapter 1

1話 深まる絆と夜の約束

深まる絆と夜の約束

 ふと考えてみれば、サナと出会ってからというもの、彼女はいつも町娘のような可愛らしいワンピースを身に纏っている。買い物に出かける時も、命の危険があるダンジョンに潜る時も、そのスタイルが変わることはなかった。

 人のことは言えない。俺自身も町を歩くような軽装のままで、重苦しい防具を身に着けることはない。

 サナなら強力なバリアを使いこなせるし、実力的には何ら問題ないはずだ。ただ、周囲から見れば、これから過酷な採集に向かうというよりは、休日の穏やかなお出掛けにしか見えないだろう。

(……まあ、自分も似たような格好だし、今さら気にするのはやめよう)

「うん。分かった。なくても問題ないならそのままで。でも、気を付けてね」

 俺が改めてそう伝えると、サナは少し真剣な表情を浮かべ、俺の手をぎゅっと握り返してきた。

「そらも気を付けろよ。な! 絶対だぞ」

 まさか、逆に心配されてしまうとは思わなかった。彼女の瞳に宿る真摯な気遣いが、胸の奥をじんわりと温める。その愛らしさと献身的な言葉がたまらなく嬉しくて、俺は思わず彼女の細い体を力いっぱい抱き締めていた。

 サナは驚いたように一瞬体を震わせたが、すぐに幸せそうに目を細めた。

密着した体温と、眠れない夜

 後ろから抱き寄せた拍子に、意図せず彼女の柔らかな胸に手が触れてしまった。驚きと焦りで、火がつくように熱くなった手をすぐに離そうとしたが、サナはその手を自分の両手で上から包み込み、わざと胸の位置に留まらせた。

「そうされると落ち着くな。そのままでいてくれ……」

 サナは俺の腕の中にすっぽりと収まりながら、吐息のような声で囁いた。

「サナが良ければ良いけど……。でも、ボクが……恥ずかしいんだけど」

「恥ずかしいか? 誰も見ていないぞ? お前と、わたししかいないのにか?」

「そういう問題じゃなくて、ドキドキするというか……」

 俺の正直な白状に、サナは少しだけ体を揺らして笑った。背中越しに伝わる彼女の体温が、より一層熱を帯びたように感じる。

「ああ、そうだな。ドキドキはするな。……嫌、なのか……?」

「嫌じゃないってっ」

 そう即答すると、彼女は満足したように、俺の腕から静かに手を離した。

「わたしは満足したから、もう良いぞ。そらは満足できたかぁ?」

「あ、うん。ありがとね」

 少しの寂しさと、大きな高揚感を抱えたまま、俺たちは再びベッドに横たわった。

「そろそろ寝ようか」

「うん。寝る……」

 短く答えたサナだったが、宣言とは裏腹に、彼女は俺の体にこれ以上ないほど密着してきた。俺の腕を抱きかかえ、柔らかな胸の感触を押し付け、さらには太腿まで絡めてくる。

 密閉されたテントの中、サナ固有の甘い香りと、肌を通して伝わる暴力的なまでの柔らかさ。そんなものを全身で受け止めて、平静を保てるはずがなかった。

(……これ、寝かせてもらうのは無理だな……)

 隣で安らかな寝息を立て始めたサナを横目に、俺は悶々としたまま、遠い朝を待つことになった。

桃色の朝と耳元への洗礼

 朝、薄く差し込む光で目を覚ますと、視界のすべてがサナで埋め尽くされていた。

 昨夜よりもさらに密着度は増しており、彼女の柔らかな桜色の唇が、ぷるりとした感触を伴って俺の頬に押し付けられている。至近距離で伝わる規則正しい寝息と体温に、心臓が跳ねた。

「サナ、朝だぞ。起きろ……っ」

 動揺を隠しながら声を掛けるが、彼女は眠りの淵を漂ったまま、無意識に顔を擦り寄せてくる。それどころか、熱を帯びた吐息と共に俺の耳たぶを「ちゅぅ、ちゅぅ」と吸い、最後には「はむっ」と甘噛みしてきた。

 脳天まで突き抜けるような刺激に、俺は慌てて彼女の柔らかなお腹に手を当て、軽く揺すって起こした。

「ん……そら、おはよ……。ちゃんと眠れたかぁ……? ふぁぁ……。そらは、良い抱き心地だったなぁ……」

 サナは大きなあくびをしながら、満足げに目を細めて微笑む。その無防備な笑顔を見ていると、一睡もできなかった苦労もどこかへ飛んでいきそうになる。

(まあ、サナも……最高に良い抱き心地だったけど、寝れるわけないだろ!)

「あ、あぁ、ちゃんと寝れたよ」

 引きつった笑顔で、なんとか嘘を吐く。鏡を見なくても分かるほど顔が熱い。そんな俺の様子を気にする風もなく、サナは名残惜しそうに俺から離れると、戸惑いもなく眠そうな顔をしてパジャマのボタンを外し始めた。

 朝から限界まで跳ね上がった鼓動をなだめつつ、俺は逃げるようにテントの出口へと向かった。

桃色の朝と紫の独占欲

 テントの外へ這い出すと、ひんやりとした朝の空気が火照った顔を心地よく冷やしてくれた。焚き火の跡を囲んで、他のパーティメンバーたちは既に昨夜の残りのスープや硬いパンで質素な朝食を済ませているところだった。

「おはようございます」

 声を掛けると、昨夜肉を頬張っていた男がニヤニヤしながらこちらを振り返った。

「おはよう、ちゃんと寝れたか?」

 その問いに、俺は昨夜の密着具合や今朝の耳元への洗礼を思い出し、喉の奥が詰まりそうになる。

「あ、ああ……まあ、それなりに……」

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